2018.09.17インタビュー・対談 出生前診断の“誤診”で産まれたダウン症児 「産む」という選択を考える 「週刊文春」編集部 『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』(河合香織 著) 出典 : #週刊文春 ジャンル : #ノンフィクション 『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』(河合香織 著) 「数年前に私も出産を経験しました。妊婦健診で問題を指摘され、医師からは出生前診断があることを聞きました。結局検査は受けなかったのですが、その時とても悩んで。自分はそれまで障害者に関する本も書いていましたが、判ったつもりになっていただけだと気が付きました。そんな折にこの訴訟を知ったんです」 『選べなかった命』を上梓した河合香織さんは語る。 函館の医師の出生前診断の誤診によって生まれることになったダウン症児は、重い合併症に3カ月間半苦しみ力尽きた。夫妻は医院と医師を訴えるこ