県内にある国鉄、もしくはJR由来の廃隧道のうち最後まで未探索だった、JR田沢湖線「刺巻~田沢湖」間にある二隧道の探索を終えたので、公開しよう。 JR田沢湖線刺巻駅は、新幹線も停まる田沢湖駅の一駅隣の駅で、立派な標準軌のレールとは如何にも不釣合いな半面ホームの無人駅である。 近くには刺巻湿原というミズバショウの名勝地があるが、普段は僅かな通勤通学客にのみ利用される駅だ。 そこに、チャリを詰め込んだ輪行バッグを抱え降り立った私。 秋田駅からは奥羽本線と田沢湖線の始発を乗り継ぎ、この日の旅のスタート地点としてここを選んだのである。 無論この日の最初のターゲットは、近くにある筈の二本の廃隧道である。 チャリを駅前で組み立てている間も、駅の正面を通る国道46号線にはひっきりなしに往来があったが、駅に立ち寄る人は誰もいなかった。 国道を田沢湖方向へ約二kmほど進むと、田沢湖線の下を潜る。 跨道橋のすぐ