エーザイは9月28日、米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー病治療薬候補「レカネマブ」について、最終段階の臨床試験(治験)で症状の悪化を抑える効果を確認したと発表した。2022年度中に米国や日本、欧州で承認申請を目指す。アルツハイマー病研究が専門の東京大学の岩坪威教授に、治療薬開発の動向について聞いた。――アルツハイマー病は認知症の6~7割を占めますが、発症のメカニズムはどこまで明らかにな
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1984年東京大学医学部卒業、92年薬学部機能病態学教室(寄付講座)客員助教授、98年大学院薬学系研究科臨床薬学教室教授、2007年医学系研究科神経病理学分野教授(現職)。07年に始まったJ-ADNIの主任研究者。20年国立精神・神経医療研究センター神経研究所所長(兼務)。同年から日本認知症学会の理事長。(写真=的野 弘路) レカネマブは脳内でAβを取り除く抗体医薬なので、その投与によって進行抑制を臨床試験で示せたことには大きな意義がありました。数多くの製薬企業がAβを取り除く治療を試みてきましたが、ことごとく失敗してきましたから。「Aβ仮説は誤り」と言う人もいましたが、それはAβがアルツハイマー病の原因であるという仮説を、「Aβを標的にしたら治療できる」というところにまでなかなかつなげられなかったためだと思います。 「Aβ仮説」というのは1992年に英ロンドン大学の准教授だったジョン・ハ
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