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徳岡正肇の検索結果1 - 40 件 / 50件

  • 日本ボードゲーム界の父・鈴木銀一郎氏が逝去

    日本ボードゲーム界の父・鈴木銀一郎氏が逝去 編集部:Gueed ファンタジーカードゲーム「モンスターメーカー」シリーズを世に送り出し,日本ボードゲーム界の父とも呼ばれるゲームデザイナー・鈴木銀一郎氏が,本日(2021年1月6日)老衰で亡くなった。86歳だった。ご子息でありゲームデザイナーの鈴木一也氏が自身のFacebookページ(※外部リンク)で伝えている。鈴木一也氏の投稿によれば,コロナ禍のため通夜は行わず,葬儀は1月9日に文京区の本法寺にて行うという。 ※1月7日15:55追記。鈴木一也氏は自身のTwitterアカウントにて「父と直接お知り合いの方は以外は、緊急事態宣言下なので、参列のお気持ちだけ頂ければと思います。」と伝えており,一般の参列を控えるように要請しています(該当ツイート)。 鈴木銀一郎氏はカードゲームブームの火付け役ともいえるモンスターメーカーシリーズ(第1弾は1988年

    • [GDC 2023]インディーズゲームは,誰が,どのように,何を期待して購入しているのか? 調査結果が示された講演をレポート

      [GDC 2023]インディーズゲームは,誰が,どのように,何を期待して購入しているのか? 調査結果が示された講演をレポート ライター:徳岡正肇 インディーズゲームのブームは留まるところを知らない。GDC 2023でもこれまで通りINDEPENDENT GAMES SUMMITは2ラインあり,3日目以降(Summit終了後)もインディーズゲーム関係の講演は多く,併催のIndependent Game Festivalは大盛況だった。 一方,インディーズゲームシーンがこれほどまでの盛り上がりをみせるがゆえに,そこそこの規模のパブリッシャが手がけるタイトル以上の予算が投じられたインディーズゲームや,国際的な大型IPを使ったインディーズゲームといったものも珍しくなくなろうとしている。 そんな変化が生じると,必然的に「いったいどういう人々がインディーズゲームを購入し,どんなゲームジャンルが好まれて

        [GDC 2023]インディーズゲームは,誰が,どのように,何を期待して購入しているのか? 調査結果が示された講演をレポート
      • 日本のインディーズゲームはなぜ海外での露出が少ないのか? GDCの講演で語られた日本のシーンの現状と問題とは

        日本のインディーズゲームはなぜ海外での露出が少ないのか? GDCの講演で語られた日本のシーンの現状と問題とは ライター:徳岡正肇 近年,日本でもインディーズゲームに対する注目が高まっており,さまざまな作品がゲームメディアに取り上げられることも増えた。事実,4Gamerでは以前から「インディーズゲームの小部屋」を連載しているが,インディーズゲーム単体のレビュー記事も確実に増えている。 一方で,この国内での盛り上がりに反し,世界市場という視点から見ると日本のインディーズゲームに対する注目度は高いとは言えない。無論,いくつか世界的なヒット作に至ったゲームは存在し,世界的にリスペクトされているインディーズゲーム・クリエイターがいて,GDCに日本のインディーズゲーム・クリエイターが登壇したこともある。 だが同人ゲームなども含めた「小規模開発ゲーム」という視点で見ると,その制作本数に比して,海外メディ

          日本のインディーズゲームはなぜ海外での露出が少ないのか? GDCの講演で語られた日本のシーンの現状と問題とは
        • 2021年の新作ベストゲーム10+やった新作+良かった旧作 - 名馬であれば馬のうち

          あけおめ。 とりあえず、2021年のまんがと映画とゲームのベスト記事を出したいとおもったのですが、このうち早めに出すことの公益性が高いのはゲームだなと判断したのでゲームからやります。ほら、まだ steam のセールやってるしね。 以下、「2021年に steam で正式リリースされたゲーム」と「2021年に邦訳されたゲーム」は新作扱い。 新作ベスト10 1.ENDER LILIES 2.Inscryption 3.Death's Door 4.Milk outside a bag of milk outside a bag of milk 5.Hades 6.OMORI 7.ウイニングポスト9 2021*3 8.Exo One 9.Deathloop 10.戦場のフーガ やったゲーム(新作編) だいたいわかった Happy Game TOEM Kaze and the Wild Masks

            2021年の新作ベストゲーム10+やった新作+良かった旧作 - 名馬であれば馬のうち
          • 空前の盛り上がりを見せるインディーズゲームとは何か。現在に至る歴史を振り返りながら,Indie Apocalypseとその後の未来を考える

            空前の盛り上がりを見せるインディーズゲームとは何か。現在に至る歴史を振り返りながら,Indie Apocalypseとその後の未来を考える ライター:徳岡正肇 ゲーム産業において,インディーズゲームが一定の注目を集めるようになって久しい。かつてはどうしてもマニアックな印象を拭い去れなかったこの領域だが,近年は全世界で数百万本のセールスを記録する作品も珍しくなくなった。 デッキ構築型ローグライトと脱出ゲーム風のパズル,さらにサイコロジカルホラーをミックスしたインディーズゲーム「Inscryption」。Daniel Mullins Gamesが開発を手掛けた本作は,2022年のGame Developers Choice AwardsとIndependent Games Festival Awardsの大賞に輝いた であるなら,「インディーズゲームは素晴らしい。これからのゲーム産業が向かうべ

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            • そうだ,選挙しよう。Switch版「トロピコ 6」発売記念,山本一郎氏&ラノベ作家・鳥羽 徹氏と共に挑む,実録・トロピコ島大選挙

              そうだ,選挙しよう。Switch版「トロピコ 6」発売記念,山本一郎氏&ラノベ作家・鳥羽 徹氏と共に挑む,実録・トロピコ島大選挙 ライター:徳岡正肇 独裁国家運営シム「トロピコ6」のSwitch版となる「トロピコ 6 Nintendo Switchエディション」が,Kalypso Mediaから2021年4月22日に発売された。 プレイヤーが国の指導者たる”プレジデンテ”となり,カリブ海に浮かぶ島国を舞台に国家運営を行う本作。PCとPS4,Xbox Oneでは2019年に発売済のタイトルではあるものの,Switch版の登場で,より手軽に遊べるようになったということで,今回は本作の魅力をお伝えするべく,プレイレポートをお届けしてみたい。 プレイレポートと言っても,これを一人でプレイするだけというのはなんとも寂しい。というわけで,2名のゲストを迎えることにした。4Gamerではおなじみの山本一

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              • [GDC 2021]膨大な数のゲームが流通するSteamで強い印象を与えるには? Steamページの作り方を指南する講演を紹介

                [GDC 2021]膨大な数のゲームが流通するSteamで強い印象を与えるには? Steamページの作り方を指南する講演を紹介 ライター:徳岡正肇 PCゲームを購入するにあたって,今や無視できない巨大市場となったSteamだが,売る側にとっては「作ったゲームが埋もれてしまう」という問題が起こりがちな市場であることも間違いない。 このため多くの開発者やマーケティング担当者が「Steamユーザーに注目される作品」にするべく知恵を絞っており,そのためには「Steamページをきちんと作る」のが重要であることは,これまでにも度々語られてきた。とはいえ“きちんと作る”とは,実際には何をどれくらいやることを指すのだろうか? GDC 2021で行われたセッション「30 Minute Steam Page Makeovers(30分でできるSteamページ作成)」では,Return To Adventure

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                • [GDC 2021]「原神」の魅力的なキャラクターと背景グラフィックスはどのように生まれたのか。miHoYoのCEO自ら解説

                  [GDC 2021]「原神」の魅力的なキャラクターと背景グラフィックスはどのように生まれたのか。miHoYoのCEO自ら解説 ライター:徳岡正肇 2020年に日本でもサービスが始まったmiHoYoのオープンワールドMMORPG「原神」(PC / PS5 / PS4 / iOS / Android / Nintendo Switch)は,国際的に高い評価を得た。ゲームシステムもさることながら,アニメ調のグラフィックスで描かれるキャラクターや世界に魅力を感じるプレイヤーが多いことでも知られている。 GDC 2021では「'Genshin Impact': Crafting an Anime Style Open World」と題された講演が行われ,ここではどのようにしてこのように幅広い支持を集めるに至ったキャラクターや世界が作られていったかが紹介された。登壇したのはmiHoYoのCEOであるH

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                  • [インタビュー]“ゴタクはいいからゲームをつくろう”——「東京ゲームダンジョン」主催の岩崎氏に聞く,日本のインディーシーンへの批判と提言

                    [インタビュー]“ゴタクはいいからゲームをつくろう”——「東京ゲームダンジョン」主催の岩崎氏に聞く,日本のインディーシーンへの批判と提言 ライター:葛西 祝 インディーゲームとは何か? 極めてシンプルな疑問だが,いまだ明確な答えが出ていない。 4Gamerでは,2022年に徳岡正肇氏が拡大を続けるインディーゲームの概観をまとめた記事を掲載した。そこでは様々な事例を挙げたのちに「インディーゲームには確かな定義がない」と結論づけ,そのまま産業として拡大していく状況を記している。本記事にのっとれば,インディーゲームは定義を見失ったまま,いまこの瞬間も世界中のクリエイターたちが自分のゲームを作り続けていることになる。 少なくともビデオゲーム産業から見れば,どうあれインディーゲームはひとつの市場として確立しているのは間違いない。しかし,このジャンルはシンプルに言えば「クリエイターが作りたいゲームを作

                      [インタビュー]“ゴタクはいいからゲームをつくろう”——「東京ゲームダンジョン」主催の岩崎氏に聞く,日本のインディーシーンへの批判と提言
                    • [CEDEC 2021]開発者が知っておくべき,マーケティングの12の知見。徳岡正肇氏がインディーズゲーム戦国時代のサバイバル術を語る

                      [CEDEC 2021]開発者が知っておくべき,マーケティングの12の知見。徳岡正肇氏がインディーズゲーム戦国時代のサバイバル術を語る ライター:箭本進一 開発者向けカンファレンス「CEDEC 2021」の最終日,2021年8月26日に開催された講演「ゲームを作り始める前の『マーケティング』 〜開発者が知っておきたい12の知見」をレポートする。 マーケティングといえば広告がらみの話だし,専門の部署が存在するのになぜ開発者がそんなことを気にかけないといけないだろうか。そんな疑問に答えてくれるのが,この講演というわけだ。 スピーカーである徳岡正肇氏は,海外のゲーム事情やシミュレーションゲームなどに造詣が深く,弊誌やGamesIndustry.biz Japan Editionでもライターとして活躍するゲームジャーナリスト/シナリオライターだ。 講演では,氏が海外取材を通して得たマーケティングに

                        [CEDEC 2021]開発者が知っておくべき,マーケティングの12の知見。徳岡正肇氏がインディーズゲーム戦国時代のサバイバル術を語る
                      • 中国語のみでリリースされた「三国群英傳8」はどんなゲームなのか。そして,なぜSteamのセールス世界1位になれたのか

                        中国語のみでリリースされた「三国群英傳8」はどんなゲームなのか。そして,なぜSteamのセールス世界1位になれたのか ライター:徳岡正肇 2021年1月12日,Steamでリリースされた「三国群英傳8」(Heroes of the Three Kingdoms 8)が世界セールスランキングのトップに立った。 この作品はローンチから現在(記事執筆時)に至るまで,中国語(繁体字・簡体字)のみをサポートしている。つまり,ほぼ中国使用者の売上だけで世界1位を獲得したということだ。 「三国群英傳8」 2021年1月の発表(※リンク)によると,Steamにおける使用言語の割合は中国語が約19%だ。これは英語に次ぐ第2位である。その意味では,今回の状況は決して不可解というほどではない。また,中国本土の開発会社とパブリッシャが手を組んでリリースされたゲームが世界市場のトップに立ったというケースと言えば,直

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                        • 『MOTHER2』を特集するNHK「ゲームゲノム」が3月13日に放送決定、糸井重里氏も出演。ヨコオタロウ氏が出演する『ニーア オートマタ』の回をはじめ、『パワプロ』や『零』など今後のラインナップが一挙公開

                          1月31日、NHKより、ゲームを題材にした番組『ゲームゲノム』のシーズン2の放送順と出演者が発表された。この番組は、ゲームを文化として捉えて名作の魅力や奥深さについて改めて掘り下げる“ゲーム教養番組”となっている。 MCを務めるのは、アニメ『寄生獣』のエンディングテーマを高らかに歌い上げた歌手の三浦大知さん、ナレーターを声優の神谷浩史さんと悠木碧さんが担当している。 3月13日には、世界的大ヒットを遂げたインディーゲーム『アンダーテイル』をはじめ、後世の作品に多大なる影響を与えた伝説のRPG『MOTHER2 ギーグの逆襲』を題材に、作者の糸井重里氏とお笑い芸人のバカリズム氏が「少年少女の大冒険」をテーマに『MOTHER2』を掘り下げる。 / 後半ラインナップ 詳細情報を公開✨ \ ▼2月~3月の放送日・出演者 ▼番組関連情報 を画像にまとめました! そして… 📺今夜の放送は…#ムシキング

                            『MOTHER2』を特集するNHK「ゲームゲノム」が3月13日に放送決定、糸井重里氏も出演。ヨコオタロウ氏が出演する『ニーア オートマタ』の回をはじめ、『パワプロ』や『零』など今後のラインナップが一挙公開
                          • 今から始める「Dead Cells」。「ローグヴァニア」というジャンルを切り拓き,ついに完成形を見た名作の初心者向けガイド

                            今から始める「Dead Cells」。「ローグヴァニア」というジャンルを切り拓き,ついに完成形を見た名作の初心者向けガイド ライター:箭本進一 2017年にリリースされた「Dead Cells」(PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch / iOS / Android)は,手ざわりのよいアクションや,さまざまな仕掛けが施されたメトロイドヴァニア風のマップ,プレイする度に展開が変わるローグライク要素が組み合わされた「ローグヴァニア」として高い評価を得た。 以降も大ボリュームのアップデートやDLCが次々と配信され,プレイヤーを楽しませてきたが,その歴史も先日の最終アップデート「The End is Near」で最後となった。言い方を変えれば,完成形を見たといっていいだろう。 関連記事 「Dead Cells」,最終アップデートとなる「The End is Ne

                              今から始める「Dead Cells」。「ローグヴァニア」というジャンルを切り拓き,ついに完成形を見た名作の初心者向けガイド
                            • 「北朝鮮のゲーム開発事情」とは?1990年代半ばには密輸された『魂斗羅』が人気、近年では独自IPであるクイズゲーム『<力>』が人気を博し推定20万本販売。【セッション「戦争状態とゲーム開発~インシデントに直面してから慌てないために」レポート】

                              NPO法人IGDA日本は、6月20日にゲーム産業と政府との関係に焦点を当てたセミナー「知らなかったでは済まされない、日本・世界のゲーム産業政策の現況と活用法」を東京・新宿にある東京国際工科専門職大学で開催した。 今回のイベントでは、アジアのゲーム産業の状況紹介やスウェーデンのインキュベーションプログラムの事例紹介、インディーゲーム開発者支援策、戦争状態にある国で行われているゲーム開発など、幅広いテーマでセッションが行われている。 こちらの記事では、ルーディムスの佐藤翔氏とアトリエサードの徳岡正肇氏によるセッション「戦争状態とゲーム開発~インシデントに直面してから慌てないために」の模様をレポートする。なお、また、別記事ではそれ以外のセッションについてもレポートしているので、合わせてチェックしてほしい。 ▲ルーディムス 佐藤翔氏

                                「北朝鮮のゲーム開発事情」とは?1990年代半ばには密輸された『魂斗羅』が人気、近年では独自IPであるクイズゲーム『<力>』が人気を博し推定20万本販売。【セッション「戦争状態とゲーム開発~インシデントに直面してから慌てないために」レポート】
                              • [GDC 2021]西洋の伝統的絵画とは異なる,中国伝統絵画の技法から作られるアートスタイルとは

                                [GDC 2021]西洋の伝統的絵画とは異なる,中国伝統絵画の技法から作られるアートスタイルとは ライター:徳岡正肇 多くのゲームにとってグラフィックスは欠かさざる要素となるが,一方でプレイヤーによって好みが分かれることもよく知られている。またこの好みは,しばしば文化的差異によっても大まかに差がでることも,何度も指摘されてきた。近年の日本においては,アメリカやヨーロッパの開発会社が作ったゲームのグラフィックスを「洋ゲー」といった言葉で評価することは減っているように思えるが,これは中国市場においても同じとは限らない。 GDC 2021ではNetEaseのArt DirectorであるYang Suo氏により,中国市場のプレイヤーが好むアートスタイルについての講演があった。Suo氏は2006年から2016年までEA ShanghaiでいくつものAAAタイトルに携わっており,2016年から現職に

                                  [GDC 2021]西洋の伝統的絵画とは異なる,中国伝統絵画の技法から作られるアートスタイルとは
                                • [GDC 2023]より優れたPCゲームをデザインするために,TRPGから「盗む」べきものは何か?

                                  [GDC 2023]より優れたPCゲームをデザインするために,TRPGから「盗む」べきものは何か? ライター:徳岡正肇 日本では「クトゥルフの呼び声」を中心として大きな盛り上がりをみせるTRPGだが,海外でもTwitchでのTRPGプレイ実況が多数の視聴者を集めるなど,その盛り上がりは世界的なものになっている。また,クラシックなゲームシステム以外にも,「インディーズTRPG」と呼ぶべき斬新,あるいは挑戦的なゲームシステムを持つ作品が続々と出版されており,新たなゲーム体験を生み出している。 当然ながら,こういった動きはPCゲーム業界も察知している。実際のところゲーム開発者は,ゲームがとても好きだ。そしてゲームがとても好きな人々は,PCだろうがアナログだろうがゲームが好きで,新しいゲームがプレイできる機会を逃したがらない。 「ゲームが好きなプレイヤー」と「ゲームが好きな開発者」の間に存在する唯

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                                  • [CEDEC 2022]一般のゲームがシリアスゲームとして評価される? その変化と具体例を示す「シリアスゲーム最新事情」聴講レポート

                                    [CEDEC 2022]一般のゲームがシリアスゲームとして評価される? その変化と具体例を示す「シリアスゲーム最新事情」聴講レポート 編集部:御月亜希 ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2022」の2日目となる2022年8月24日,「シリアスゲーム最新事情 〜 一般的なゲームと相互越境する現代のシリアスゲーム」と題された講演が行われた。 現代におけるシリアスゲームの変化とその具体例について,ゲーム学習論や教育工学を研究している,東京大学大学院情報学環 准教授の藤本 徹氏と,ゲームライターの徳岡正肇氏が語った講演の模様をレポートする。 CEDECには何度も登壇している藤本氏は,シリアスゲームを20年ほど研究している人物だ 本題の前に,まずはシリアスゲームがどんなものかという基本的な定義から講演はスタートした。シリアスゲームとは,「社会の諸領域の問題解決のために開発・利用される(デジ

                                      [CEDEC 2022]一般のゲームがシリアスゲームとして評価される? その変化と具体例を示す「シリアスゲーム最新事情」聴講レポート
                                    • [GDC 2021]「D&D第5版」から「ルート」まで。Board Game Design Summit2021のダイジェストをお届け

                                      [GDC 2021]「D&D第5版」から「ルート」まで。Board Game Design Summit2021のダイジェストをお届け ライター:徳岡正肇 2020年より名称も新たに「Board Game Design Summit」となった旧Board Game Design Dayだが,基本的な内容は以前と変化なく,GDCでボードゲームデザインについての知見が交換される中心的な場となっている。一つ大きな変化と言えるものを指し示すとすれば,2019年には「PCゲームデザインにも活用できる知見」に若干寄せられていたのに対し,もはやそういう縛りはほとんど感じられないということだろうか。 本稿では,GDC 2021の初日に開催されたBoard Game Design Summitの模様をダイジェストでお伝えする。なおスケジュールのバッティングにより聴講できなかったセッションもあることは,どうか

                                        [GDC 2021]「D&D第5版」から「ルート」まで。Board Game Design Summit2021のダイジェストをお届け
                                      • [GDC 2023]海外における乙女ゲームのシナリオ制作技法とは。SurviosのRobertson氏による圧倒的な熱量を持った講演をレポート

                                        [GDC 2023]海外における乙女ゲームのシナリオ制作技法とは。SurviosのRobertson氏による圧倒的な熱量を持った講演をレポート ライター:徳岡正肇 ゲーム開発者向けのイベントである「Game Developers Conference 2023」(GDC 2023)が,サンフランシスコで北米時間の2023年3月20日から開催されている。 GDCといえば,コンピューターサイエンスや数学に基づく高度な技術講演や,経済学や統計学に基づくマーケットレポート,哲学や社会学に基づく新たな倫理規範の模索などが中心で,全体的にカンファレンスの内容は“お堅い”といったイメージがあるだろう。 しかし実際には,すべての講演が小難しいトークで埋め尽くされているわけではない。なかには,圧倒的な情熱がほとばしる,ユーモアと愛にあふれたものもある。本稿では,GDC 2023初日において最も(筆者調べ)熱

                                          [GDC 2023]海外における乙女ゲームのシナリオ制作技法とは。SurviosのRobertson氏による圧倒的な熱量を持った講演をレポート
                                        • 「八神庵のそば」を仕掛けた信州の老舗蕎麦屋の取締役に聞く,次の世代のためのギフトとキャラクターグッズの熱い関係

                                          「八神庵のそば」を仕掛けた信州の老舗蕎麦屋の取締役に聞く,次の世代のためのギフトとキャラクターグッズの熱い関係 ライター:徳岡正肇 2019年12月,年末も押し迫った「THE KING OF FIGHTERS」(以下KoF)界隈に突然吹き荒れたニュースは,新作やスピンオフの話題ではなく,「蕎麦」だった。蕎麦というのは格闘ゲーム特有の隠語でも何でもなく,普通に湯がいて普通に食べる,あの蕎麦である。同じ食べ物でも,FPSにおける「芋」のような意味もない。 「蕎麦処 八神庵のそば」と題されたこの商品は,KoFの人気キャラクターである八神庵がパッケージに配された商品だ。ジャンルとしては「キャラクターグッズ」,攻めた名前で呼べば「キャラ蕎麦」となる。蕎麦屋店員の格好をして蕎麦を打つ八神のパッケージイラストとあわせ,少なからぬ人は「最近の庵は異世界行ったりしてるし,蕎麦くらい打っても不思議じゃないよね

                                            「八神庵のそば」を仕掛けた信州の老舗蕎麦屋の取締役に聞く,次の世代のためのギフトとキャラクターグッズの熱い関係
                                          • [GDC 2023]Steamにおける「低評価」レビューを事前に食い止めるには。フォーラムの活用法を示唆する講演をレポート

                                            [GDC 2023]Steamにおける「低評価」レビューを事前に食い止めるには。フォーラムの活用法を示唆する講演をレポート ライター:徳岡正肇 世の中には数多くのPCゲームダウンロード販売サイトが存在するが,その中でもSteamの存在感はいまだに強く,GDC 2023でも「Steamで売る」ことを前提とした講演は非常に多い。 Steamというプラットフォームは,ただゲームを販売するサービスというだけでなく,ユーザーと開発者が相互に交流する場としても機能している。なかでもForumはその筆頭で,バグ報告から次期パッチに期待すること,ちょっとした小ネタや攻略情報まで,熱心なファンによる書き込みが見られることも少なくない。 そして当然ながら,Forumは「ユーザーが開発者にモノ申す」場としても機能する。そしてこの「訴えたいことがある」という思いは,ときにSteamの別の機能を用いて発揮されること

                                              [GDC 2023]Steamにおける「低評価」レビューを事前に食い止めるには。フォーラムの活用法を示唆する講演をレポート
                                            • チェコセンターにチェコのゲームが大集合。原画展示なども豊富な「チェコゲームの世界」に行ってみた

                                              チェコセンターにチェコのゲームが大集合。原画展示なども豊富な「チェコゲームの世界」に行ってみた ライター:徳岡正肇 2021年9月15日から10月15日まで,東京の広尾にあるチェコセンター東京(関連リンク)にて「チェコゲームの世界 Czech Game Show in Tokyo」と題したイベントが開催されている。 チェコといえば,Warhorse Studiosの「キングダムカム・デリバランス」(Kingdom Come: Deliverance)やBohemia Interactiveの「ARMA」シリーズ,Amanita Designの「Samorost」シリーズといった著名なゲームスタジオと作品の名前が挙がるほどの,ポーランドに並ぶ東欧のゲーム大国だ。 そんなチェコの最新ゲームを,チェコセンターが主催するイベントで試遊できる(しかも入場無料で)のだから,ゲームファンにとっては最高の

                                                チェコセンターにチェコのゲームが大集合。原画展示なども豊富な「チェコゲームの世界」に行ってみた
                                              • [TGS 2021]急激な注目を集める「メタバース」とは何か? その現状と未来を語る

                                                [TGS 2021]急激な注目を集める「メタバース」とは何か? その現状と未来を語る ライター:徳岡正肇 オンラインとオフラインのハイブリッド開催となった今回のTGS 2021でも,「TGSフォーラム」という形でさまざまな技術講演やパネルディスカッションが行われている。ここでは「メタバース新章 〜新たな“社会”となったゲームとクリエーターが生み出す世界〜」と題されたパネルディスカッションの模様をお届けしたい。近年,急に目にする機会が増えた「メタバース」という単語だが,実際に現場でこの動きと向き合っている人々は,どのように捉えているのだろうか。 登壇したのはShiftall代表取締役CEOの岩佐琢磨氏と,ピクシブ VRoidプロジェクト マーケティング・PRマネージャーの伊藤彰宏(itopoid)氏,そしてVR空間アーティスト・飯テロモデラーのイカめし氏。モデレーターは日経BP 日経クロステ

                                                  [TGS 2021]急激な注目を集める「メタバース」とは何か? その現状と未来を語る
                                                • 結のほえほえゲーム演説:特別編「NHK『ゲームゲノム』総合ディレクターの平元慎一郎氏に,番組出演者が裏話を聞いてみました」

                                                  結のほえほえゲーム演説:特別編「NHK『ゲームゲノム』総合ディレクターの平元慎一郎氏に,番組出演者が裏話を聞いてみました」 ライター:箭本進一 ライター:結 カメラマン:増田雄介 ごきげんよう。タレントとして活動しております。結です。 先日の連載でお伝えしたとおり,本日(2022年12月14日)に放送されるNHK総合「ゲームゲノム」の第9回,「自問自答〜This War of Mine〜」に出演させていただきました。 「ゲームを『文化』として捉え、名作の魅力に迫っていく」というコンセプトの「ゲームゲノム」が生まれたとき,待ち望んでいた新しい時代の訪れを感じたのを覚えています。いち視聴者として毎回の番組を楽しみながら,そこに関わりたいと強く思っていました。 関連記事 結のほえほえゲーム演説:第177回「NHK総合『ゲームゲノム』で『This War of Mine』についてお話します」 12

                                                    結のほえほえゲーム演説:特別編「NHK『ゲームゲノム』総合ディレクターの平元慎一郎氏に,番組出演者が裏話を聞いてみました」
                                                  • 「Draw Happy Life」をヒットさせたNew Storyに聞くハイパーカジュアルゲームの現状と今後。“面白い”ではなく“楽しい”“ハッピー”を提供する

                                                    「Draw Happy Life」をヒットさせたNew Storyに聞くハイパーカジュアルゲームの現状と今後。“面白い”ではなく“楽しい”“ハッピー”を提供する ライター:徳岡正肇 カメラマン:佐々木秀二 スマートフォンゲーム市場では,ここ数年「ハイパーカジュアルゲーム」と呼ばれるジャンルがダウンロードランキングの上位を占めている。2013年にリリースされ,2014年に突如大ヒットした「Flappy Bird」がそのパイオニアとされており,2017年ごろになると多くのデベロッパがタイトルをリリースし,ジャンルとしても定着した。 App Annie Japanが2021年12月9日に発表したレポートでも,ハイパーカジュアルゲームの好調ぶりが確認できる(関連記事) ジャンル名に“カジュアル”とある通り,ゲーム内容は非常にシンプルなものが多いが,大きな特徴として,多額の費用を広告につぎ込んでプレ

                                                      「Draw Happy Life」をヒットさせたNew Storyに聞くハイパーカジュアルゲームの現状と今後。“面白い”ではなく“楽しい”“ハッピー”を提供する
                                                    • [GDC 2022]基本プレイ無料ゲームにおけるサブスクリプションの現状と可能性。調査会社のアナリストが語ったその未来像

                                                      [GDC 2022]基本プレイ無料ゲームにおけるサブスクリプションの現状と可能性。調査会社のアナリストが語ったその未来像 ライター:徳岡正肇 近年ではXbox Game PassやPlayStatin Nowなど,ゲームにもサブスクリプション・モデルが採用されることが増えてきた。これは1か月ごとに決まった金額を支払うと,特定のリストに入っているゲームを好きなだけ遊べるというプランで,現代の音楽や映像業界においては中心的なビジネスモデルとなっている。 またモバイルゲームの世界でも,サブスクリプション・モデルは急激に一般化が進んでいる。基本プレイ無料のゲームをプレイしていると,「このパックを購入すると,30日にわたって毎日◯◯個の課金石をログイン時に提供します」という商品を見ることは多いが,これも立派なサブスクリプション・モデルといえる。 このようにもはやゲーム産業にとって検討が不可避となりつ

                                                        [GDC 2022]基本プレイ無料ゲームにおけるサブスクリプションの現状と可能性。調査会社のアナリストが語ったその未来像
                                                      • 「INDIE Live Expo Winter 2021」視聴レポート。約6時間にわたって500本以上の作品が紹介された,インディーズゲーム番組の情報まとめ

                                                        「INDIE Live Expo Winter 2021」視聴レポート。約6時間にわたって500本以上の作品が紹介された,インディーズゲーム番組の情報まとめ ライター:蒼之スギウラ 2021年11月6日,INDIE Live Expo実行委員会は,国内外のインディーズゲームのオンライン情報番組「INDIE Live Expo Winter 2021」を配信した。 通算4回めの配信となる「INDIE Live Expo」は“応募されたすべてのゲームを紹介する”をコンセプトとする番組だ。回を重ねるごとに紹介作品は増えつづけており,今回は約6時間で500本以上のタイトルが紹介された。本稿では,番組の様子をレポートしよう。 「INDIE Live Expo」公式サイト 番組にはアナウンサーの松澤千晶氏と,ゲーム実況者のわいわい氏に加えて,“INDIE Live Expoレポーター”の古嶋誉幸氏が解

                                                          「INDIE Live Expo Winter 2021」視聴レポート。約6時間にわたって500本以上の作品が紹介された,インディーズゲーム番組の情報まとめ
                                                        • 学業用のノートPCでPCゲームは遊べる? 統合GPUのノートPCでどこまでゲームが動くか調査してみた

                                                          学業用のノートPCでPCゲームは遊べる? 統合GPUのノートPCでどこまでゲームが動くか調査してみた ライター:徳岡正肇 ここ数年で,「若者のPC離れ」という言葉を耳にしたことがある人もいるだろう。しかし実際には,若い人たちがPCを所有し,PC文化に触れるというケースが増えている。 きっかけとなっているのが,学校でPCに関する教育カリキュラムの導入が進んでいること。2023年2月に行われた若年層のPC所有に関するBCNの調査レポート※によると,比率が最も高かった「写真の編集・データ保存」(27.1%)に続く26.1%が「学校の授業・課題のため」と回答している。 ※対象はスマートフォン(スマホ)を所有する若年層(15〜39歳)の男女796人 BCN調査レポート「ホントにPC離れ? 若年層の6割以上がPCを所有」 大学や専門学校,高等学校などで推奨されているBYOD(Bring Your Ow

                                                            学業用のノートPCでPCゲームは遊べる? 統合GPUのノートPCでどこまでゲームが動くか調査してみた
                                                          • 黒い太陽の中心を制御する黒い太陽の中心――『stikir』、『OMORI』、『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』、『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』 - 名馬であれば馬のうち

                                                            眠りに落ちる前の最後の九分間がいちばん好きだった。 現実と幻想が交錯する瞬間を待ち望んでいた。その一瞬のために起床し、一日を生き抜く。私のいちばんの夢は一日じゅう眠ることだった。実現したらなんとすてきだっただろう! でも、その夢はゆっくりと、しかし確実に、失せていった。まるで誰かが私の頭の中をあさるように、何も残らなくなるまで、すこしずつ……。 今また私は眠らなければいけない。眠る必要なんてもう感じていないのに。鏡に自分の顔を映し終わり、私はいつもの錠剤に手を伸ばした。妙な話、いつも無心でまとめて飲み込んでしまうので、個別の薬がどのように作用しているのか、私はわからない。 なんだか錠剤をもっとよく眺めたくなってきた。触りたい。指のあいだに挟んで、噛んでみたい。少しでも時間を稼げるならなんだってする。なめらかに隆起した赤いカプセルが私を見つめている。半透明の濁ったフィルムに覆われているものの

                                                              黒い太陽の中心を制御する黒い太陽の中心――『stikir』、『OMORI』、『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』、『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』 - 名馬であれば馬のうち
                                                            • 人口5万人の町が「ゲームで町おこし」をしたら,1000万本以上のヒット作がいくつもできた! スウェーデンのゲーム振興を語るディスカッションレポート

                                                              人口5万人の町が「ゲームで町おこし」をしたら,1000万本以上のヒット作がいくつもできた! スウェーデンのゲーム振興を語るディスカッションレポート ライター:葛西 祝 実際のところ,国家がちゃんとインディーゲーム開発者を支援したならば,実際にはどれくらいの効果が見込めるものなのだろうか? 日本では今年,経済産業省による「創風」などの開発者の支援プログラムがスタートした。room6の木村征史氏,ジー・モードの竹下功一氏などゲーム業界での実績を持つ面々がメンターとして参加していることから,具体的な支援がある程度期待できるものだ。 しかしまだ始まったばかりということもあり,今後どういった成果が生まれるかは未知数である。当の支援プログラム関係者も,他国の支援プログラムの事例を見ながら,これからの施策を考えている段階でもある。 そんな中,支援プログラムによって世界でも屈指の成果を上げた国がある。スウ

                                                                人口5万人の町が「ゲームで町おこし」をしたら,1000万本以上のヒット作がいくつもできた! スウェーデンのゲーム振興を語るディスカッションレポート
                                                              • [GDC 2021]Google マップから作られた「Untitled Goose Game」のマップは,何を目指したのか

                                                                [GDC 2021]Google マップから作られた「Untitled Goose Game」のマップは,何を目指したのか ライター:徳岡正肇 2019年にリリースされたインディーズゲーム「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」(PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)は,ガチョウとなったプレイヤーが村に住む人々にイタズラをするという一風変わったタイトルだ。GDCでは開発段階から注目されており,2020年のGame Developers Choice Awardsでは,「DEATH STRANDING」や「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」などを大型タイトルを抑えて,Game of the Yearの栄冠を獲得している。 「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」

                                                                  [GDC 2021]Google マップから作られた「Untitled Goose Game」のマップは,何を目指したのか
                                                                • [インタビュー]スクエニとセガは,ブロックチェーンゲームやNFTに対してどういう姿勢なのか。両社のキーパーソンに,ざっくばらんに聞いてみよう

                                                                  [インタビュー]スクエニとセガは,ブロックチェーンゲームやNFTに対してどういう姿勢なのか。両社のキーパーソンに,ざっくばらんに聞いてみよう 編集長:Kazuhisa 副編集長:noguchi 2023年6月28日から30日まで,京都で開催された日本最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2023 Kyoto」。読んで字のごとく,スタートアップ企業と起業家,投資家などが集まり,気が遠くなる数のセッション(ゲーム業界的に言うとCEDEC並だ)を基本に,ピッチコンテストや配信,パネルディスカッションやパーティなど,さまざまなイベントが開催された。 昨年からは「IVS CRYPTO」も併設されており,Web3ゲーム業界的にもちょっと見ておくべきイベントになっているので,今回4Gamerでも参加してみたのだが,ちょっと場違いな空気感の中でも,チラホラと見かけた顔がある(そしてなぜかホッとする)

                                                                    [インタビュー]スクエニとセガは,ブロックチェーンゲームやNFTに対してどういう姿勢なのか。両社のキーパーソンに,ざっくばらんに聞いてみよう
                                                                  • パンデミックは本当にインターネット世界を変えたのか? 伝説的なゲームデザイナーで“ディープな趣味人”のラフ・コスター氏が語る

                                                                    パンデミックは本当にインターネット世界を変えたのか? 伝説的なゲームデザイナーで“ディープな趣味人”のラフ・コスター氏が語る ライター:徳岡正肇 「世界初のMMORPGは何か」という問いに対する解答は一筋縄ではいかない側面があるが,「MMORPG最大のマイルストーンと言える作品は何か」という問いであれば,ほとんどの識者が「Ultima Online」の名前を挙げることになるだろう。 1997年にサービスが始まったこのMMORPGは日本でも話題となり,今に至るまで語り継がれる幾多の伝説を産み出してきた(4Gamerのアーカイブには本作の10周年企画,20周年企画,25周年企画が残されているので,“幾多の伝説”の具体的な内容についてはそちらをご覧いただきたい)。 10周年企画 ウルティマ オンライン10周年特別企画「元GM覆面座談会」――今だから言えるあのときのUO(第二夜) オンラインゲーム

                                                                      パンデミックは本当にインターネット世界を変えたのか? 伝説的なゲームデザイナーで“ディープな趣味人”のラフ・コスター氏が語る
                                                                    • 「INDIE Live Expo 2021」視聴レポート。5時間以上にわたって300以上のインディーズゲームが取り上げられた番組の内容をまとめて紹介

                                                                      「INDIE Live Expo 2021」視聴レポート。5時間以上にわたって300以上のインディーズゲームが取り上げられた番組の内容をまとめて紹介 ライター:蒼之スギウラ 2021年6月5日,国内外のインディーズゲーム情報を伝えるオンライン番組「INDIE Live Expo 2021」が配信された。 “応募されたすべてのゲームを紹介する”というのコンセプトのINDIE Live Expoは,通算3回目の放送を迎えた。今回は300以上のタイトルが取り上げられ,放送時間も5時間40分以上と過去最長となった。 これまでに行われてきたINDIE Live Expoの総再生数は,総合すると1600万以上に達するという。今回はYouTube Live,ニコニコ生放送,bilibiliに加え,Steam Liveを含む多数の媒体で配信され,多くの人が見られるように配慮されていた 本稿では,配信の中で

                                                                        「INDIE Live Expo 2021」視聴レポート。5時間以上にわたって300以上のインディーズゲームが取り上げられた番組の内容をまとめて紹介
                                                                      • [GDC 2023]世界的ヒット作となったインディーズゲーム「Unpacking」は引き算から生まれた。制作者が登壇したGDCの講演レポート

                                                                        [GDC 2023]世界的ヒット作となったインディーズゲーム「Unpacking」は引き算から生まれた。制作者が登壇したGDCの講演レポート ライター:徳岡正肇 2021年11月にリリースされたWitch Beamの「Unpacking アンパッキング」(PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)は,販売本数が100万本を突破しただけでなく,53のアワードにノミネートされ,23のアワードを獲得した。獲得したアワードには,DICE AwardやGDC Choice Award,IGF Award,BAFTA Awardなどが含まれており,2022年で最も成功したインディーズゲームの1つと評価して間違いない。言語依存度が低いこともあり,185か国でプレイされていることも特筆すべきだろう。 「Unpacking アンパッキング」公式サイト 全世界で高い評価を受け

                                                                          [GDC 2023]世界的ヒット作となったインディーズゲーム「Unpacking」は引き算から生まれた。制作者が登壇したGDCの講演レポート
                                                                        • [GDC 2021]「Crusader Kings III」の“遺伝”システムとキャラクターグラフィックスの自動生成について,技術とアートの両面から解説

                                                                          [GDC 2021]「Crusader Kings III」の“遺伝”システムとキャラクターグラフィックスの自動生成について,技術とアートの両面から解説 ライター:徳岡正肇 Paradox Interactiveが2020年にリリースした「Crusader Kings III」(PC / Xbox One。以下,CK3)は,中世ヨーロッパ世界のおける「家系」のサバイバルを描く初代「Crusader Kings」(2004年)の基本コンセプトを引き継ぎつつ(シリーズを追うにつれ,ゲーム世界はヨーロッパからインドにまで広がったが),驚くほど遊びやすくなったグランドストラテジーだ。 もちろん本作は,シリーズ従来作に比べて,さまざまな改良と刷新が施されており,グラフィックス面の進歩もまた顕著だ。CKシリーズは登場以来,グラフィックス面に大きな特徴があり,それは「キャラクターのポートレイトが自動生成

                                                                            [GDC 2021]「Crusader Kings III」の“遺伝”システムとキャラクターグラフィックスの自動生成について,技術とアートの両面から解説
                                                                          • インディーゲームの大手FinjiのCEOが語る,開発チームと広報チームの協力体制を作るために必要なこと

                                                                            インディーゲームの大手FinjiのCEOが語る,開発チームと広報チームの協力体制を作るために必要なこと ライター:徳岡正肇 インディーゲームが大きな産業として発展し,大成功を収めるデベロッパの数も増えていくなか,「成功はしたがパブリッシャと揉めた」といったケースも珍しくなくなってきた。 制作者側と販売元のトラブルは,例えば出版業界のように,ゲームに限らず各業界で幾度となく繰り返されてきたものだ。しかし,トラブルが起こらないならそれに越したことはないし,起こったとしてもその原因がどこにあるかが見えれば,ファンを巻き込んだ大炎上にまで至らない可能性も高まる。 そんな,パブリッシャとデベロッパの衝突事案の防止や解消にも応用できる知見を得られるオンライン講演が,2023年6月に配信されたデジタルイベント「GDC Showcase 2023」で行われた。 それは,「It's Better To Be

                                                                              インディーゲームの大手FinjiのCEOが語る,開発チームと広報チームの協力体制を作るために必要なこと
                                                                            • ウクライナ軍の負傷兵救助システムは、娯楽のためのゲーム支援システムを転用していた:シリアスゲーム最新事情【CEDEC2022】 | Gamer

                                                                              登壇者は東京大学准教授でゲーム学習論を研究、「シリアスゲーム」、「ゲームと教育・学習」などの著者である藤本徹氏と、アトリエサード所属、ゲームジャーナリスト・シナリオライターの徳岡正肇氏。 講演のおしながきは以下のとおりだ。 ・「シリアスゲーム」の基本的定義と代表的事例 ・シリアスゲームムーブメントの展開とその後 ・シリアスゲーム分野のこれまでに得られた知見と近年の変化 ・近年(2014~)におけるケーススタディ シリアスゲームの成り立ち、そしてこれまで 講演の前半は、藤本氏が担当。かれこれ20年ほどシリアスゲームを研究している藤本氏は、まずこの分野をよく知らない人のために「シリアスゲーム」の基本的定義と代表的事例についての紹介を行った。 シリアスゲームとは「社会の諸領域の問題解決のために開発・利用される(デジタル)ゲーム」のこと。社会科学の研究者であるクラーク・アプトが1970年に発表した

                                                                                ウクライナ軍の負傷兵救助システムは、娯楽のためのゲーム支援システムを転用していた:シリアスゲーム最新事情【CEDEC2022】 | Gamer
                                                                              • オープンワールド論 定義と歴史から現代ゲームの本質を捉えなおす|Jini | ゲームゼミ

                                                                                2023年5月12日、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、TotK)が発売された。結論から言おう。本作は傑作の中の傑作である。まだ完全にクリアしていないが、極めて高い確率で『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、BotW)を超えた傑作だ。 そこでさっそく『TotK』のレビューにうつりたい……と考えたのだが、ここで少し問題となったのが『TotK』を語るうえで当然避けられない「オープンワールド」というワードについて、実のところ筆者を含めまともな定義がされず、『BotW』から近年のオープンワールド作品がそうであったように、かなり主観的で偏った議論になりかねないのではないか?という懸念が浮かんだのだ。 オープンワールドは、現代のビデオゲームにおける一大トレンドである。『TotK』のみならず、今年は 『ホグワーツレガシー』 『Atomic Heart』 『STAR

                                                                                  オープンワールド論 定義と歴史から現代ゲームの本質を捉えなおす|Jini | ゲームゼミ
                                                                                • [GDC 2021]シナリオライターが「台本の読み合わせ」をする意義とは。現役声優によるキャラクター作成術

                                                                                  [GDC 2021]シナリオライターが「台本の読み合わせ」をする意義とは。現役声優によるキャラクター作成術 ライター:徳岡正肇 日本時間の7月20日に開幕したGDC 2021では,オンラインでの開催ながら,例年同様,専門的なテーマで1部屋を1日ぶち抜きで使うサミット系の講演群が初日を飾っている。ここではそんなサミットの中でも,ゲームにおける物語を専門に扱うGame Narrative Summitから,「Game Narrative Summit: Finding Character Voice With Your Voice」と題された講演の模様をお届けしたい。登壇したのはWooga GmbHのCyrus Nemati氏だ。Nemati氏はさまざまな有名タイトルで声優として活躍する傍ら,Woogaでシナリオライターも務めるというマルチタレントな人物である。 テキストに依存せずキャラクター

                                                                                    [GDC 2021]シナリオライターが「台本の読み合わせ」をする意義とは。現役声優によるキャラクター作成術