7月の旅はJALの「どこかにマイル」。行き先が福岡になったので、柳川を旅することにしました。 柳川に行きたかったのは、北原白秋の生地だから。 東洋占術の陰陽五行、木火土金水は季節や色も司ります。木が春で火が夏、金が秋、水が冬、季節の変わり目が土です。そして木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒。こうした説明をする時に「青春」という言葉とともに「白秋」を出します。名前をさんざん使わせてもらったのだから、北原白秋ゆかりの場所を訪れるいい機会だと思ったのです。 雨の多い不安定な天気で、宿にひきこもる旅になるかと思ったのですが、時おり青空が見え、柳川名物の川下りも楽しめました。船頭さんはしきりと「白秋先生」の話をして、「この道」や「待ちぼうけ」を歌ってくれました。白秋の誕生日と命日には盛大なお祭りが開かれるそうで、街全体で国民的詩人として白秋に心酔している感じです。 19歳で柳川から上京した白秋は