国土交通省は、奈良県五條市の吉野川(紀の川)河川敷に生い茂る竹林を伐採して持ち帰る人や団体を募集している。増水時に流れを妨げたり、ゴミの不法投棄を招いたりする恐れがあるためで、伐採期間は7月31日~9月30日。伐採整備には多額の処分費用が必要で、節約と有効活用の一石二鳥を狙う。 対象地は五條市野原西の1・7ヘクタール。ほとんどがマダケの放置林で、対岸が見通せないほどうっそうと茂っている。竹材は日曜大工やチップ加工などで需要があると見込み、採取は1本でもかまわない。 吉野川沿いの河川敷では、五條市から下流を管理する和歌山河川国道事務所が、繁茂した雑木や竹林などを伐採している。放っておくと、増水時に流されて被害を拡大させるほか、視界が悪くなるためゴミが捨てられやすくなるという。