群馬県前橋市教委のサーバーが2018年3月に外部からの不正アクセスを受け、児童生徒ら約4万7000人分の個人情報が流出したとみられる問題で、市がデータセンターの移管設計や構築を委託していたNTT東日本(東京)に対し、約1億7700万円の損害賠償を求めた民事訴訟の控訴審第4回口頭弁論が3日、東京高裁(筒井健夫裁判長)で開かれた。高裁が和解を提案し、結審した。判決は4月23日に言い渡される。 昨年9月に高裁が和解を提案して結審し、同12月に判決が言い渡される予定だったが、担当裁判官に人事異動があったことから期日が取り消しとなっていた。 高裁の和解提案を受けて3日、双方が協議したが、市教委は「本日時点では和解には至っていない」としている。