【要約】 桃太郎は鬼ヶ島の海で釣りをして、大漁だったのでたいそう満足しました。 鬼ヶ島観光を満喫する桃太郎、鬼の提案で今度は船で芸者遊びです。 北尾政美(きたおまさよし)画『桃太郎一代記』天明元[一七八一]年刊 桃太郎一代記 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【翻刻】【補足表記】【現代語訳】 よいなきじやゑびを◆つつたらおにがらやき◆にしようしやちほこ◆なとか◆かゝり◆そふな◆ものたか◆おこゼやあ◆んこうハ◆よほとつらか◆こわい またひくか◆なにかかゝつた◆そふた 「良い凪《なぎ》じや。海老を釣つたら鬼殻《おにがら》焼きにしよう。鯱《しやちほこ》などが掛ゝりそふな物だが、虎魚《おこゼ》や鮟鱇《あんこう》ハ余程 面《つら》が怖い」 「また引くか、何か掛ゝつたそふだ」 桃太郎「穏やかな波で良いのう。