第25回気候変動枠組条約締約国会議(COP25)が、令和元年12月2~15日にかけ、スペイン・マドリードで開催された。 成果は、ほぼない。 合意文書には、各国に温室効果ガスの「削減目標の引き上げ」を促すことが明記された。2030年までの削減目標を、来年2月までに連合国(国連)に提出される。 温暖化対策を進める途上国に対し、年1000億ドルを目標に資金を支援することも明記された。これはすでに決まっていたこと。 注目されていた「排出取引」のルール作りは合意に至らず、見送りとなった。 排出取引とは、各国家や各企業ごとに温室効果ガスの排出枠を定め、排出枠が余った国や企業と、排出枠を超えて排出してしまった国や企業との間で取引する制度である。 COP25で演説する小泉進次郎環境大臣、原典:UNFCCC - COP25 小泉進次郎環境大臣は11日、COP25で演説を行った。 石炭火力発電からの脱却を明言