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河合薫の検索結果41 - 79 件 / 79件

  • 昇進嫌がる40代、切り捨て御免50代、会社を支えるのは誰

      昇進嫌がる40代、切り捨て御免50代、会社を支えるのは誰
    • スカート男児は奇妙? 報ステCM叩きと大人たちの不始末

      3月22日に「報道ステーション」(テレビ朝日系列)が公開したウェブ用CMに批判が殺到し、削除される事態になった。もうすでにあちこちのメディアで色々な人が色々な意見を書いているのだが、多くの人たちから意見を聞かれたので、お答えする。 まずは、ご覧になっていない方のために、簡単に内容を説明します。 CMは20代と思われる会社員の女性が、「先輩が産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって」「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって今、スローガン的にかかげている時点で、何それ、時代遅れって感じ」「化粧水買っちゃたの。すごいいいやつ」「それにしても消費税高くなったよね。国の借金って減ってないよね?」などと視聴者に話しかけるもので、最後は「こいつ報ステみてるな」というテロップで終わるものだった。 「男性たちの声」なぜ取り上げない? 公開直後から批判が殺到し、私も知人から「これひ

        スカート男児は奇妙? 報ステCM叩きと大人たちの不始末
      • 「40代がやる気を失うのは会社のせい」という根拠

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          「40代がやる気を失うのは会社のせい」という根拠
        • 「JAL123」騒動が映す月日の流れと揺らぐ働く意義

          不思議なものでかれこれ20年近く、現場の声に耳を傾けたり、社会問題に関するコラムを書き続けたりしていると、時代の空気の変化を敏感に感じとることができる。 そんな私が思うのは、今、私たちは「働き方」「働かせ方」の大きな転換期にいるということ(これは誰もが感じていることでしょう)。そして、この変化は、今、私たちが考えている以上に大きなプラスと、想像もしていなかった果てしないマイナスをもたらすってこと。いかなる変化もプラス面は分かりやすく、マイナス面は分かりづらい。その正体は、具体的な出来事が起きて初めて分かるものだ。 「取り返しがつかない事態」を予見する難しさ 少々、例えが悪いかもしれないけれど、戦後70年のときに行った戦争経験者たちのインタビューで、「気がついたら戦争になっていた」と多くの人たちが語っていたことを、最近思い出すことが多い。あるいは、産業革命の最中、工場から立ち上る黒い煙を見た

            「JAL123」騒動が映す月日の流れと揺らぐ働く意義
          • 「働かないおじさん」が米国で人気? 仕事を諦めず自分を取り戻す方法

            ひょっとしたら「働かないおじさん」は時代の最先端だったかもしれない? なんて、たわけたことを思わせる議論が、海の向こう、米国で勃発している。 Quiet Quitting。日本では「静かな退職」と訳され、「ハッスルカルチャー(仕事を全力で頑張る文化)はもう古い。必要以上に一生懸命働くのをやめよう」というような意味合いで使われる現象がにわかに注目を集め、7月末にTikTok(ティックトック)で公開された、@zkchillinと名乗る男性の動画がバズり続けている。 世代ではなく、「働き方のパラダイムシフト」 「Quiet Quittingという言葉を最近知った」というフレーズから始まる動画は、「これは何も仕事を辞めることではないんだよ。もう、無理をして必要以上のことをしないってこと。仕事を全力で頑張るハッスルカルチャー的考えをやめてもいいかなぁって。だって、仕事だけが人生じゃないし、人の価値っ

              「働かないおじさん」が米国で人気? 仕事を諦めず自分を取り戻す方法
            • 賃金が安いのは日本人の能力が低いから? 昭和の残業文化踏襲の末路

                賃金が安いのは日本人の能力が低いから? 昭和の残業文化踏襲の末路
              • 何をいまさら経団連、日本型雇用は10年前に終わっている

                  何をいまさら経団連、日本型雇用は10年前に終わっている
                • 残業消えたら、たちまち貧困? ありえないニッポンの常識

                  「社長になって全社員の前で挨拶したときにね、『社員と社員の家族を、絶対に路頭に迷わせちゃいけない』って思ったんですよ。社員の顔を実際に見るまでは、自分がそれまで温めてきたことや会社が進めてきたことを、確実に進めていくことばかり考えていました。 でも、壇上から社員一人ひとりの顔を見たら……ね。とにかく何があっても社員は守らにゃいかんのです」 ある大手企業の社長さんと対談した際に、こう話してくれたことがある。 この数日間、私の“脳内テレビ”には、この言葉がテロップの形で繰り返し流れている。そして、頭から離れなくなった。 頑張ったけどどうにもならない 「社員と社員の家族を、絶対に路頭に迷わせない」という、シンプルかつ本質的なミッションを分かっている社長さんって、どれだけいるのだろうか。社長さんって、何のためにいるのか? 社長さんにとって、社員とは何なのだろうか。 先週、東京・豊島区東池袋の公園で

                    残業消えたら、たちまち貧困? ありえないニッポンの常識
                  • 誰かの思う壷? 五輪熱狂で忘れられる小山田問題の卑劣

                    あそこまで“えげつない発言”を見たのは、正直、初めてだった。 「不適切」というレベルをはるかに超え、口にするのもおぞましい。どうしたらあんなに非道なことができるのか。当時、問題にならなかったのが不思議なほど。1990年代といえば、学校の“いじめ”で命を絶つ子供が相次ぎ、社会的問題になっていた時代である。その渦中で、「自分の名前」で仕事をしていた「いい大人」が、まるで武勇伝のごとく「障害者いじめ」をメディアで語ったのだ。 ただ、その一方で“リトル小山田圭吾”のようなものを心の奥底に秘めた人たちは、決して少なくない。 なんとなく「許してきた問題」 「おまえみたいなアホ、義務だから雇っているだけだよ」 「何もしなくていいよ。どーせ何もできないだろ」 「トイレ掃除くらいできるだろ? カネ払ってんだから、やれよ」 「いいよな~。来るだけでおカネもらえるんだからな。おれも障害者になろうかなぁ」 これら

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                    • 時代を巻き戻した厚労省パワハラ認定の唖然

                      隣の課の社員が30分以上立たされて叱責を受けている 上司が部下に「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」と問う 一歩間違えば命に関わる現場で、監督者が部下に厳しく接する 上司が大きな声で度々指導する 上司から業務の出来具合を否定された さて、これらはパワハラなのか? それともパワハラには当たらないのだろうか? 実はこれ、独立行政法人労働政策研究・研修機構が実施したハラスメントのヒアリング調査で、「パワハラと判断していいかどうか難しかった事例」として挙げられた一部だ。 おのおのについて会社側の見解は……、 叱責された本人から叱責は妥当と返答があり、適正な指導の範囲と判断 部下に考えさせる指導方法としてやっていることだが、部下を追い詰めてしまうことがある 被害者が加害者を処罰しないでほしいという場合があり、本人もパワハラかどうか分からなくなっている 受け手はパワハラととっていたが、第三者にはそうは思えな

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                      • 日本企業の経営、ついに世界ビリ? 「経営三流」のツケを払うのは誰

                        「私もそうですけど、日本社会というのはおじさん中心の社会であったわけであります。昭和の名残を残している社会であります。これを大きく変えなきゃいけない」―― “私”こと西村康稔経済産業相は、こう指摘した上で「若い世代が活躍できる環境づくりが必要」と訴えた。これは先日あった世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称ダボス会議の中で開かれた「日本経済再生への道」と題するセッションでの一コマだ。 「未来の国のカタチ」を描くには 若い世代が活躍……、これは具体的にどういうことを意味するのだろう。 きっと数年前なら、「女性が活躍できる環境づくりが必要」といったフレーズだったはず。女性が活躍できる環境は整った! 次は、若い世代だ! ってことなのだろうか。 セッションには、オーストラリアのジュリー・ビショップ元外相も参加していたのだが、オーストラリアといえば、規制緩和プログラムにより、この31年間「不況

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                        • 「ショーケースの女性政治家」量産した安倍政権の不作為

                          1枚のツイッターの写真が、“妙な波紋”を広げている。 映っているのは、夕食が用意されたダイニングテーブルに座る夫と、その横に立つエプロン姿の妻。2人ともマスクをして、とても仲が良さそうな空気が漂っている。 「夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。 ありがたいです。」――。 このコメントとともに写真を投稿したのは、自民党総裁選に立候補を表明した岸田文雄政調会長だ。 「政治家=料亭」というイメージだが、あえて「家庭の一こま」を投稿したのは「庶民派」をアピールしたかったのだろう、……と個人的には推測している。 政権構想発表会で「事情説明」 が、岸田氏の意に反して、投稿はプチ炎上した。 投稿直後からコメント欄には、「まるで召使」「お手伝いさんかと思った」「対等な関係とは思えない」「女性観古過ぎ」「これで好感度上がると思っているのか?」「なぜ、座らせない?」「

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                          • 無駄な努力はしない? 働きたくない息子とこの国の未来

                            先日、仕事の打ち合わせがスタートする前、ちょっとした雑談で盛り上がった。リモートでの打ち合わせが当たり前になってから、とことん“無駄”が省かれていたので、参加者の“人間臭さ”が垣間見えたのは久しぶり。主催の1人が遅刻してくれたおかげ、だ。 ネタは「うちの息子」。 参加者の1人は、「うちの息子から『なんで働かなきゃいけないのか?』と聞かれた」のだという。そのときのやりとりから、息子さんが実に「今どきの若者」で、しかもそのやりとりがまるでコントのような言い回し。おかげで場が和んだのは良かったのだが、一方で個人的には、かなり考えさせられるものがあった。 「勉強をほったらかして就活」はくだらない これまでも「何のために働くのか?」という問いは、自分でも何度も反すうし、自分なりの“解”は、このコラムでも、講演会でも、講義でも書いたり話したりしてきた。しかし「なぜ、働かなきゃいけないのか?」と問われた

                              無駄な努力はしない? 働きたくない息子とこの国の未来
                            • 「ひとつよろしく!」上級国民で瓦解する介護現場

                              「人」を全く見ない人たちによる、「ひとつよろしく!」政策で、「現場の人たち」が限界に追い込まれる事態が続いている。 「とにかくもう、本当に人手が足りないんです。ずっと、本当にずっと働き続けている。気が休まる暇もない状態が1年以上続いています。 こんなのでいい介護ができるわけがありません。つい大きな声を上げてしまったり、(介護施設利用者の)手をたたいてしまったり。自分が嫌になることばかりです。私がやりたい介護ができない。それどころか、ベッドに寝かしつけた後、『このまま起きてこないでいてほしい』などと思ってしまう。もう、私、おかしい。自分が怖いです。 今まで10年以上、この仕事に関わってきました。介護という仕事にプライドがありました。賃金や待遇はあまりいいものではありませんが、認知機能が低下し、足腰が弱っていく高齢者の方でも、介護の善しあしで、状態が改善するんです。それがやりがいでしたし、私の

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                              • 「お肉!」と喜ぶ母子と非正規21万人減 見えない貧困急増

                                「会社からはちょっとでも体調が悪いときは、絶対に休めって言われてるんだけど、休んだら給料減るわけだから。なかなか難しいですよね」 先日、タクシーで“事故現場”をたまたま通った際、運転手さんがこう嘆いた。 そこは東京都千代田区九段南。走行中のタクシーが自転車や歩行者をはね、73歳の女性が亡くなるという痛ましい事故が起きた場所だ。運転手の男性は64歳。捜査関係者によると、運転中にくも膜下出血を起こしたとされている。 「コロナ前」の生活に戻れる? 男性が所属する東京旅客個人タクシー協会によれば、男性は乗務歴25年のベテランで、年2回の健康診断を必ず受け、今年7月の健診でも異常はなかった。事故が起きたのは普段は休んでいた土曜日で、「コロナ禍で客が減り、休日返上で仕事に出ていたのではないか」という。 高齢化、低賃金、新型コロナウイルス感染拡大による追い打ち、そして生活苦……、そんな厳しい状況下で起き

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                                • 突然倒れる50代会社員 「ワークシックバランス」許さぬ社会の悲痛

                                  仕事の後にいつもどおりの「ちょいと一杯!」をして、深夜に帰宅。その翌朝、救急車で運ばれた。あと3年で管理職を終え、65歳の定年まで“プロフェッショナル”として会社に残る予定が、一瞬で消滅した。 人が持つ「仕事」「家庭」「健康」の3つの幸せ 「健康には自信があったし、60歳過ぎてからは人生楽しもうって思ってました。まさか自分がこんなことになるなんて。仕事も生活も体も、弱くてダメな自分になってしまったのが情けない」 こう嘆く男性は私と同世代。数年前から脳梗塞で倒れたり、がんの手術や治療を受けたりする知人や同級生が増えていたけど、彼もその1人だ。 私自身、自分でも「ヤバい」と思うような働き方をしてきてしまったので、彼の話は他人事と思えなかった。「人が持つ『仕事』『家庭』『健康』の3つの幸せのボールのいずれも落とすことなく、ジャグリングのように回し続けないとダメ」と他人には言い続けているくせに、「

                                    突然倒れる50代会社員 「ワークシックバランス」許さぬ社会の悲痛
                                  • 月曜に命絶つ50代増の衝撃 家族にも会社にも言えない本音

                                    やはり「月曜日」だった。 日曜の後半から憂鬱になり、月曜の明け方には「生きていることの苦しみから逃れたい」という衝動に見舞われ、命を絶つ。「ブルーマンデー」と呼ばれる現象が認められることが、厚生労働省が公開した「令和4年版自殺対策白書」で明らかになった。 日本のそれは“失われた30年”突入後 死に急ぐ人たち=自殺者の数は1998年、一挙に前年から35%も増加し3万人を突破。2012年にやっと3万人を下回り、その後は減少傾向をたどっていたが、新型コロナウイルスの感染が拡大した20年に前年比912人(4.5%)増の2万1081人と大幅に増加。21年は74人(0.4%)減って2万1007人となったものの、年齢別に見ると20代と中高年で大幅に増えていることが分かった。 20代が前年比90人(3.6%)増、40代が同7人(0.2%)増、50代が同193人(5.6%)増と、特に50代の増加が目立った。

                                      月曜に命絶つ50代増の衝撃 家族にも会社にも言えない本音
                                    • 「子供をばい菌扱いするな!」絶叫する子と正義ぶる大人の罪

                                      「日本から出て行け!」「学校をつぶせ!」――。 8月中旬、100人以上のサッカー部員らが新型コロナウイルスに感染した松江市の私立高校には、学校や生徒らを誹謗(ひぼう)中傷する電話や書き込みが80件を超えた。 「感染した社員をクビにしたのか」「従業員の指導がなってない」――。 7月下旬、岩手県で初めてのコロナウイルス感染者となった男性が勤める会社には、県内外から100件近い電話やメールが殺到。インターネット掲示板で社名が取り沙汰されてアクセスが集中し、サーバーが一時ダウンする事態になった。 「なんでこの時期に東京から来るんですか? さっさと帰って下さい! みんなの迷惑になります」――。 8月7日、東京から青森市の実家に帰省した男性を中傷するビラが、玄関先に置かれていた。 男性は8月5日に帰省したが、仕事の関係でPCR検査を2回受けていて、10日前の検査でも陰性だったという。 耳を疑うような罵

                                        「子供をばい菌扱いするな!」絶叫する子と正義ぶる大人の罪
                                      • もう死ぬしかない 激増する若者の自殺と奥さん幻想

                                        「死にたくて死ぬ人はいません。死ぬしかないから、もう生きられないから、命を絶つという選択を余儀なくされるのです」 以前、自殺予防に長年携わってきた先生が、こう話してくれたことがある。 心が引き裂かれるような出来事をきっかけに、次々と苦しみの連鎖に陥っていく。次第に家族関係も悪化し、友人とも距離をおくようになり、「助けて!」とSOSを出す気力も失われていく……。 女性の自殺者が2年ぶりに増加 悲しいかな、新型コロナウイルス感染症はそんな“苦しみの連鎖”の引き金になった。 コロナはすべての人たちから平等に日常を奪ったが、その影響は平等ではなかった。コロナ以前は、私たちと同じ日常の中にいる“隣人”だった人たちが、「もう生きられない」と、この瞬間も声にならない叫び声を上げている。 「働く女性、自殺3割増 コロナ禍『非正規』影響か」 「追い詰められる働く女性 女性の自殺率15%増加 コロナで雇用悪化

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                                        • リスク管理に鈍感なトップが捨て石にする「定年人材」

                                          このところどこにいっても、「定年」が話題となる。 「定年って、本当になくなるんですかね」 「定年とか、もう時代に合わないですよね」 「定年がなくなることはないよ。賃金を下げるきっかけがなくなるから」といった一般論的な話から、 「うちの会社では定年がなくなるらしいって話が出てるんですが、『いつまで働きゃいいんだ』とか反対する輩(やから)がいる。やめることさえ自分で決められないかと思うと悲しくなります」 「定年なくすとかやめてほしい。そんなことされたら妻にずっと働け!とか言われそう……」などといった、「うちの会社」「うちの家庭」の話まで。 さらには…… 「うちの会社で定年がなくなると聞いたので、安心して転職活動をしていたら、人事に呼ばれて、『早期退職するか、会社が紹介する関連会社に行くか決めてほしい』と迫られた」(男性) 「え? 転職活動していることが問題なんですか?」(河合) 「いや、そのこ

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                                          • プランBを持たない悲しきおじさんと「会社への愛着」

                                            会社を見切るべきか、とどまるべきか――。50代のベテラン社員たちが、“会社との関係”でザワついている。 といっても、1年ほど前からザワザワ感は高まっていた。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大で、希望という名の絶望退職の足音が、ひたひたと近づいてくるのを察知した「勘の良い人」ほど、具体的に動き出した。 それを人は「決断」と呼ぶ ところが、コロナの影響が想像以上に長期化したことで、会社も新時代に向けて、生き残りへの“熱”を上げた。「1にデジタル、2にデジタル、3、4がなくて5にデジタル」と新たな企業戦略を練り、「ひとつよろしく!」と社員を鼓舞し、急速に動き出した。会社に裏切られても裏切られても、なんやかんやと会社に尽くしてきた“人のいい会社員”は、「んじゃ、もう一踏ん張り、うちの会社で!」と思い直した。「とどまる」という選択をしたのだ。 ……が、やはり「ナニか」が物足りない。思ったほど、“

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                                            • 「うちの会社もやばい」コロナ不安で摩耗する中高年の心

                                              「(就職)氷河期世代なので、またかって感じです。バブル崩壊で採用が減らされ、今度は新型コロナウイルスで人員整理。じわじわと魔の手が伸びて来てる気がするんです・・・。この先どうなるんでしょうか?」 こう嘆くのは、大手企業に勤める40代後半の課長職の男性である。 実はここ数日、珍しく仕事で人と会うことが多かったのだが(Zoomが9割)、ほかの人たちからも、「この先どうなってしまうんですかね?」「日本は変わるんですかね?」「在宅勤務とかなくなって、結局、元どおりになってるんですけど、どうなるんでしょうか?」といった質問を、繰り返し受けた。 つい2カ月ほど前には、 「これから失業者増えるぞー」 「これから倒産多くなるなぁ」 「リーマンのときより深刻になるよ」 と、他人事だった憂いが、事業計画が全て見直しになり、新規採用がなくなり、部署の統合やら支店の廃止やらが相次ぎ、 「うちの会社もやばい」 とい

                                                「うちの会社もやばい」コロナ不安で摩耗する中高年の心
                                              • 50代「再教育」はコスパ最高 凋落日本でなぜ進まない?

                                                  50代「再教育」はコスパ最高 凋落日本でなぜ進まない?
                                                • 財務省職員自死を招いた「怪物組織」の自己保身文化

                                                  「夫は改ざんしたことを罪を犯したのだと受け止め、国民の皆さんに死んでお詫(わ)びすることにしたんだと思います。夫の残した『手記』は日本国民の皆さんに残した謝罪文だと思います。国は、夫の自死の真相が知りたいという私の思いを裏切り続けて来ました」──。 これは7月15日に行われた第1回口頭弁論(大阪地裁)で、赤木雅子さんが行った意見陳述の一部である。雅子さんの夫・赤木俊夫さんは、財務省近畿財務局の上席国有財産管理官。学校法人森友学園との国有地取引を巡って財務省の上司に公文書の改ざんを強いられ、それを苦に命を絶った。 今年3月、雅子さんは、「真相を知りたい」といういちるの望みを懸けて「手記」を公表し、裁判を起こす決意をした。 赤木さんの手記が公開された際、こちらのコラム(「パワハラ死」の遺族までも追い詰める雲の上の絶対感)でも取り上げたが、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していた時期と重なり

                                                    財務省職員自死を招いた「怪物組織」の自己保身文化
                                                  • 竹中平蔵氏も直面「介護とカネ問題」 隠れ介護で介護離職の無間地獄

                                                    このところ一気にリアル講演会が復活し、やっと、本当にやっと現場の空気を感じられるようになった。 実際に“現場”の人たちと話をすると、「私たちの問題の深さ」が分かる。現場の苦悩の深刻さと言い換えていい。 昨年は若手の問題だったが、今年は新たな「50代問題」がじわじわ広がりつつある。これまでの「できることならお引き取り願いたい50代問題」に、「え? な、なんで一言いってくれなかった?」問題が加わった。 50代の会社員が、突然「仕事を手放す事態」に衝撃を受け、悩む人たちが増えているのだ。 なんで辞めてしまったのかという疑問 と、なんだか奥歯に物が挟まったような言い方になってしまったが、まずはこちらからお聞きください。 「うちの会社では4年前に経営陣の若返りを行いました。先代の社長はカリスマ的な存在でしたので、今のままでもいいじゃないかという声もあった。しかし、社長自身が『年寄りは時代の変化につい

                                                      竹中平蔵氏も直面「介護とカネ問題」 隠れ介護で介護離職の無間地獄
                                                    • コロナで孤立死急増、4人に1人が75歳超社会突入という地獄

                                                      出所:2021年1月1日付時事通信「高齢者要介護度、全国的に悪化か 区分変更申請、緊急宣言後に急増 時事通信調査」。注:調査は都道府県庁所在市(東京都は新宿区、佐賀市は広域事務組合の数字)と政令指定都市の計52市区を対象に実施。要介護認定の区分変更申請や新規申請件数などを尋ね、政府が緊急事態宣言を発令した2020年4月以降、同11月までの件数と19年実績を比較した ここ数年、全国の自治体は「健康寿命を延ばそう!」「認知症予防に取り組もう!」を合言葉に、高齢者対象の健康教室やコミュニティーサークル活動などの「介護予防」に積極的に取り組んできた。が、コロナ感染拡大防止策でそういった活動が制限され、デイサービスなどの施設利用を控える人も増えた。 自宅にこもりがちになれば、足腰は弱る。脳の機能や心身の“体力”も弱る。その結果として、介護が必要になったり、介護度が悪化したりしてしまったのだろう。 身

                                                        コロナで孤立死急増、4人に1人が75歳超社会突入という地獄
                                                      • 「仕事人」する50代女性に「組織人」オジサンが学ぶもの

                                                        「自分はもっとやりたいし、まだまだできる。というか経験を積んできた今の自分だからこそ、やるべき仕事だと思ってる。なのに若手にやらせたいからサポートに回ってくれみたいな。50代になると会社って、もはやキャリアアップする場所じゃなくて、後始末とかゴミ拾いとかをさせられる場所なんだなあってつくづく思います」 一年半前にインタビューでこう話した女性(当時53歳)は、その後異動願を出し続けた。理由は実にシンプル。「何かアクションを起こしてないとモチベーションが保てなかった」からだそうだ。希望先は、海外出張の多い花形の部署で社外との交渉がメインだった。 そんな彼女から、先週届いた一通のメールが実に切なく、面白く、それでいて女性ならではのたくましさを痛感させられるものだったので取り上げてみようと思う。 おいおい! 女性ならでは? いつも男も女も関係ない、違いはないって言ってるじゃないかって? はい、その

                                                          「仕事人」する50代女性に「組織人」オジサンが学ぶもの
                                                        • チームワーク至上主義の誤解と「ONE TEAM」の奥義

                                                          ワールドカップ ラグビー日本代表はカッコよかった。鍛え抜かれた強靭(きょうじん)な肉体と自分たちを信じる力。本当にカッコよかった。「どこの国籍だかわからないヤツらばかりで、応援する気がしない」「見た目がね…」とディスっていた人も、きっと感動したはず(参考 「世界最低レベルの外国人受け入れ寛容度、ニッポンの末路」)。 しょっぱなから個人的な話になってしまうけど、父がラグビーを大学時代にやっていたので子供のときからゲーム観戦に連れていかれたり、私の母校が花園にも出場するラグビーの強豪校だったたりしたのでワールドカップは最初から見る気満々だったけど、ここまでのめり込むとは……自分でも驚いている。 録画したゲームを繰り返し見ても飽きないし、スコットランド戦の後半20分を見るたびに勇気がでる。よし、頑張ろう! まだまだできる!とやる気スイッチが押されるのだ。 いかなるスポーツの祭典も私たちに感動と勇

                                                            チームワーク至上主義の誤解と「ONE TEAM」の奥義
                                                          • 学びも海外も会社もイヤ? 経産官僚絶望の「日本のリアル」とおごり

                                                            経済産業省が公表した「未来人材ビジョン」(https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf)というリポートが、「絶望」という言葉とともに大きな話題を呼んでいる。 まとめたのは「未来人材会議」。経済産業省が2021年12月に設置した、「今後の人材政策などを検討するため」の会議だ。 頼むから危機感を持ってくれ なぜ、このリポートが「絶望」なのか? 世界における日本のポジションの低さを、「これでもか!」というくらい羅列したからである。 日本は、高度外国人から選ばれない国になっている。 日本企業の従業員エンゲージメントは、世界全体で見て最低水準にある。 日本は「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人は少ない。 しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない。 日本企業の部長の年収は、タイよりも低い。 人材

                                                              学びも海外も会社もイヤ? 経産官僚絶望の「日本のリアル」とおごり
                                                            • 過去最多「大人のいじめ」を助長する傍観者の罪

                                                              いじめ、モラハラ、パワハラ……、まっとうな“オトナ”の言動とは思えない事件が続いている。 神戸市立小学校で教諭4人が同僚をいじめていた問題では、やっと、本当にやっと警察が動き始めた。 発覚当初から「いじめじゃなく、暴行・虐待と表現すべきだ!」というメディアの報じ方に疑念を抱いていたが、18日に兵庫県警が暴行容疑などでの立件の可否を検討するため加害教諭への任意の事情聴取を始めたそうだ。 また、プロフィギュアスケーターの織田信成さんが、関西大アイススケート部監督を辞任したのは同部コーチの浜田美栄さんからモラハラを受けていたことが原因だとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。 訴状によれば、織田さんが監督に就任する前から無視されるなどのモラハラを受け、就任後も部員の練習時間を巡り陰口などが激化。それが影響し、織田さんは体調を崩して入院したそうだ。その後も体調が回

                                                                過去最多「大人のいじめ」を助長する傍観者の罪
                                                              • 他人を傷つけないといられない人々 性同一性を巡るあきれた議論

                                                                この世からSNS(交流サイト)が無くなればいいのに、という衝動に駆られている。SNSはもはや人間の中に潜む闇の感情を匿名化し、消費させるための装置だ。 これまでもSNS上に飛び交う、無責任なペラッペラの正義感や正論を振りかざすコメントや、臆測に基づく誹謗(ひぼう)中傷にへきえきしてきたけど、自分の名前で仕事をしてる人や泣き寝入りしないで立ち上がった人に、何を書いてもいい風潮が際限なく広がっている。「表に出る以上、それぐらい覚悟しろよ!」「だったら見なけりゃいいじゃん」と言わんばかりに。 「その1曲しか歌えない」と受け取った どんなに覚悟していても傷つくことはあるし、どんなに自信満々に見える人でも萎えることはある。 っていうか、人が傷つくことをやって、そんなに楽しいのですか? 私は「言葉」は相手を傷つけるためにあるものではないと思うからこそ、ずっとずっと言葉を紡いできた。 自分の意見を言うこ

                                                                  他人を傷つけないといられない人々 性同一性を巡るあきれた議論
                                                                • 早苗と百合子の同床異夢 「女性」は票にならない?

                                                                  この数日間、テレビを見るたびに「奇妙な感覚」に陥っている。 新型コロナウイルスの感染拡大で危機に陥っている医療現場がテレビ画面に映し出され、自宅療養中に亡くなった人たちの状況が報じられ、「感染者は減少傾向にあるが、この後、再び拡大に転じる可能性がある」と専門家たちが口をそろえている。異物が混入したワクチンを打った人が亡くなったと速報が入り、MC(番組司会者)が、「ステンレス片が混入したとしても、溶け出すなどの恐れは少ない」という厚生労働省の見解を読み上げる。 どこか遠かった出馬会見 その直後には、自由民主党総裁選の候補者たち(検討中も含む)が、「ご支援よろしく!」とばかりに、議員事務所などを一つひとつ回り、「安倍晋三前首相と会談」「二階俊博氏を訪問」「麻生太郎氏と会談」などのナレーションが流れ、「どんなお話をなさったんですか?!」と記者たちが候補者に駆け寄っている。スタジオでは派閥の名前と

                                                                    早苗と百合子の同床異夢 「女性」は票にならない?
                                                                  • 10兆円で東大、京大を稼ぐ大学に? 劣化する日本人の“頭の良さ”

                                                                    今度こそ“科学技術立国”、復活の手立てとなるのだろうか。 世界最高水準の研究成果が見込まれる大学を支援するために、10兆円規模の大学ファンド(基金)を設ける新しい法律「国際卓越研究大学法」が国会で成立し、いよいよ始動することになった。これは科学技術を「成長戦略の柱」とする岸田文雄政権の看板政策の一つで、世界でも珍しい、国が元手を貸す「官製ファンド」だ。うまくいけば、世界から評価されること間違いなし……らしい。 稼げる大学は優遇する この法律は、「国際的に卓越した研究の展開および経済社会に変化をもたらす研究成果の活用が相当程度見込まれる大学」を、文部科学省と政府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)で検討し、「国際卓越研究大学」として認定する。 CSTIは岸田首相が議長を務め、6人の閣僚、および大企業の会長や役員、大学の教授など、計14人のメンバーで構成。認定には、「産学連携や寄付な

                                                                      10兆円で東大、京大を稼ぐ大学に? 劣化する日本人の“頭の良さ”
                                                                    • これぞ日本人が「読みたくないコラム」 “女のバトル”が消した灯火

                                                                      今回は「きっと読まれない。でも、皆さんに教えてほしい」原稿を書こうと思います。 「何をしょっぱなから言ってるのか」って? いやいや、文字通り「読まれない」かも、でも、「教えてほしい」のです。 「そろそろネタに尽きた」って? いやいや、逆です。一体いつになったら私はこの「ネタ」を書かなくていい日が来るのだろうという“尽きないネタ”です。 指導的地位に女性が占める割合を30%以上に というわけで、「きっと読まれない」この原稿を開いてくださっている「あなた」。「何を教えてほしいのか知りたい!」という方は、最後までお付き合いください。 まずは、メディアが大喜びした、“ある報道番組”での出来事から。 「女性にげたを履かせて結果平等をつくり、法的拘束力を持たせ数値目標を実行するのはあくまでも過渡期的な施策であるべきだ。社会で活躍する女性の絶対数を増やせば、自然と管理職も増える。法的拘束力を持たせれば、

                                                                        これぞ日本人が「読みたくないコラム」 “女のバトル”が消した灯火
                                                                      • 50歳よ、最後の意地を見せろ! 2022年を生き抜くコツ

                                                                          50歳よ、最後の意地を見せろ! 2022年を生き抜くコツ
                                                                        • ウチの部長か? グループ1984年の警告と「おじさん構文」

                                                                          先日、「おじさん構文」なるものを初めて知った。 なんでも、数年前から若者の間で使われている言葉で、会社の“おじさん社員”から送られてくるメッセージやLINEの“おじさんならでは”の特徴のことらしい。 ・長い文章 ・なれなれしく「ちゃん」付けで呼ぶ ・絵文字をやたらと使いたがる ・セクハラまがいのコメントの後に、「ナンチャッテ!」と付ける といったものだという。 氷河期世代も「昭和おじさん」に? 「薫ちゃん(笑顔)(ハート)、お仕事がんばってますか?(炎)(汗)(パソコン)色々と大変だと思うけどがんばってね!(泣き顔)(ファイト)今度一緒に(ケーキ)食べて(フォーク)、癒やしてあげるよ!(ハート)(手)ナンチャッテ!(笑)(ハート)」 ……といった感じだろうか。 おじさん構文……あまりに的を射た新ワードに失笑してしまった。 実はこれ、「昭和おじさんについて意見を聞きたい」と依頼された取材で、

                                                                            ウチの部長か? グループ1984年の警告と「おじさん構文」
                                                                          • 量産される1億円プレイヤーと、200万減会社員の阿鼻地獄

                                                                            今回は「成果は誰のもの?」というテーマで、あれこれ考えてみる。 東京商工リサーチの集計によると、国内の上場企業の2022年3月期決算で、役員報酬が1億円以上の“1億円プレーヤー”が663人と、過去最多だったことが分かった。1億円以上の役員報酬を開示したのは287社で、21年の253社から34社増。人数も21年の544人から119人増で、社数・人数ともに開示制度が開始された10年3月期以降で、過去最多を更新している(資料、https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20220722_01.html)。 がんばれば稼げる! 1億円プレーヤーも夢じゃない! 最も報酬が高かったのは、ヤフーを傘下に持つZホールディングスの慎ジュンホ取締役で43億3500万円。2位は第一交通産業(北九州市)の創業者で、6月に会長を退いた黒土始相談役の19億400万円。3位はソニーグ

                                                                              量産される1億円プレイヤーと、200万減会社員の阿鼻地獄
                                                                            • 大手社員のうぬぼれ感と、初老化する若者の意識

                                                                              先日、ある企業の部長さんとお話ししたときに、興味深い話を聞いた。 「最近の若者は、ワクワクするって意味が分からないとか言うんですよ。それで、『仕事で面白いと思ったりするだろ? それだよ』と言ったら、『仕事って面白いものなんですか?』って真顔で返されちゃって。なんかこっちも、ムキになっちゃって、『チャレンジしたいこととかあるだろう?』って聞いたら、『普通に暮らせればいいです』って、あっさり言われちゃいました。 若い社員の働く意識が、私たちの頃と変わってきたと思ってましたが、仕事そのものに興味がないってことですよね。 最近、ワクワクしてますか 会社としてはね、長時間労働をしないよう徹底的に管理して、有給休暇も取れるようにしたし、キャリアパスも示さないとダメだってことでね。色々とやってきたんですけど……。 なんだかコミュニケーションを成立させるのが、難しい世の中になっちゃいましたね」 こう嘆いて

                                                                                大手社員のうぬぼれ感と、初老化する若者の意識
                                                                              • 「ババア!」と暴言を吐いた自責の念とプレ介護問題

                                                                                お盆中ではありますが、今年は“通常運転”となりますので、お付き合いいただければと思います。 今回は「プレ介護」についてあれこれ考えてみる。 本題に入る前に、プレ介護について説明しておこう。 これは、私が「父の変化」に直面したときの経験から生まれた造語で、「介護のプロの手を借りるほどではないけど、サポートが必要な状態」のことだ。 個人的な話になるが、「絶対に100歳まで生きそう〜」と確信するほど元気だった父が、数年前、「ちょっとおなかの調子が悪い」と病院に行ったところ、すい臓がんであることが分かり即入院になった。 1週間もたたないうちに体力も気力も「おじいちゃん」になり、背中が小さくなったことに私はおののいた。通院で抗がん剤治療をすることになったのだが、その後も次々と色々な変化が起こり、私はかなり疲弊した。 足がすくみ、携帯が鳴るたびにビビる 当時の私は介護問題を何度もコラムや番組で取り上げ

                                                                                  「ババア!」と暴言を吐いた自責の念とプレ介護問題

                                                                                新着記事