今年のゴールデンウィークも各地の高速で大渋滞が発生したというニュースが流れると思いますが、クルマの流れを流体に見立てて解析する研究のことを交通流といいます。流体とは多数の小さな構成要素(水流ならH2O分子とか、空気の流れなら窒素分子とか酸素分子)が相互作用(衝突)している物体なので、クルマを分子のようなものだとして、たくさんのクルマが道路を流れていると流体力学を応用することができるのです。 さて、ここではプロトンについて考えてみましょう。物理でプロトンと言えばproton 陽子のことですが、ここではロードレースにおけるプロトン peloton (フランス語の小隊)のことです。 ここで考えたいのは、プロトンが狭いコースを抜けるとき、あるいは坂道を下って登り返すときになぜスピードが落ちて、選手が溜まってしまうのか? ということです。クルマでいえば渋滞ですね。 「そんなの当たり前だろ、前が詰まる