5月のある夜、都内某所でINORANと清春がテーブルを挟みながら話をすることになった。声をかけたのはINORANの側だという。普通に考えれば、発売になった彼のニュー・アルバム『Dive youth, Sonik dive』、そして先頃リリースされた清春のシングル『流星/the sun』が話の主題になってくるところだが、彼らが求めているのはいわゆるプロモーション・トークの類ではないようだ。会話のルートがまるで見えないままジグザグに始まったこの対談を、できるだけノー・カットに近い状態で、本来の流れそのままにお届けしようと思う。さて、着地点はどこにあるのか? それはもちろん筆者にもわかるはずがない。司会・構成●増田勇一 / 写真●北岡一浩