溜飲を下げているのは誰だろうか? ~「フェミニズム叩き」「女性叩き」で溜飲を下げても、決して「幸せにはなれない」理由~ の考察 昨日話題になった記事であり、記事を書いた人はベンジャミン・クリッツァー氏という方で、倫理学やジェンダー論、ポリコレなどに関する文章を書いている批評家の方である。 この記事の内容を読んだ第一の感想としては「かなりひどいな」といったところが、第一印象であった。男性学などの現状に関してそれなりの認識はしており、批判点も熟知しているようではあるのだが、話が進むにつれて彼は本当に批判する気があるのか?という気になってきたのである。(記事を読んだ後に彼の運営しているブログの名前を見て、よりそれを感じることにもなった。) 彼の文章には、実に小賢しいほど言葉を選んで記述がされており、紐解けば実に都合のいい話につなげるための論理を構築しているに過ぎないと判断できる。 1 制度と実存