青鳥特別支援学校(西東京)は、東村山西に0-66と大敗した。それでも、岩本大志内野手(1年)の第一声は喜びだった。「家族の前で打てたことがうれしかった」。母明子さんも「まさか打てると思っていなかったので、うれしい限りです」と目尻を下げた。チーム唯一の硬式野球経験者。「1番遊撃」で出場し、初回に右前へ鮮やかなクリーンヒットを放った。ただ、先頭で放った1打がチーム唯一の安打となった。 岩本は右耳の難聴で、砧中では特別支援学級に在籍した。ボーイズチームでプレーしたが、人間関係で悩むことも多く、何度も野球をやめたくなった。だが、やはり野球が好きだった。高校で硬式を続けたいと思ったが、なかなかプレーできそうな学校が見つからなかった。そんなとき、久保田浩司監督(58)が開催していた「甲子園夢プロジェクト」に参加した縁もあり、青鳥特別支援学校へ進むことを決めた。 敗れはしたが「もっといっぱい練習して活躍