税金で一番気になるのは、自分の手取り収入がどう変化するかです。2020年は基礎控除と給与所得控除が改正になり、収入は同じでも手取り収入が減るという人も出てきました。サラリーマンだから節税できないと思っているあなた、控除対象を改めてチェックしてみましょう。まだまだ節税ができるかもしれません。 今回は、年収500万円のAさんの場合をいっしょに見ていきましょう。 所得税額が決まる仕組み サラリーマンが会社からもらう収入は、給与収入といい、「年収」と呼ばれています。所得税額を計算するときは、まずその年収からサラリーマンの必要経費分の「給与所得控除」を差し引きます。この年収から給与所得控除を差し引いた金額を「給与所得」といいます。 給与所得控除の額は、年収によって変わります。以下の表のとおりに計算されます。 Aさんの場合、年収は500万円ですので、 給与所得控除 500万円×20%+44万円=144