野党に民意を託せない理由 山本一郎(以下、山本):先日の報道でもありましたが、連合は、夏の参院選をめぐって、立憲民主、国民民主両党との3者の政策協定締結を断念されたということでしたよね。ああ、ここまできてしまったんだなと感じました。 しかたない部分もあると思います。国民民主党の代表の玉木雄一郎さんには玉木さんなりのはっきりとした考えがあって、自党の今後を考えると変に妥協して政策協定は結べないと思ったのだろうとも思いますし、一方で、共産党を無視できないということで腰が引けたと見て取れる部分があるようにも思います。 神津里季生(以下、神津):日頃から野党各党がリーダーシップをどう発揮するかですよね。選挙との関係で言えば、「今からでも遅くない」とは思っています。投票のタイミングになれば「これ以上、自民党にまかせていていいのだろうか」という空気は湧き起こっていくものです。ですから、野党としては、き