日本では移民問題はかなりセンシティブな話題です。特定のイデオロギーとつながりやすく、冷静で建設的な議論にならず、皆意図的にこの話題を避けている節もあります。 今後仮に日本が移民を受け入れるにしても、 「日本の社会に積極的に馴染む努力をし、日本語が話せ、専門的な技術を有し、生活態度は真面目で勤勉な人」 であればみんな納得すると思いますが、そんな素晴らしい人達がわざわざ日本を選んでくれる道理はありません。 さて、日本は1910年の韓国併合後、朝鮮半島出身の移民を大量に受け入れることになります。日本人と朝鮮人移民のコンフリクトがあちこちで発生し、苦慮した日本政府は「朝鮮人移民の日本流入を抑制し、朝鮮・満州に向かわせる」ことによって事態の打開を図ろうとしました。 1. 日本本土を目指す朝鮮人韓国で言うところの「日帝強占期」の間、多くの人々が朝鮮半島から日本帝国の支配地域へ移住を行いました。1930