今、日本の科学界が揺らいでいる。STAP細胞発見によって「リケジョの星」などとメディアが持ち上げた小保方氏は、晴れ舞台から一転、現在は、バッシングのただ中にいる。日本が誇るお家芸のひとつ「科学」はいったいどうなってしまったのだろうか? そもそも科学は「怪しい」もの 田原:丸さんは科学者出身で、現在は科学に関する事業で起業されています。ご著書では自身が経営するリバネスを「怪しい会社」と表現していますが、あれはどういう意味なのですか? 丸:もちろん、危険な実験をしているとかではありません(笑)。ただ本来、サイエンスって「きっとこうだろう」という仮説を立証していくものなのです。それって、その過程だけ見ると周囲からは何をやっているのかよくわからない「怪しい」ものですよね。 田原:なるほど。 丸:その「怪しさ」って、科学には欠かせないものだと思うのです。 大学時代、理系の研究室に所属していたのですが