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統治法の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • 上村剛『アメリカ革命』(中公新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    9月14 上村剛『アメリカ革命』(中公新書) 9点 カテゴリ:政治・経済9点 アメリカ合衆国の独立は世界史の教科書などでも「独立革命」という名称で書かれています。一方、例えば、インドの独立を「インド独立革命」と記載するケースはほぼ見ません。なぜ、アメリカの独立は「革命」なのでしょうか? 本書はこれを「成文憲法の制定」こそアメリカ独立革命の最大の功績とした上で、その憲法がいかにしてつくられ、そして以下に運用されて政治が定まっていったかを比較的長いスパン(ジャクソン大統領の登場あたりまで)で見ていきます。 煩雑にならないようにわかりやすく書かれていながら、それでいて今までの一般的な見方を覆す刺激的な議論が行われているのが本書の特徴で、「新書らしい」新書です。 入門書としても、それなりに知識がある人が読む本としても面白い内容で、フランス革命に比べて教科書の記述としては「わかりやすい」アメリカ独立

    • CSS設計とは何だったのか?と、コンポーネント環境との関わり

      HubSpotやCSS設計に明るい半田のウェブサイトです。 ウェブサイトの本質は情報を伝えることですので、それを言い訳にデザインは全体的に工事中です。 みんな大好き、あるいは大嫌いなCSS設計。そんな言葉が生まれてから久しく、JavaScriptフレームワーク(以後JSフレームワーク)を始めとする技術が提供するスコープ付きのコンポーネント環境の登場によって、そのなりを潜めている気がしなくもない。 そんなCSS設計とは何だったのか、をちょっと小難しく振り返ってみます。 なお本記事では、区別のためCSS設計が「再利用可能なパーツ」とみなす単位を(あるいは慣習的に)「モジュール」、JSフレームワークにより提供される単位を「コンポーネント」と呼びます。 CSS設計が行っていたこと 「CSS設計」と聞くと Block__Element–Modifier という形式の長ったらしいクラス名を付けることだ

        CSS設計とは何だったのか?と、コンポーネント環境との関わり
      • 2023 年

        2023 年が終わるので、色々振り返る。2019 年・2020 年・2021 年 の振り返りがあって 2022 年は未執筆なのに気がついたので、若干そこにも触れておく。 暗中模索の 2022 年、光明の差す 2023 年 今だから言えるが、自分一人にとって、昨年 2022 年は暗い 1 年間だった。自身が経営に携わるスタートアップ(Flatt Security)はもちろん成長を続けていたし、どんどん素敵なメンバーが増えていた。会社は外から見ても内から見ても上手くいっていた。しかし、二の矢・三の矢の事業を生み出し、その小さな成功から熱狂を加速するべき立場にいた自分は、何が成せていたか?正直からっきしだった。その実感が 2022 年への印象に影をもたらしている。 こういう踊り場は、組織のモメンタムに大きく影響する。うまくいっていても、うまくいっていない気がしてくるのだ。人は努力の尽くされた論理

          2023 年
        • 2023年の Linear Haskell で純粋・並列 FFT を実装する──「Haskell は Rust になれるのか?」補遺

          この記事は Haskell Advent Calendar 2023 14 日目の記事です[1]。 更新履歴 2023-12-15 並列化のパフォーマンスに関する追記。 2023-12-14 初版公開。 はじめに 先々月、Linear Haskell のまとまりのない記事を書いたところ、思ったよりも反響を頂いてびっくりしました。 ただかなりまとまりのない長文だった結果、「長い」「結局 Rust になれるのかようわからん」といった御叱りを頂きました。本当にすいません……。 冒頭に「RustのようになるにはLinear Constraintsに期待」とか、末尾に「2023年のHaskellはまだ Rust ではないが、近い将来 Rust になれる可能性が大きい」とか書きはしましたが、全体があまりにも長いのでこの結論を見つけ出すのも大変ですし、話題があんまり散漫に過ぎまたので論拠もすごくわかりづ

            2023年の Linear Haskell で純粋・並列 FFT を実装する──「Haskell は Rust になれるのか?」補遺
          • 日米比首脳会談開催 防衛義務は「鉄壁」とバイデン氏

            ワシントン(CNN) 米国のバイデン大統領は11日、日本とフィリピンに対する米国の防衛義務は「鉄壁」だと強調した。史上初となる日米比3カ国の首脳会談で述べた。 会談はホワイトハウスで行われた。日本とフィリピンはそれぞれ中国との間で領土対立を抱えている。 バイデン氏は、3カ国が一つにまとまれば「誰にとってもより良い未来を構築することができる」と主張した。 フィリピンは中国と南シナ海の領有権問題で対立。最近では、比パラワン島の沖合から200キロメートルほど離れたセカンド・トーマス礁の駐留部隊に供給物資を届けようとしたフィリピンの船と中国海警局との間で小競り合いが生じ、中国海警局が放水してフィリピン水兵が負傷、複数の船が損傷を受けた。 バイデン氏はこうした緊張関係に言及し、「南シナ海におけるフィリピンの航空機、船舶、軍隊に対するいかなる攻撃にも、米比の相互防衛条約が適用される」と明言した。 米国

              日米比首脳会談開催 防衛義務は「鉄壁」とバイデン氏
            • 課題解決を人に任せるが、課題理解を人任せにはしない

              「課題解決を人に任せるが、課題理解を人任せにはしない」というのを今年のスローガンにしていきたい。実行権限は委譲するが、理解することを丸投げしない。 たくさんの課題に取り組んでいると、そのすべてを完璧に処理するのが難しくなり、自分で対処しきれない課題を他の人にお願いすることになる。組織の練度が上がるにつれ、お願いする課題の抽象度も上がり、ついには自分でも詳しく把握できていない課題をそのまま他の人にお願いすることになる。これは組織的としては正しい進化かもしれないが、個人の成長としてはあまり健全ではないと思っている。細部の理解が曖昧になると、適切なディレクションができなくなるし、壁打ち相手としても頼りなくなる。実際昨年はそれが原因でテックリードとして有意義な議論ができないこともあった。 人にタスクを丸投げしたからといって、丸投げしたタスクに対する解像度が低いままで良いわけじゃないんだよな。自分で

                課題解決を人に任せるが、課題理解を人任せにはしない
              • 始皇帝の全貌!不老不死を求めた[初代皇帝]の人生

                『はじめての三国志』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当メディアを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし当メディア内での商品の評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはございません。また当メディアで得た収益は、当サイトを訪れる読者様により役立つコンテンツ制作に還元しており、情報の正確性担保に努めています。詳しくは運営者情報と編集ポリシーをご覧ください。 始皇帝の業績をザックリ 始皇帝の業績を簡単に紹介しましょう。彼は、2200年前の春秋戦国時代の末に中国の西の果てにあった強国秦に生まれ13歳で秦王政として即位しました。彼は、非常に猜疑心が強く利己的な性格でしたが、役に立つと思えば、貧民であっても頭を下げて配下に迎えるという柔軟性があり、身分にも地位にも国籍にも捉われず優秀な人材を発掘しました。 即位して十六年後、政は

                  始皇帝の全貌!不老不死を求めた[初代皇帝]の人生
                • 鈴木真弥『カーストとは何か』(中公新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                  2月28 鈴木真弥『カーストとは何か』(中公新書) 9点 カテゴリ:社会9点 インド社会の特徴としてあげられるのが「カースト制度」です。このカースト制度のもとで「ダリト(不可触民)」と呼ばれる被差別民がいるということも知られていると思います。 ただし、このカースト制度というのはかなり複雑です。学校などではバラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラという4つのヴァルナ(種姓)があるということを習うかもしれませんが、実際はもっと複雑で外部からはそう簡単には理解できないものになっています。 本書はそうしたカースト制度の実態を教えてくれるだけではなく、差別されている不可触民(ダリト)へのインタビューなどを通じて、どのように差別され、どのような生活を送り、差別についてどのように感じてるのかというとを教えてくれます。  差別というのは非常にデリケートな事柄であり、なかなか外部からは見えにくいことで

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