インタビューに答えるハーバード大学医学大学院・精神医学教授のロバート・ウォールディンガーさん=2024年4月10日午後0時4分、東京都文京区、森下香枝撮影 米ハーバード大学は、ウェルビーイング(心身の健康や幸福)のカギを探すための大規模な調査を85年以上にわたり続けている。それによると、幸せな老後を迎えられるかどうかは、現役時代からの人間関係の良しあしによって規定されるという。一方、「慢性的な孤独」は幸福度を下げるだけでなく、健康状態の悪化や死亡率の上昇も招く結果になったとしている。 【写真】ハーバード大学の研究成果をまとめた「グッド・ライフ」 ハーバード大が1938年から続ける「成人発達研究」。大学卒業生を含め、富裕層や貧困層、子どもから大人まで、生活状況や健康データを継続的に集め、約10年ごとに対面で幸福度などをヒアリングしてきた。対象者は現在、約2600人に上る。 現在、研究を担うロ