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響きと怒りの検索結果1 - 20 件 / 20件

  • 筒井康隆、大江健三郎、村上春樹、阿部和重、小川哲……『百年の孤独』が日本文学に与えた絶大なる影響

    ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)の文庫化が、出版界で一つの事件のように騒がれている。これらの名称をブランド、焼酎を意味するものとして記憶する人もいるだろうが、いずれもこの作家と小説に由来するものだ。コロンビアの作家ガルシア=マルケスが1967年に発表した長編小説『百年の孤独』は、1972年に新潮社より鼓直訳で日本語版が刊行され、1999年に同じく鼓によって改訳された。2006年には「ガルシア=マルケス全小説」の1冊に組みこまれ、文庫化はその全集版を底本としている。同作について「文庫化されたら世界が滅びる」と都市伝説的な冗談がいわれてきたのは、それだけ長く文庫化が望まれてきたということでもある。 『百年の孤独』は、1960年代以降に各国で起きたラテンアメリカ文学ブームの代表的な作品だ。1982年にガルシア=マルケスがノーベル文学賞を受賞し、集英社が1983-1984年に

      筒井康隆、大江健三郎、村上春樹、阿部和重、小川哲……『百年の孤独』が日本文学に与えた絶大なる影響
    • 講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

      2023年11月30日時点での既刊及び刊行予定の講談社文芸文庫全1,307点(日本1,235点/海外72点、ワイド版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 編者、訳者は一部を除き割愛した。 【日本文学】 阿川弘之『舷燈』 阿川弘之『青葉の翳り 阿川弘之自選短篇集』 阿川弘之『鮎の宿』 阿川弘之『桃の宿』 阿川弘之『論語知らずの論語読み』 阿川弘之『森の宿』 阿川弘之『亡き母や』 阿部昭『単純な生活』 阿部昭『大いなる日/司令の休暇』 阿部昭『無縁の生活/人生の一日』 阿部昭『千年/あの夏』 阿部昭『父たちの肖像』 阿部昭『未成年/桃 阿部昭短篇選』 青柳瑞穂『ささやかな日本発掘』 青柳瑞穂『マルドロオルの歌』 秋山駿『知れざる炎 評伝中原中也』 秋山駿『舗石の思想』 秋山駿『内部の人間の犯罪 秋山駿評論集』 秋山駿『小林秀雄と中原中也』 青山二郎『鎌倉文士骨

        講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
      • 『ガブリエル・ガルシア=マルケス  ある人生』 | 荒野に向かって、吼えない…

        ジェラルド・マーティン著 『ガブリエル・ガルシア=マルケス  ある人生』 邦訳で七〇〇ページを超える大部の ガルシア=マルケス伝。著者は一九九〇年代初頭から実に一七年かけて完成させた。伝記執筆の噂が広がるとこれが「公認」のものであるのかを気にする人が出てきたが、黙認のもとで調査執筆しているとしていた。しかしガルシア=マルケス自身が来るこの伝記を公認のものであるかのように語るようになり、インタビューにも応じ、ゆかりの人物を紹介した。フィデル・カストロなどへのインタビューはガルシア=マルケスの紹介なくしては実現しなかっただろうとしている。といっても聖人伝となっているのではなく、とりわけガルシア=マルケスの政治的な言動については辛辣なところもある。 この分量だけに詳細なものとなっており、そのせいもあって正直にいうと決して読み易いものではない。『百年の孤独』は山のような人名で挫折したという人がいる

        • 『響きと怒り』(ウィリアム・フォ-クナ-,高橋 正雄):講談社文芸文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

          アメリカ南部の名門コンプソン家が、古い伝統と因襲のなかで没落してゆく姿を、生命感あふれる文体と斬新な手法で描いた、連作「ヨクナパトーファ・サーガ」中の最高傑作。 ノーベル賞作家フォークナーが、“自分の臓腑をすっかり書きこんだ”この作品は、アメリカのみならず、20世紀の世界文学にはかり知れない影響を与えた。

            『響きと怒り』(ウィリアム・フォ-クナ-,高橋 正雄):講談社文芸文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
          • なろう批評6:エロ、いくつかの - 古い土地

            一番面白い詩より一番面白いポルノの方が面白い、とは誰の言だったか。 ともかく最近は詩とWebポルノ小説を読んでいて、今回はポルノの方で面白かったものを何点か紹介したい。 注意事項 ①作品はノクターンノベルズ掲載のものから選んだ。Webポルノ小説が全体としてどのような環境にあり、その中でノクターンノベルズはどのような地位を占めてきたか、といったシーン全体の分析は誰かやるべき仕事と思うが、少なくとも私の手に余る*1。本稿では目に付いた比較的最近の作品を個別に論じたい。 ②「なろう批評」のナンバリングをしているところから察せられるように、なろう小説の延長線上で論じようとしている。エロのあるところにエロ以外を求め、エロのないところ(例えば今私の手許にある『芭蕉七部集評釈』や『三好達治詩集』)にエロを求めるのは人間の性だ。要するに面白い「文体」を目的としてポルノ小説を消費するので、非R-18のなろう

              なろう批評6:エロ、いくつかの - 古い土地
            • アメリカ文学の最高傑作は何?にわか「老人と海」意識高い系「グレート・ギャツビー」 : 哲学ニュースnwk

              2024年04月27日12:00 アメリカ文学の最高傑作は何?にわか「老人と海」意識高い系「グレート・ギャツビー」 Tweet 1: 風吹けば名無し 2019/09/02(月) 22:37:14.11 ID:BT7VK2zO0 ワイ「ライ麦畑でつかまえて」 サリンジャーは神 伊豆市「4億円で世界一の金塊作ったろ」→17年後、金暴騰で22億円に。 ハコモノ自治体との差を見せつけ... 3: 風吹けば名無し 2019/09/02(月) 22:38:49.57 ID:BT7VK2zO0 アルジャーノンとティファニーも悩ましいところだが 7: 風吹けば名無し 2019/09/02(月) 22:39:33.84 ID:QGuOjnvd0 ハリーポッターに決まってんじゃん エアプか? 11: 風吹けば名無し 2019/09/02(月) 22:40:29.74 ID:HNcVU7y+0 >>7 jkロー

                アメリカ文学の最高傑作は何?にわか「老人と海」意識高い系「グレート・ギャツビー」 : 哲学ニュースnwk
              • 2023年に読んだ本を振り返る - sekibang 3.0

                片岡一竹 『疾風怒濤精神分析用語辞典』 - sekibang 3.0 福尾匠 『日記〈私家版〉』 - sekibang 3.0 松原岩五郎 『最暗黒の東京』 - sekibang 3.0 向田邦子 『阿修羅のごとく』 - sekibang 3.0 松本卓也 『人はみな妄想する: ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』 - sekibang 3.0 鷲田清一 『モードの迷宮』 - sekibang 3.0 國分功一郎 『はじめてのスピノザ: 自由へのエチカ』 - sekibang 3.0 小山田育 渡邊デルーカ瞳 『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』 - sekibang 3.0 Evan Gilman, Doug Barth 『ゼロトラストネットワーク: 境界防御の限界を超えるためのセキュアなシステム設計』 - sekibang 3.0 ロラン・バル

                  2023年に読んだ本を振り返る - sekibang 3.0
                • 『響きと怒り』ウィリアム・フォークナー - 隠し階段、踊り場

                  響きと怒り (上) (岩波文庫) 作者:フォークナー 岩波書店 Amazon 2023/2/3〜2/16(計10日) 【上巻】 2/3金〜2/9木(計6日) ・第一章 2/3金 p.7〜p.63 33歳の白痴ベンジー(本名ベンジャミン?)による語り。 名高い実験的な語りってのはこれかぁ〜 たしかにこの文体のフォロワー無数にいそう。 石牟礼道子『苦海浄土』を読み終わったばかりなので、どうしても、喋れもせず自分で食事もできないベンジーは水俣病患者の描像を重ねてしまう…… ただ、『苦海浄土』はあくまで他人である「わたくし」による水俣病患者の語りの「きき書」(再構成)であるのが本質なのに対して、こちらはベンジーの一人称主観での語りなので、その点は決定的に異なる。 反復やズレを含んだ小気味の良い会話のやり取りはTHE・アメリカ文学ってかんじ。これが源流なのか。ドン・デリーロとかを思い出す。平易な文の

                    『響きと怒り』ウィリアム・フォークナー - 隠し階段、踊り場
                  • 西洋文学この100冊(京大文学部) - 文献目録とブックリストのwiki

                    文献目録とブックリストのwiki 新書・叢書の全巻目録とタイトル一覧、各種のブックリストをあげていきます トップページページ一覧メンバー掲示板編集 西洋文学この100冊(京大文学部) 最終更新: paper_nautilus 2013年08月24日(土) 17:56:03履歴 Tweet 西洋文学この100冊 京都大学文学部西洋文化学系編 http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/wl/ 著者書名版元1『聖書』日本聖書協会2呉茂一著『ギリシア神話』新潮文庫(上・下)3ホメロス『イリアス』岩波文庫(上・下)4呉茂一訳『ギリシア・ローマ抒情詩選 : 花冠』岩波文庫5ソポクレース『オイディプース王』ギリシア悲劇全集3岩波書店6ヘロドトス『歴史』岩波文庫(全3冊)7プラトン『饗宴』プラトン全集5岩波書店8クセノポン『アナバシス : 敵中横断6000キロ』岩波文庫9ロンゴス『ダフ

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                    • 【一般常識試験対策】海外文学と日本文学の一般常識のまとめ | マイペース就職活動研究会

                      イギリスの作家と作品 イギリスは世界的な作家が多数生まれていますが、その中でも一般常識として特に覚えておいたほうが良い作家と作品名は次のとおりです。 ジェーン・オースティン:『分別と多感』、『高慢と偏見』 ダニエル・デフォー:『ロビンソン・クルーソー』 チャールズ・ディケンズ:『オリバー・ツイスト』、『クリスマス・キャロル』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『二都物語』、『大いなる遺産』 ルイス・キャロル:『不思議の国のアリス』 ウィリアム・シェイクスピア:『ロミオとジュリエット』、『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』、『マクベス』 サミュエル・リチャードソン:『クラリッサ』 アーサー・コナン・ドイル:『シャーロック・ホームズシリーズ』 アガサ・クリスティ:『オリエント急行の殺人』、『アクロイド殺し』、『そして誰もいなくなった』 アメリカの作家と作品 アメリカもイギリス同様、世界的な

                        【一般常識試験対策】海外文学と日本文学の一般常識のまとめ | マイペース就職活動研究会
                      • 『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。|原 正樹

                        『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。 フォークナー短編集 (新潮文庫) 文庫 – 1955/12/19 フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) Amazon内容紹介アメリカ南部の退廃した生活や暴力的犯罪の現実を、斬新な独特の手法で捉えたノーベル賞受賞作家フォークナーの代表作を収める。 Amazon内容紹介ここから僕の感想この本を手に取った経緯 フォークナーの長編『アブサロム、アブサロム!』『響きと怒り』を続けて読んで、かつ『アブサロム、アブサロム!』の池澤夏樹氏の親切な解説で、フォークナーの主要作品が彼の生まれ育った故郷の南部ミシシッピ州の町をモデルにした、ヨクナパートファ郡ジェファソンという架空の町を舞台にした、そこに住む多く

                          『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。|原 正樹
                        • 貞操逆転・短歌・その他の観察 - 古い土地

                          1. 貞操逆転 すばらしい あ 鳥だ机を撫でるゆにゔぁーさるの鳥を捨て塔の方へ (31文字に) 2. 「男女あべこべ」あるいは「貞操逆転」などと呼ばれるジャンルがある(以下「貞操逆転」で統一する)。 いわゆる「性転換」や「とりかへばや」などとは異なり、男女の社会的役割や倫理観がまったく逆転している世界を描くもので、特に性的な価値観の逆転により「女性が性に積極的」「男性は性に消極的」という描写が重視されている。ジェンダーSF的に描かれることもあれば、ただ単にそういうシチュエーションでエロを書きたいだけのこともある。というか現在のところは後者のほうが圧倒的に多い。 「男女あべこべ」「貞操逆転」ジャンルはどのように生まれたのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ DLsiteに第一詩集を発表しようかな 「想像上のDLsite」という歪な「鏡」を通じて、初めて「エロがある(笑)」*1という

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                          • 『川端康成全集の妖しさ』

                            人生は野菜スープ~アエリエルのブログ、または午前0時&午後3時毎日更新の男元職・雑誌フリーライター。バツイチ独身。午前0時か午後3時に定期更新。主な内容は軽音楽(ジャズ、ロック)、文学(現代詩)の紹介・感想文です。ブロガーならぬ一介の閑人にて無内容・無知ご容赦ください。 川端康成(1899~1972)については20世紀日本のもっとも重要な作家として多くの研究者が数多くの評伝、批評、研究書を刊行しています。昭和43年(1968年)のノーベル文学賞受賞、昭和47年(1972年)の謎の自殺がその神秘化に輪をかけています。しかし川端ほど自作に無頓着だった、あるいは厳しかった作家は珍しく、未完に終わったまま刊行された長篇が多い上に、生前の単行本に収められた作品は雑誌発表作品の6~7割にも及ばず、さらに生前刊行全集は生前刊行の単行本から全小説、批評、エッセイの半数以下に絞りこまれたものでした。また戦後

                              『川端康成全集の妖しさ』
                            • 新・読書日記75 - はてなブログ大学文学部

                              プラトン『パイドロス』岩波文庫(1967) ショーペンハウアー『意志と表象としての世界Ⅰ』中公クラシック(2004) 執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017) フォークナー『響きと怒り』講談社学芸文庫(1997) 新・読書日記75 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiya

                                新・読書日記75 - はてなブログ大学文学部
                              • 部分ツイート全記録|森川 真

                                ・Twitter(X)から私の過去ツイートを2024年4月16日付でダウンロードし、その中から部分ツイートを抽出しました。 ・5789行あります(ちゃんと校正していないので、部分ツイートでないものが含まれているかもしれません)。 ・下記の部分ツイートすべてについて、私が著作権を主張することはありません。 ドレミファ・どーなっつ!の覇道の部分 ルーン文字の雲母の部分 わらび餅の 𝑳𝒐𝒗𝒆 𝒊𝒕 𝒎𝒐𝒓𝒆. の部分 アクセス集中の寿司の部分 ラテアーティストの手当ての部分 緊急時の気道確保の近畿ゆう字の畿どう書く?の部分 読影診断後のグエー死んだンゴの部分 みたらし団子の死んだンゴの部分 みたらし団子の見たら羊歯の部分 voce のお知恵の部分 ロング・グッドバイのぐぐっ、ドバの部分 そば処のso badの部分 本郷のンゴの部分 スタジオにギリ間に合う計画のおにぎりマニア受

                                  部分ツイート全記録|森川 真
                                • 『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) フォークナー (著), 平石 貴樹 新納 卓也 (翻訳) 第二章ってサリンジャー主要作と似てる?(影響を与えたのでは)など、気づくこと考える事たくさんありまし|原 正樹

                                  『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) フォークナー (著), 平石 貴樹 新納 卓也 (翻訳) 第二章ってサリンジャー主要作と似てる?(影響を与えたのでは)など、気づくこと考える事たくさんありました。 『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) 文庫 – 2007/1/16 フォークナー (著), 平石 貴樹 (翻訳), 新納 卓也 (翻訳) Amazon内容紹介が、なぜか岩波文庫には無いので、講談社文芸文庫の方の内容紹介 アメリカ南部の名門コンプソン家が、古い伝統と因襲のなかで没落してゆく姿を、生命感あふれる文体と斬新な手法で描いた、連作「ヨクナパトーファ・サーガ」中の最高傑作。 ノーベル賞作家フォークナーが、“自分の臓腑をすっかり書きこんだ”この作品は、アメリカのみならず、20世紀の世界文学にはかり知れない影響を与えた。 講談社文芸文庫版 Amazon内容紹介ここから僕の感想 先日読

                                    『響きと怒り』 (上・下) (岩波文庫) フォークナー (著), 平石 貴樹 新納 卓也 (翻訳) 第二章ってサリンジャー主要作と似てる?(影響を与えたのでは)など、気づくこと考える事たくさんありまし|原 正樹
                                  • アメリカの「ロストジェネレーション(失われた世代)」を知るための6冊 | 小説丸

                                    フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、フォークナー……「失われた世代」と呼ばれる作家たちの背景を代表作とともに解説! 1920年代から1930年代にアメリカで活躍した小説家たちは、失われた世代、ロストジェネレーションと呼ばれています。これはガードルード・スタインがヘミングウェイに投げかけた「You are all a lost generation.」(あなたたちは皆、失われた世代なのよ)という言葉が由来であり、広義では、20代の青年期に第1次世界大戦が勃発した世代のことを指しています。 近年では「自堕落な世代」(高見浩)とも訳されるこの世代の小説家たちはF・スコット・フィッツジェラルド、アーネスト・ヘミングウェイ、ウィリアム・フォークナーと、いずれもアメリカ文学の代表作となるような作品を多く残しています。今回はそんな失われた世代の小説家たちについて、キーワードと代表作をもとに迫ります。 失

                                      アメリカの「ロストジェネレーション(失われた世代)」を知るための6冊 | 小説丸
                                    • 日本人が知らないアメリカ人の「教養」とは? - ENGLISH JOURNAL

                                      アルクから出版された『教養あるアメリカ人が必ず読んでいる 英米文学42選』の担当編集者に、本書が生まれた背景や制作にあたってのこだわりについてインタビューしました。 一般教養としての文学作品を通して、英語圏の文化的基盤を知る。ー『教養あるアメリカ人が必ず読んでいる 英米文学42選』はどんな本なのでしょう? また、企画した背景について教えてください。 この本は、アメリカ人が大学を卒業するくらいまでに読む英米の文学やエッセー、評論など42冊のあらすじを英日対訳で紹介しています。 企画の背景には「アメリカ人はどんな本を読むのだろうか?例えば学校の授業ではどんな本を読まされるのだろうか?」という疑問がありました。 日本では国語の授業で読む文学作品って、ある種の「一般教養」として認識されていますよね?たとえば、夏目漱石の『こころ』とか森鴎外の『舞姫』などはそのような位置づけかもしれませんが、それに対

                                        日本人が知らないアメリカ人の「教養」とは? - ENGLISH JOURNAL
                                      • 非線形の語り口 - Wikipedia

                                        非線形の語り口(ひせんけいのかたりくち、英: nonlinear narrative, disjointed narrative, disrupted narrative)は、文学、映画などに用いられる物語技法で、具体的には、出来事を時系列通りに記述しなかったり、因果関係が直接的でなかったり、並行したプロット、夢の挿入、劇中劇などがある。構造の模倣、記憶の再生、などを目的として使用される。 文学[編集] 物語を最初からでなく途中から始める"イン・メディアス・レス"は古代からあり、紀元前8世紀のホメロスの叙事詩『イーリアス』で確立された[1]。紀元前5世紀頃に作られたインドの叙事詩『マハーバーラタ』はストーリーのほとんどをフラッシュバックで語っている。中世の『千夜一夜物語』のうち『シンドバッド』『真鍮の都』『三つの林檎』にはイン・メディアス・レスとフラッシュバックの両方が使われているが、これ

                                        • 21世紀の残雪、のための - 街道日誌

                                          幻視の起爆力をそなえた唯一無二の作家、残雪。この短文では主にその評価の変容について、限られた知識しか持たない筆者なりに追ってみたい。 ・ふたつの世紀をまたいで 日本で『蒼老たる浮雲』の単行本が河出書房新社から刊行されたのは1989年。1980~90年代において、一般の読書子の間で残雪の知名度は高かったとは決して言えないだろう。 海外小説事情に精通している筆者の知人によると、残雪は中国での評価よりも欧米での評価が早かったという。多数の残雪作品の翻訳を手がけた故・近藤直子氏が作成した著作リスト*1をみると、確かにこのようにある。 1     1987年     黃泥街     圓神出版社     台湾 2     1988年     天堂里的对话     作家出版社 3     1989年     蒼老たる浮雲     河出書房新社      (日) 4     1989年     Dialo

                                            21世紀の残雪、のための - 街道日誌
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