愛知県北名古屋市の下水管工事現場で20日、作業員ら6人が重軽症となった事故は、エンジン付きの排水ポンプをマンホール内で使ったためにガソリンが不完全燃焼し、一酸化炭素中毒を招いたとみられることが、県警西枇杷島署などの調べで分かった。労働安全衛生法は、マンホール内での作業には換気を義務づけているが、送風機を設置していなかった。同署と名古屋西労働基準監督署は安全管理に問題があったとみて関係者から事情を聴いている。 同署によると、6人はマンホール(直径1.5メートル、深さ約5メートル)内の水をエンジン付きポンプで排水しようとしていた。ホースが短かったため、工事を請け負ったトヨトミ工事(北名古屋市)の現場監督(55)の指示で、地下2.7メートルの足場にポンプを設置。マンホール内の酸素が不足し、ガソリンが不完全燃焼したとみられる。 トヨトミ工事の森秀一社長(64)は記者会見し「マンホール内にエンジ