トウカイトリックが遂に引退する。ディープインパクトと同世代ながら現在まで長距離路線を中心に活躍してきた。8年連続で天皇賞(春)に出走。今年は9年目を目指すというプランもあり、春の重賞戦線に向けて調教を再開した矢先に「これまでにない筋肉痛を発症したため」(野中師)引退する運びとなった。 [全戦績]万葉Sは5年連続出走だった 「来るべきときが来た、という感じ」と、野中師は感慨深げに愛馬に訪れた“その時”を振り返る。 「競走馬の調教は、負荷をかけたダメージを修復するように強くなる。いつもなら負荷をかけたあと少々のダメージはあってもその後回復するのに、今回は調教のわりにはダメージが大きく回復するのに時間がかかりそうだった。回復を待って、もう一度鍛えるという手もあったけれど、筋肉痛の程度もよくなかったし、年齢的にもさらに負荷をかけていくのもどうか、ということで引退が決まりました」(野中師) 今後は8