春の天皇賞では5番人気と支持はされていたものの、決して下馬評は高くなかったナムラクレセント。それもそのはず、この春に阪神大賞典を制して、6歳春にして重賞初制覇。G1での好走も菊花賞時以来のもの。父ヤマニンセラフィムと、今では目にすることも殆どない血統であることも、その一因だろう。天皇賞後、宝塚記念以降の過程をパートナーの房野陽介調教助手が再び語ってくれた。 -:取材に応じていただくのは天皇賞(春)のレース以来となります。その際は自信をのぞかせていた通りの結果、人気薄での3着でしたが、どう感じられましたか? 房:あの時はデキも良かったし、楽しかったですね。ただ、今の感覚と、あの時の僕の感覚では違うところがあるので、説明はし辛いです。宝塚記念で色々あって勉強もしましたし、自信満々に「走る」と言っていて3着にもなりましたが、結果的には今振り返るとわからないです(笑)。 確かに体つきや雰囲気は良か