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  • 「『 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』は面白かったよ」(ネタバレなし) - Everything you've ever Dreamed

    ずっと楽しみにしていた『 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』がようやく劇場公開されたので、映画館で鑑賞しようとしたが奥様に止められた。理由は、緊急事態宣言が解除された直後に、映画館が入っている商業施設に出向いたら、浮かれた人たちが大挙して押し寄せている、人流がヤバいうえ、話題作ゆえ劇場内が過度の密状態が想定されるというものであった。なるほど、彼女の言い分は理解できた。彼女なりに僕の身を案じてくれているのだ。 一方で、納得できない部分もあった。なぜなら緊急事態宣言真っ最中の先月、彼女はご学友とショッピングモール内にある映画館で『科捜研の女/劇場版』を鑑賞していたからである。なぜ「科捜研の女」が許されて「007」が許されないのか。よくわからない。「科捜研の女」は比較的空いているからオッケーで、007は満席だからダメなのか。科捜研ガラガラ。それを指摘することは、テレビシリーズを録画して一話も欠

      「『 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』は面白かったよ」(ネタバレなし) - Everything you've ever Dreamed
    • トラウデン直美さんの環境配慮発言について僕が考えていること全部話す。 - Everything you've ever Dreamed

      とあるフォーラムにおける、トラウデン直美さんの「店員に『環境に配慮した商品ですか』と尋ねることで店側の意識も変わっていく」という発言が反響を呼んでいる。賛否両論、大炎上で、「環境チンピラ」という酷いワードも見かけた。僕は賛成や否定もしなかった。出来なかったのだ。トラウデンさんと自分とを重ねてしまって、客観的にジャッジできなかったのだ。だから「素晴らしい心がけ」「可愛い」という賛辞も、「環境チンピラ」「意識高いwww」という批判も自分が言われているように思えて、賛否で引き裂かれるように、心身ともに消耗した。トラウデンさんと僕との共通点を検証して、自分はトラウデンではない、もちろんダレノガレでもない、と確認しなければ、回復は見込めないだろう。 今の職場に中途入社したとき、社長から「キミには新しい風を吹き込んでもらいたい。ベテラン社員たちの意識を変えてくれ。誰であっても遠慮はいらない。キミには私

        トラウデン直美さんの環境配慮発言について僕が考えていること全部話す。 - Everything you've ever Dreamed
      • 20年前の出会いが「仕事を『自分の仕事』にとどめているうちは仕事人として2流」だと今も教えてくれている。 - Everything you've ever Dreamed

        「自分が取ってきた契約や仕事にいつどこまで関わればいいのか」は、営業職の永遠のテーマだ(どこまでが自分の仕事の範疇になるのか問題は、他の職種でも同じだと思う)。20年超の営業ライフで、何人かの先輩が、自身で開発した仕事にいつまでも携わろうとして、上役から注意される姿を見てきた。彼らは「自分の仕事だから」と異口同音に言っていた。それが原因で退職する人もいた。 僕にもまだ、そういう「自分の仕事」という意識はあるけれども、今は仕事を振ってからは結果を報告として受け取るだけで、それが「営業の仕事」だと割り切っている。だから「自分で新規開発し、案件になるまで育てて、成約した仕事の行く末を見るのが悪いことですか?」と部下に言われると返答に窮してしまう。正しいからだ。「営業の仕事は次の新たな仕事を取ってくること。取ってきた仕事にいつまでも関わって新規開発に割く時間と労力が削がれるなら本末転倒だ」と言いな

          20年前の出会いが「仕事を『自分の仕事』にとどめているうちは仕事人として2流」だと今も教えてくれている。 - Everything you've ever Dreamed
        • ビッグモーター社のせいで鬼舞辻無惨様が降臨してパワハラ会議が勃発した。 - Everything you've ever Dreamed

          定例部長会議の終盤にビッグモーター社の話題になった。「あれだけとんでもないことをしでかした会社が倒産しないなら、何もしていない我が社は倒産しない」「ゴルフ好きの風上にも置けない」「除草スタッフはきわめて優秀では?」くだらない雑談だった。平和な空気が一変して地獄になったのは、上層部の一人が何を血迷ったのか「創業者の2代目、息子を要職にするからいけないのですよ」と言ったときだ。僕は社長が目を落としていた資料から目線をあげた瞬間を今でも覚えている。その直後に社長が放った「私も創業者の息子、2代目だが?」というひと言で会議室は静まりかえった。しんとして耳が痛いほどでした。口を開いたら死ね。そんな空気。窒息死したほうがマシ。そんな空気。 重苦しい空気の中、ほほ笑みをたたえた社長が口を開いた。「世間では2代目を要職に就けることは好意的に思われていないようだね。キミらはどう思う?」。社長は名指しして聞い

            ビッグモーター社のせいで鬼舞辻無惨様が降臨してパワハラ会議が勃発した。 - Everything you've ever Dreamed
          • Ever Given Ever Ywhere

            Want to try more scale comparisons ... not only the Ever Given but anything else? Try the new @bplmaps Insizeor tool! Why should the Suez Canal have all the fun? From the comfort of home you can get the Ever Given stuck wherever you want it. Drag and zoom the map to move this big old boat somewhere else. Click the rotate button to get it wedged perfectly. Hit the "to scale" button to make it appro

            • 新型コロナで社内断絶が起きました。 - Everything you've ever Dreamed

              8月某日、朝。幹部会議がはじまって30分が過ぎようとしていた。僕は絶望していた。会議室にいることを怨んだ。なぜなら30分経過したのに、実際には、会議は始まっていないからだ。バカバカしい権力闘争を見せられていた。ノートの片隅にコロ助を書いていた僕に声がかかっって、現実に引き戻された。「営業部長、キミはどう思う?」 A専務につくかB常務につくか。僕は、夢いっぱいの藤子不二雄ワールドから汚い現実に引き戻されたのだ。 30分前。「熱中症が予想されるため、本日の幹部会議は予定通り行われます」という挑戦的な社内メールにムカついた僕は会議室に一番乗りした。ホワイトボードに書かれた「フードロス促進!」という謎ワードに溜息をつきながら末席に座り、参加メンバーの到着を待った。地方の食品会社の幹部会議。ウチの会社は先代社長時代からの重鎮であるA専務とB常務、ともに70代の派閥争いが激化している。毎回、唾を飛ばし

                新型コロナで社内断絶が起きました。 - Everything you've ever Dreamed
              • 元給食営業マンが考える学校給食における諸問題の元凶 - Everything you've ever Dreamed

                news.yahoo.co.jp 給食で中学生700人中毒 埼玉・上尾(共同通信) - Yahoo!ニュース 学校給食では問題がときどき起こるけれども、個々の事案ではなく、それらの元凶ではないか?と僕が考えているものについてお話したい。先日、「〇〇市の学校給食担当ですが御社は給食事業をやっていますか?」という問合せがあった。今の会社にも給食部門はあるので、その旨を回答。その日は「あらためてご連絡します」という事務的な言葉で終了。数日後、同じ役所の同じセクションから電話があり、「来年度の学校給食の見直しをはかります。公正な取引をはかり、よりよい提案によって学校給食の内容を向上させます。貴社は参加しますか?」と言われた。「条件を見て検討します」と答えて、後日、わざわざ郵送で「令和4年度学校給食調理業務調査票」が封書で届いた。会社名、代表者名、所在地、営業担当者名、連絡先、という記入項目のあとに

                  元給食営業マンが考える学校給食における諸問題の元凶 - Everything you've ever Dreamed
                • 超一流の仕事の流儀がヤバかった。 - Everything you've ever Dreamed

                  先月。誰でもその名を知っていると思われる、某一流企業から企画提案オファーを受けた。企業名とオファーの内容については、機密保持にかかわるため公に出来ないが、多くの人がサービスを利用している巨大企業だ。そのような超一流から僕が勤めている会社にオファーが届いたのは、昨年から企業PRに力を入れて、PR専任者を置き、ツイッターのフォロワー数が5倍(20→100)に激増した結果だと上層部の皆様は分析している。 超一流はガードが堅い。「私たちのプロジェクトに参加しますか?」と仰るので、「内容がわからないので概要だけでも教えて」と依頼したら、「カスタマー目線でのご提案ができる企業様に参加をお願いしております」という回答。良く言えばガードが堅い、悪くいえば質問スル―するんじゃねえよ、という対応に対して「検討しようがないじゃないか」と思いつつエントリー。その日のうちに「参加ありがとうございます」というメッセー

                    超一流の仕事の流儀がヤバかった。 - Everything you've ever Dreamed
                  • 「公式」を持つだけで仕事は変わるよ。 - Everything you've ever Dreamed

                    今年になってから、20年間の営業人生で諸先輩から学んだことを思い出してはブログに書いている。全部、僕自身のためである。僕くらいの年齢になると教えてくれる親切な先輩は死滅している。気がつくと周りは蹴落とそうと構えている奴らばかりだ。僕は自分で学んだり、これまで学んだものから武器を見つけて勝負しなければならない。そのために書いている。これが他の人たちに役に立つのなら、悪い気分ではないけれども。 ひとつの出会いが、ギブアップ寸前だった僕を『戦える営業マン』へ変えてくれました。 - Everything you've ever Dreamed あのひとことが僕を『20年戦い続けられる営業マン』へ変えた。 - Everything you've ever Dreamed 20年の営業マン生活でわかってきた「仕事の本質」を全部話す。 - Everything you've ever Dreamed 印

                      「公式」を持つだけで仕事は変わるよ。 - Everything you've ever Dreamed
                    • 私の異常な確定申告。如何にして私ははじめての確定申告の準備不足を乗り越えて苦労することなく確定申告ができるようになったか。 - Everything you've ever Dreamed

                      はじめに告白しておこう。今回の記事は当ブログ初のPR記事である。泣く子も黙る天下のアドビ社から、「僕と私の確定申告」という企画で記事を書いてほしいという依頼を受け、キーボードを叩いている。いやいや続けてきた確定申告ではあったが、それがきっかけで仕事に繋がったのである。今後は手のひらクルーで確定申告を神のごとく崇めたいと思う。なお、本文についてはいっさい編集者の手は入っていないので、読者諸兄にはいつものブログと同様に読んでもらいたい。 1.確定申告とは縁がないと思っていた。 ごく平凡な会社員として働いてきたので、確定申告は他人事だと思っていた。もちろん、ネットや雑誌で、会社員が確定申告をしていることに係る記事を目にしていたので、会社員と確定申告が完全に別のカテゴリにあるものでないことは知っていた。副業で多大な利益を得ている人や、莫大な遺産を相続した人は、会社員という身分でも確定申告が必要にな

                        私の異常な確定申告。如何にして私ははじめての確定申告の準備不足を乗り越えて苦労することなく確定申告ができるようになったか。 - Everything you've ever Dreamed
                      • あおり運転で警察に通報された。 - Everything you've ever Dreamed

                        「じゃこの書類にサインして」声の主は総務部長。目の前に「今後は自動車の運転には気を付けます」と書かれた誓約書。サインをすれば、この誓約書はボスに回る。そう思うと気が重くなった。午後5時。逃げ場はない。僕は普段の運転を恥じながらサインした。罪状は、あおり運転。僕は無実だ。なぜこんなことになったのだろう。ボールペンを握る手に力が入った。 午後3時。得意先に向けて営業車を走らせていると電話がかかってきた。総務部長からだ。「今すぐ社に戻ってくれ。理由はあとで話す」声に緊張感があった。コロナ対策の一環で営業部は原則直行直帰となっている。「外回り営業はウイルスを持ち込んでくる可能性が高いから社に寄り付くな」と主張した総務部長直々の呼び出しに、嫌な予感がビンビンした。総務部長は顔をあわせるやいなや、顎で僕を奥にある面談スペース、通称「懺悔室」にうながし、腰をおろすなり「通報を受けたY警察署から連絡があっ

                          あおり運転で警察に通報された。 - Everything you've ever Dreamed
                        • 「今の状況で社員を働かせるのは企業としてどうかと思います」と言われた。 - Everything you've ever Dreamed

                          中堅部下氏が営業部長(僕)の指示命令を拒否したことが社内で大きな出来事になっている。拒否された命令は、緊急事態宣言下にある東京神奈川エリアの配送業務(ヘルプ)である。業務については配送先(福祉施設や事業所)の指定場所に荷物(食品)を置いてくるのみで、ほぼ人との接触はないようにしているので感染の可能性は低いと思われる。それを部下氏は「感染症にかかるリスクがある、そんな命令には従えない、そもそも国からは休業を要請されているのに社員をそのような業務につかせるのは一企業としてどうかと思います」という理由で拒否したのだ。実のところ僕はかなりムカついたのだが、一方で、そういう意見もよくわかるのだ。誰だって仕事ごときで命を危機に晒したくない死にたくない。灼熱の海の家で30連勤したくない。この話を他部署の部長に相談した。すると「就業規則にのっとって処罰するべき」と強く言われた。きっつー。僕は処罰を求めるた

                            「今の状況で社員を働かせるのは企業としてどうかと思います」と言われた。 - Everything you've ever Dreamed
                          • 僕のことをTwitter初心者だと思い込んでいる部下が退職します。 - Everything you've ever Dreamed

                            突然だが表題のツイッターマスターの部下が退職することになった。僕が自宅療養から復帰した日の夕方メールで告げられた。「3月末で退職/4月からは新しい職場で働く/年休を消化するので最終出社日は今月22日」という内容であった。翌日の午後、面談した。ちょうど世の中の皆さんが男子フィギュアスケートに釘づけの時間である。なぜこんなくだらない話のために、世界初4回転半への挑戦を見届けることができないのか。 質問してもいないのに退職理由を一方的に告げられた。「やっぱり待遇面が一番の理由ですね。もう少し自分の力と経験を評価してもらいたかったです。手取りとして最低自分の年齢に3万円を乗じた金額はもらえないと…。そして、モチベーションの低下が一番の理由ですね。これからも食品業界で生きていけるのかと考えると…。もうひとつ、コロナで自分の思うような営業活動ができなくなったのが一番の理由ですね」という調子で何が一番の

                              僕のことをTwitter初心者だと思い込んでいる部下が退職します。 - Everything you've ever Dreamed
                            • ジャニーズ事務所問題についての所感 - Everything you've ever Dreamed

                              ジャニーズ事務所の問題が連日ニュースになっている。会見で元少年隊の東山社長から『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』のナレーションそのままの口調でジャニーズ事務所の将来的な解体が語られたのはジャニーズに興味のない僕にも衝撃的であった。まさか、栄華を極めたジャニーズが戦力外通告を受けるとは…。現在の所属タレントは新事務所とエージェント契約を結ぶことも語られた。公募で決められる新会社の名でジャニーズの名を覆い隠す狙いが見えるが実際には難しいだろう。Xが旧Twitterと呼ばれているように元ジャニーズと呼ばれることは容易に予想できる。一連の問題について多くの人の興味をひき、X(旧Twitter)やブログなどで多くの人が考えや意見を述べ、議論が交わされている。なかには元マリスミゼルのガクトさんやスカルノ元大統領夫人であるデヴィ夫人のように率直な意見を述べて炎上してしまった人も多い。僕個人の意

                                ジャニーズ事務所問題についての所感 - Everything you've ever Dreamed
                              • 社内抗争に敗れた上司が僕の部下になった。 - Everything you've ever Dreamed

                                弊社は、社内限定で「役職」ではなく、「さん」付けで呼びあうことになっている。実際は、「役職」でも「さん」でもどちらでもオッケー!というユルい感じで運用されている。そんなユルユルな社風の我が社でも、多くの会社と同じように、派閥抗争がある。社長派と常務派に分かれての抗争だ。僕自身に意識はないが、社長面接で中途入社して幹部になった経緯から、社長派と目されているため、常務派から目の敵にされている。社長から特別可愛がられているわけではなく、むしろ都合良く、便利屋のように使われているので、メリットはない。面白くもない。 常務派はうまくいっていないらしい。最近も派閥内の権力闘争に敗れた人がいる。僕ら部長クラスの上席にあたる統括本部長だ。彼は、自分の地位は未来永劫に安泰と勘違いして、診断書の出せない謎の長期入院しているうちに、所業悪行が暴露されて、立場を追われた。哀れだ。とはいえ会社の功労者、このまま追い

                                  社内抗争に敗れた上司が僕の部下になった。 - Everything you've ever Dreamed
                                • 夏に揺れる。 - Everything you've ever Dreamed

                                  駐車場でときどき見かける、オバハン運転の高級外車の危なっかしい運転にムカつきながらやってきた、いつものスーパーの夏野菜コーナー。特売を報せるアナウンス。キンキンに効いたエアコン。入り口のドアが開くたびに侵入してくる猛烈な熱気。目の前にはナス、トウモロコシ、トマトが信号機のような色合いで並んでいる。 僕の傍らにいた1人の女性がキュウリを手に取った。僕と同じ年代だが、ノースリーブの白く細い腕とたくましいキュウリのコンビが妙にエロティック。僕の視線は、甘い蜜をみつけたアリになって白い腕を舐めるようにはい登る。そして白い腕を持つ女性と目があってしまう。僕は彼女を知っていた。彼女の目も僕を補足していた。その目はあの夏の日と同様に、僕を睨みつけていた。 1994年、大学3年の夏休み。僕は隣町の山の上にあるゴルフ場のレストランでアルバイトをしていた。自転車で山道を登って通うのは一苦労だったけれども、仕事

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                                  • コロナの時代の愛はどうだ - Everything you've ever Dreamed

                                    新型 コロナの前からアルコール消毒をする人だった。ウチの奥様だ。彼女がアルコールを手指に吹き付けるのは、我が家では当たり前の光景だった。僕が神経質すぎやしないか?と笑うと、彼女は「管理栄養士の職業病かも」といって微笑んだ。穏やかな時代だった。手指のほか、家電や家具の手が触れるところ、ドアノブ、冷蔵庫のドアなどが対象だった。僕も、40歳をこえると、ドアノブ軍団に入れられた。僕が触れたところは消毒、消臭。手洗いを終えると光の速さで飛んできて僕の手のひらにアルコールをシュッシュした。そして、彼女の正しさは2020年に証明された。 母もアルコール消毒をする人だった。もっとも、その習慣が定着したのは、父が亡くなったあと、葬儀屋で働き始めたころだ。そこで手洗いのあとのアルコール消毒を学んだのだろう。もっと昔、たとえば僕が小学生低学年の頃は、今のようにアルコール消毒をする習慣は一般的ではなかったと思う。

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                                    • SQLite the only database you will ever need in most cases

                                      Published on 2021-04-14. Modified on 2023-02-16. The name SQLite is a nice name, but the "lite" part is misleading, it sounds like it is only useful for tiny things - which is very wrong. SQLite should be named AwesomeSQL, because that is what it is. SQLite is probably the only database you will ever need in most cases. SQLite is a relational database management system contained in a C library. It

                                      • 【ご報告】健康診断を受けてわかったこと。 - Everything you've ever Dreamed

                                        節電モードで薄暗い病院で定期健康診断を受けた。憂鬱だった。ここ数年の検査結果が良くないのと、とある検査項目自体に苦手意識があったからである。そして憂鬱の中心に採尿がある。僕は、採尿が、苦手だ。採尿はこれまで何度もこなしてきたので慣れたものだ。トイレで紙コップに尿を採るとき、僕は、まるでベテランの電車機関士のように、指定されたラインに一ミリの狂いもない精度でピタ止めできる。問題はその後だ。尿漏れが酷くて、毎回、検査着の股間前面にシミをつくってしまう。僕は普段からパンツを履いている。だがパンツの布の厚さでは吸収できず、尿が越境してしまうのだ。 採尿は、検査の初っ端に行われるため、検査が終わるまでの時間を股間に染みをつけた状態を衆目に晒すことになる。このようなカミングアウトをすると、人々は尿漏れパッドを推奨する。推奨する人たちに反論したい。キミたちは周回遅れであると。すでに試している。股間に当て

                                          【ご報告】健康診断を受けてわかったこと。 - Everything you've ever Dreamed
                                        • 本を出すことがきっかけで家庭崩壊しそうです。 - Everything you've ever Dreamed

                                          本を書いた。増税直前の2019年9月27日(明日だ!)に発売になるので書店で見かけたら手に取ってもらいたい。最近流行りのフォント大きめ、文字少なめ、空白多めからはかけ離れた、フォント小さめ、文字多め、空白少なめ、タイトル長めなストロングスタイルのエッセイ本である。 (アマゾン→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。) 先日、打ち合わせをした際にK社の担当から「アレ?フミコさん全然宣伝してくれない、どうかしてしまったのではないか、と同僚と話していました」と心配されてしまったので、今、こうして宣伝アッピールをしている次第である。 ひとことでいえばこの本は、僕が読みたいものでも書きたいものでもなく、「今、書かなきゃいけないこと」を書いたエッセイ本である。 最大の売りは普通の中年男(45歳)が書いていること。「普通」とは、中小企業で

                                            本を出すことがきっかけで家庭崩壊しそうです。 - Everything you've ever Dreamed
                                          • コロナ以前に戻さなくていい。 - Everything you've ever Dreamed

                                            COVID‐19(以下新型コロナ)でバタバタした一年が終わろうとしている。前は「早く前の生活に戻りたい」というフレーズを耳にすると、「そうだよね~」と同意していた。だが今は、新型コロナ前の世界には戻してはいけないと考えている。 僕個人レベルでいうと、新型コロナによって、これまで幾度も創作のネタになってきた「人類共通の敵に立ち向かう」というストーリーが完全にファンタジーで実現不可能だと再確認できてよかった。「インディペンデンス・デイ」のようにエイリアンが地球を侵略しようとしてくる映画では、もろもろの問題を抱えている人類が一時休戦して、共通の敵に立ち向かっていくという王道ストーリーが展開されてきた。「こんなうまくいかないだろ…」と思いつつ、それらは、全人類共通の敵というありえない存在を前提にすることでファンタジーとして成立していた。「もしかしたらあるかも…」という、「ありえない」を味方にした希

                                              コロナ以前に戻さなくていい。 - Everything you've ever Dreamed
                                            • すべての家事を引き受けたら価値観が一変した。 - Everything you've ever Dreamed

                                              1000万か2000万か…具体的な金額は忘れてしまったけれども数年前に主婦のこなす家事を労働ととらえて金額換算すると大きな金額になるという記事があって、当時、ほぼすべての家事をこなしていた妻から「女性は搾取されている。差別よ。キミは無意識で搾取している。つまりキミはその金額だけ得をしている。本来その額を頂戴しなければならないが私は人格者なのでそんな野暮なことはしない」といわれ、それを理由に一方的に無関係なこづかいを減らされるなど謎のマウンティングポジションから殴られ続けた屈辱を、夫婦平等の旗のもとに家事を分担するようになった今でも僕は忘れてはいない。 僕は明治生まれの祖父の影響で《俺より先に寝てはいけない》といった比較的古い価値観を持っていると自覚している。だから家事をやっているときもゲーム感覚で楽しめているときはいいのだが、ふと、便器の前で冷静になってみるとこれが本当に1000万の仕事な

                                                すべての家事を引き受けたら価値観が一変した。 - Everything you've ever Dreamed
                                              • 明石順平著『ツーカとゼーキン』は絶望から目を逸らす危険性について書かれた現代の黙示録だった。 - Everything you've ever Dreamed

                                                明石順平著「ツーカとゼーキン」を読んだ。絶望しかないが読んで良かった。そのタイトルから、現在の税制批判についての本かと思いきや、「日本の財政再建は不可能、円が暴落して、借金踏み倒されてゲームオーバーになる」という、絶望的なビジョンが語られていた。 ツーカとゼーキン 知りたくなかった日本の未来 (インターナショナル新書) 作者:明石 順平 発売日: 2020/04/07 メディア: 新書 著者は「財政あきらめ論者」の立場から、日本がなぜ壊滅するのか、その後の再製のために書いたと述べている。おそらく大半の読者は僕と同じように財政あきらめ論者ではない。だが、著者はそういった読者に対し、現在の日本に厳しい状況とその後に訪れる壊滅を説明するために、和同開珎前からの通貨の歴史と紙幣の誕生、そして、歴史的に繰り返してきた、困ったとき(お金が足りなくなったとき)に、お金を多く発行して、価値の下落を招くとい

                                                • 「悪気はなかった」で全部許されると思わないでくれ。 - Everything you've ever Dreamed

                                                  トラブルの内容については社外秘なので差し控えさせていただくが致命的なものから些細なものまであらゆるトラブルを定期的に起こす人がいて周りにいる同僚各位が疲弊している。彼の人は「悪気はなかった」と言い訳するが、それが問題をややこしいものにしていた。繰り返されるワルギハナカッターが、周りの怒り爆発のトリガーになっていた。その様子を見ていて「直接、本人に注意すればいいじゃないか」と助言したら、どーぞどーぞ、そこまで言うなら言ってください、と背中を押されて、僕が注意することになってしまった。 僕はトラブルマンに声をかけて時間をもらい注意した。もう少し慎重にことにあたったほうがよいのではないか、と。「注意はしていますが…ミスのない人はいませんよね?」と彼は反論してきた。「ミスのない人はいない」「じゃ、悪気はないのだからいいじゃないですか」出た!悪気ナッシング。「悪気の有無の話はやめたほうがいいのではな

                                                    「悪気はなかった」で全部許されると思わないでくれ。 - Everything you've ever Dreamed
                                                  • 管理職はいらない。 - Everything you've ever Dreamed

                                                    過日、ビデオ会議の終わりに、部下Aから「部長!これからの日本は、管理職いらなくなりますね!」とストレートにいわれた。きっつー。どういう意図の発言かわかりかねるが、僕は少なからずキズついてしまった。日頃から「役職や肩書を気にせずに積極的に意見を言ってほしい」と言ってたくせに、彼のいう管理職が必ずしも僕を指しているわけではないというのに、情けない。 ここ最近、「新型コロナでなくなる仕事」という内容の、面白くない文章をネットでいくつも読んだ。どれもこれも予想がハズれても責任を取らないお気楽な文章で「こういう文章はお金をもらわないかぎり書くものか」と心に決めた。他人様の人生を馬鹿にしてるようで許せなかったのだ。だが、新型コロナ感染拡大にともなってテレワークに移行してみて僕は「管理職はなくなる」と無責任に予想するにいたった。正確には「管理職の数が少なくなる流れは止められない」である。平凡な管理職であ

                                                      管理職はいらない。 - Everything you've ever Dreamed
                                                    • 猫がいなくなった。 - Everything you've ever Dreamed

                                                      猫がいなくなった。ノラ猫だ。近所の道路や駐車場を歩いていたり、近隣の家の庭や僕の車の下で昼寝をする姿を見かけたオスのキジトラで、尻尾が短くて丸くてお団子みたいだったので、勝手に「ダンゴ」と名付けて呼んでいた。初めて見かけたのは2015年の春先だ。隣家の自家用車の屋根の上にいて、出勤中の僕と目が合ったのだ。口もとが真っ白なのが印象的な、子猫だった。それからは毎日のように姿を見かけるようになった。何日か見かけないときは妻さんと「今日はお出かけかね」「猫は自由でいいよね」なんて話をしたものだ。台風の日や雪の日は「あの子大丈夫かな」と心配した。ダンゴは鈴や首輪もしていなかったけれど、毛並みも綺麗で少し太り気味だったのでどこかのウチでゴハンをもらっていたのだと思う。さいわい、といってしまっていいのかわからないけれど、我が家の周りも高齢化の直撃を受けていて、毎日サンデー状態のおじさんたちが日中ぶらぶら

                                                        猫がいなくなった。 - Everything you've ever Dreamed
                                                      • 「業務自動化(RPA)で新型肺炎によるマスク不足を乗り切れますか?」と事務スタッフは言った。 - Everything you've ever Dreamed

                                                        新型肺炎の影響で全国的なマスク不足になっている。僕の勤めている会社は食品系で、マスクの使用頻度が高い業態ではあるけれども、幸いなことにマスク不足に陥っていない。消耗品の発注をしている事務スタッフのおかげだ。営業部門にいると彼らの仕事ぶりは数字でしか確認できないけれど、本当にありがたい。 先日、業務自動化へ向けた社内勉強会がおこなわれた。プロのレクチャーと自動化への課題についての話し合いだ。事務作業や単純作業の自動化はトップダウンの方針だがここ数か月膠着している。関連部署(事務スタッフ)の抵抗にあっている。雇用は守られるのか。仕事が奪われてしまうのではないのか。守ります。もっと創造的な仕事をしましょう。こんなやりとりが行われているのだ。 売上の集計等の単純作業は自動化してもっと楽に仕事をしましょう、というのが建前である。集計や入力上のヒューマンエラーがゼロになる、が本音。僕は「時代は令和、面

                                                          「業務自動化(RPA)で新型肺炎によるマスク不足を乗り切れますか?」と事務スタッフは言った。 - Everything you've ever Dreamed
                                                        • かつて2世信者と交際したことがある。 - Everything you've ever Dreamed

                                                          具体的な団体名称は明かせないが、新興宗教の2世信者と付き合ったことがある。当時、僕は30才で相手は20代前半だった。彼女は母子共々の信者だった。彼女自身も、親の影響で無理やりというわけではなく、積極的に青年部に属して何とも表現しにくい会合に出席していたし、事故で人が亡くなったニュースに「きちんと加護を受けてない人間だから死んでも仕方ない」と発言したりしていたので、そこそこ厚い信心をお持ちになられていた。 カルト教団が世間を騒がせてから10年も経っていない時代だ。宗教ガールと付き合うのがリスキーであることは僕も分かっていた。なぜ付き合ったのか。一言で言ってしまえば隠蔽されていたのだ。いたした後、「実は私ね」とカミングアウトされたときの衝撃は忘れられない。合体グランドクロスのあとで「私と付き合いたいのなら青年部に来てよ。仲間たちもいるから」と恐ろしいことを言われても関係を絶てずにいたし続けたの

                                                            かつて2世信者と交際したことがある。 - Everything you've ever Dreamed
                                                          • 子は親の介護をするために生まれてくるのか。 - Everything you've ever Dreamed

                                                            地球が太陽の周りを50回まわる前に自分が生まれた意味を知ることが出来た。生を与えられた意味を知ることも出来ずに、命を終える人も多い。だから僕は内容は別として己の生まれた意味を知ることが出来たという事実を今は喜びたいと思う。 ここ一ヵ月ほど実家に住む母を避けていた。70代後半になる母の介護問題を回避するためである。11月某日。母から「隣の家が滝なのよ。滝なのよ」「隣りの屋根から水が湧いているの」「川が流れている」という連絡があった。海外のレスキュー番組のような鬼気迫る声色。空を見上げると澄みわたるような秋の晴天。赤トンボの編隊はいない。次の秋へ飛んでいってしまっている。秋空を見上げる僕のなかで点滅していたのは介護の2文字。途端に寂しくなった。夕焼、小焼の、赤とんぼ。40年前。幼稚園からの帰り道。一緒に赤とんぼの歌を口ずさんだ母はもういない。今の母は執拗に電話で、滝なのよ、滝なのよ、と繰り返す

                                                              子は親の介護をするために生まれてくるのか。 - Everything you've ever Dreamed
                                                            • Why Nature needs to cover politics now more than ever

                                                              Science and politics are inseparable — and Nature will be publishing more politics news, comment and primary research in the coming weeks and months. An official prepares ballot boxes for Indonesia’s 2019 election.Credit: Willy Kurniawan/Reuters Since Nature’s earliest issues, we have been publishing news, commentary and primary research on science and politics. But why does a journal of science n

                                                                Why Nature needs to cover politics now more than ever
                                                              • Dokku - The smallest PaaS implementation you've ever seen

                                                                Latest release v0.34.4 An open source PAAS alternative to Heroku. Dokku helps you build and manage the lifecycle of applications from building to scaling. # download the installation script $ wget -NP . https://dokku.com/bootstrap.sh # run the installer $ sudo DOKKU_TAG=v0.34.4 bash bootstrap.sh # Configure your server domain $ dokku domains:set-global dokku.me # and your ssh key to the dokku user

                                                                • 部下の営業活動が取締役を動かすくらいヤバかったのでシェアします。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                  部下の作った「絶対にダメ出しされない」究極の提案書がすごかったのでシェアします。 - Everything you've ever Dreamedのつづきです。 あいかわらず食品会社の営業部長という夢も希望もない仕事に従事している。今の僕を支えているのは、夢のない仕事で心身を壊したくない、無事に定年退職したい、という思いだ。営業部門には時々、他部門でいまいちな人たちが「営業の適正があるかもしれない」という淡い期待をもって送られてくる。この夏から営業へ異動になった50代後半のTさんは少し違う。前の会社では長年営業職をやっていたので、営業の適正あり、と判断されての異動、そう思っていた。 ウチの会社のシステムは、部長以上の役職者は全社員の日報を閲覧できるようになっている。僕は、営業開発部の部下の日報を翌朝出勤した時点で前日分をチェックし、気になった点があれば、呼び出してヒアリングしている。部下を

                                                                    部下の営業活動が取締役を動かすくらいヤバかったのでシェアします。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                  • 父とムスコの30年 - Everything you've ever Dreamed

                                                                    30数年前に僕の父は死んだ。自死だった。僕と父は見た目がよく似ていたので父が死んだとき自分が死んだような気がした。嫌だった。その気持ちは僕のなかに今も変わらずあり続けている。不思議だ。当時は自殺だったのがいつのまにか自死という表現になったり、こういう話題をするときに相談窓口の連絡先が表示されるようになったり、変わったものが多いというのに変わらないものはまったく変わらない。遺書はなかったので理由はわからない。もう永遠にわかわないだろう。前兆もなかった。近くにいた僕ら家族には感知できなかった。だから父が理由不明で自死したという事実だけが残った。今振り返ってみれば、父は絶対に悟られないように仕組んでいたのだろう。それでも10代だった僕は理由を探すことに躍起になった。一人の人間が、家族のいる男が、何の理由もなく命を断つことが信じられなかった。許せなかった。なにより僕は自分の落ち度を否定したかったの

                                                                      父とムスコの30年 - Everything you've ever Dreamed
                                                                    • 48歳。これまでの人生をふりかえってみた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                      何かと巻き込まれる体質のため気をつけていたのだけど、新型コロナに感染してしまった。奥様には、この体質を「劣化版ジョン・マクレーン」と揶揄され、飛行機には乗るなと忠告されている。「僕が飛行機に乗るとテロリストによるハイジャックが起きて人に迷惑がかかるから」がその理由だ(仮に、飛行機に乗って隣席がテロリストだったら、機内から迫真のブログを更新して世界一のブロガーになるだけのことだと思うのだけど)。僕自身は自分の人生を巻き込まれたり巻き込んだりの平均的なアラフィフ男性の人生と分析している。僕は2022年2月13日に48歳になった。これまでの人生を簡単に振り返って、人生について考えてみることにしてみた。 1970年代 3才祖父事故死(川で)/4才横浜駅で迷子になる/ピアノを習いはじめる 1980年代 小3ボヤを起こす(近所の野原)/小4交通事故に遭う(車にはねられる/捻挫) 1990年代 高3春に

                                                                        48歳。これまでの人生をふりかえってみた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                      • 新型コロナとの戦いは人間の弱さとの戦いかもしれない。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                        午後3時、在宅で働いていると社長から連絡があった。話を要約すると、「弊社従業員の家族の近くで新型コロナ感染者が出て、現場が混乱している。クライアントの信頼を失って、担当事業部長が対応に苦労しているから手を貸してくれ」 午後4時現着。現場は弊社が食事提供を行っている施設。対応している弊社事業部長に話を訊く。今朝出勤してきたパートスタッフ(女性)の「飲食店で働く父親の同僚が検査の結果、新型コロナに感染した。父親に濃厚接触の疑いがある」という話を現場責任者から報告を受け、当該パート(症状なし)を家に帰らせるよう指示をしたあと、速やかにクライアントに連絡を入れたとのこと。 対応は間違っていない。当該パートは厨房従事者用の駐車場で帰宅させたので施設内には入っていない。厨房内の拭きあげ消毒作業も終えている。なぜこれがクライアントの信頼を失う結果になるのか、わからなかった。後に確認ミスが発覚する。今振り

                                                                          新型コロナとの戦いは人間の弱さとの戦いかもしれない。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                        • ありがとう消費増税! - Everything you've ever Dreamed

                                                                          「今日酷い話があったんだよ」夕方の食卓で僕は切り出した。無意識に「仕事の話を家庭に持ち込まない」というルールを破っていた。それほど、腹にしまっておけない、ときめかない話だった。そして誰よりも奥様に聞いてもらいたい話だった。 とある取引先の会社との交渉が難航している。一般にも解放されている社食案件で、来月予定されている消費増税にともなう値上げ交渉だ。「値上げは出来ない」が先方の回答だった。「では現行価格のままなら内容を落として増税分を確保しますね」と提案するとそれも拒否した。ホワイ?福利厚生を落とすことは社員からのクレームにつながるから。社食は全社をあげて推進している健康経営の要だから。そういう理由だった。 「ウチも税金を納めなければならないので困ります」と訴えた。すると担当者は「我々双方とも損をしない秘策があります。御社にはご迷惑をおかけしません」と言って笑った。夕方再放送している時代劇に

                                                                            ありがとう消費増税! - Everything you've ever Dreamed
                                                                          • 「私の才能が正当に評価されていないようですね…」と部下は言った。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                            営業部門には、ときどき、他部門で能力や才能を発揮できなかった人が異動してくることがある。僕は食品会社の営業部門の責任者をやっていて、現在、部下の何人かは他部門でハマらなかった人である。本来なら新人を営業マンに育てるほうが楽だ。だが、厄介な人を戦力化することができたら、マイナスをプラスに転じた点で非常に大きい。「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」という言葉がある。金も仕事も残せなかった僕に残されたのは人を残すしかないともいえる。 私事だが50才手前でサラリーマン終活を始めている。緩やかにサラリーマンを卒業するつもりだ。30年弱のサラリーマン生活を色にたとえるとウンコ色。酷いものであった。そして酷いサラリーマン生活だったからこそ最後は「人生をかけてひり出したウンコを堆肥にして部下という名の花を咲かせ、自らのエンディングを飾りたい」と考えたのだ。 他部門でハマらなかった人たちも戦

                                                                              「私の才能が正当に評価されていないようですね…」と部下は言った。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                            • 競争入札で無敵になる方法を教えます。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                              僕は食品会社の営業部長だ。当社は或る指名競争入札に参加することになった。本来、入札案件は本社営業部の管轄である。だが、今回、指名されたのは支社であったため、支社の営業部門で参加することになった。担当は金融機関から天下ってきた会社上層部、俗称《マネーロンダリングス》のひとり、支社長氏。60代の氏は、業界知識なし、入札参加経験なし、人脈なし、人望なし、漢気なし、そんなナイ×5人間である。 ご自身も自信がないようで、28年間の営業マン生活で入札経験豊富な僕に必勝法をたずねてきた。親切心から「私が代理でやりましょうか?」と提案したが「キミは自分の手柄にするつもりだろう?」と疑われたため、親切心が蒸発して虚無になりました。 そんな流れで経験も知識も向上心もないが自尊心と出世欲は人並以上にある支社長氏に競争入札必勝法についてレクチャーすることになった。中学生が理解できるレベルで分かりやすく説明したので

                                                                                競争入札で無敵になる方法を教えます。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                              • ぼくの目の前でバブルは弾けた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                                昭和49年2月生。団塊ジュニア。子供のころは、いつも、たくさんの同級生がいた。小学校は初日に遅刻をして一瞬スターになったがすぐにマンモス校で埋没。大きなホテルが燃えて蝶ネクタイのオーナーが言い訳をしていた。日航機が2回堕ちた。それからファミコン、スーパーマリオ。親から隠れるようにみた深夜番組は、エロティックで、楽しそうで、まぶしかった。 中学校はヤンキーが仕切っていた。国鉄がJRになって、車両内の灰皿がなくなった。同級生でも気の合うやつとしか話をしなくなった。CDラジカセが流行ってドラクエ3は飛龍の拳と抱き合わせで買わされた。ニュースは景気のよさそうな話ばかりで、大人たちは金をばらまいて楽しんでいた。天皇陛下が崩御されて時代がかわる。平成。 高校は進学校だった。ごく少数の親友とそれ以外の誰か。消費税。カラヤン。天安門。ベルリンの壁とソビエト連邦がボカン。クラシックからロック・ポップスへ、音

                                                                                  ぼくの目の前でバブルは弾けた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                                • 全部コロナのせいにできるのはある意味幸せではないか。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                                  「あ。もしもし。私だ。元気でやっているか」昨秋退職した役員Hからの電話。その声の以前と変わらぬ感が悲しみに変換されて、がつーん、と胸にキテしまった。Hからの着信と、取り繕った変わらない感は予測されていた。予測通りに電話がかかってきて、予測通りに以前と変わらぬ感がそこにあったのがやけに悲しかった。Hが、近い関係にあった現役社員に電話をかけ、、無茶難題を頼んでくることは、話題になっていた。僕は、Hが辞めたときの言葉を覚えている。「貯えはある。投資も始めてみた。40年以上働いてきて疲れた。休養したあとは、週2~3回で自分のペースで働こうと考えてる。ちょうど、知り合いの会社から人材育成部門の顧問に誘われている。友人と事業も考えている」 Hは嫌いな人間ではない。好きな人間でもない。いてもいなくても変わらない。僕にとっては、普段使わない非常階段の手すりのような存在。彼は役員/社員(従業員)のあいだに明

                                                                                    全部コロナのせいにできるのはある意味幸せではないか。 - Everything you've ever Dreamed