2月27日、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、積立金残高が昨年12月末の時点で137兆0358億円と、過去最大になったと発表した。都内で昨年9月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino) [東京 27日 ロイター] - 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は27日、積立金残高が昨年12月末の時点で137兆0358億円と、過去最大になったと発表した。安倍晋三政権の意向で国債に偏った運用を大幅に見直し、10―12月の第3・四半期に、比較可能な2008年以降で2番目に大きい6兆6233億円を稼いだ。 GPIFの収益が改善した背景には、株式市況の好転に加え、為替ヘッジをかけずに保有する外貨建て資産の収益が膨らんだことがある。資産ごとの収益率では、外国株式が最も高く10.32%、次いで外国債券が9.36%と、いずれも高い伸びを記録した。