RCEPの首脳会合がテレビ会議方式で開かれ、協定に署名する梶山経産相。左は菅首相=15日午後、首相官邸(内閣広報室提供) RCEPでは、酒類の紹興酒やマッコリ、そして輸入品が圧倒的に多いマツタケに日本が課している関税が段階的に撤廃される。一方、日本にとっては「聖域」であるコメや牛肉・豚肉などの「重要5品目」は関税の削減や撤廃の対象から除外され、輸入拡大につながらないため、基礎的食料への直接の影響は避けられそうだ。 日本に輸入される紹興酒とマッコリの関税は現在、1リットル当たり42・4円。RCEPではこれを段階的に下げ、発効21年目に撤廃する。日本で紹興酒は「中華料理店などの業務用が中心」(酒類メーカー)。マッコリは外食向けに加え、小売店でも商品が並ぶ。関税の段階的な撤廃を足掛かりに小売価格が一定程度下がれば消費者にもお得だ。 日本では中国産を中心とした輸入品が圧倒的に多いマツタケも3%の関