寺田稔総務大臣は9月2日、「電波法施行規則」「無線設備規則」「特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則」を一部改正する総務省令を公布し、即日施行した。この省令に合わせる形で、複数の総務省告示も行われている。これらにより、日本国内における「6GHz帯の無線LAN」と「自動車内における5.2GHz帯の無線LAN」の利用が“解禁”されることになる。 今回の総務省令の改正について 今回公布/施行された総務省令は、日本国内における「6GHz帯の無線LAN」と「自動車内における5.2GHz帯の無線LAN」の利用を可能とするために行われる。両方の経緯について、簡単に解説する。 6GHz帯の無線LAN(Wi-Fi 6E) 現行において最新の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」では、より高速な通信を実現するために6GHz帯の電波を利用することも想定されている。しかし、ほとんどの国/地域では6GH
Wi-Fiの規格を管理する業界団体Wi-Fi Allianceは現地時間1月3日、新規格「Wi-Fi 6E」を発表しました。対応周波数に6GHz帯を追加しています。 6GHz帯も利用可能な「Wi-Fi 6E」 Wi-Fi Allianceが発表した新規格「Wi-Fi 6E」は、2018年10月に発表されたナンバリング方式の新名称「Wi-Fi 6」(旧802.11ax)に、利用可能な周波数として6GHz帯を追加した新規格です。 これまでWi-Fi通信に使われている2.4GHz帯と5GHz帯に加えて、6GHz帯を利用可能にすることで、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などへの活用が期待される、とWi-Fi Allianceは説明しています。 Wi-Fi Allianceは、各国の規制当局の承認が得られ次第、「Wi-Fi 6E」に対応した製品が発表される予定と案内しており、Qualcomm、In
引っ越しを機にフレッツ 光クロスを引いて 10Gbps の環境を作っておいたのですが、使っていたルーターが 10GbE が 1 つしかなかったので Wi-Fi 6 の 2.4Gbps 上限で使わざるを得ませんでした。 Wi-Fi 6 でも周りに 5GHz が全く飛んでいない場所なので、実測は 1Gbps 超えで良い環境でした。 とはいえ、このエントリで以下のように希望する Wi-Fi ルーターのスペックを書いたのですが、Wi-Fi 6E 解禁のタイミングで発売されたので買ったという話です。 OCN バーチャルコネクトに対応しつつ、10GbE が 2 つ以上付いた Wi-Fi ルーターがこの世に存在していない疑惑がありますが、Wi-Fi 6E が使えるようになったタイミングで入れ替えを検討しています。 OCN バーチャルコネクトへの対応は日本メーカーのルーターぐらいになってしまうので、今回も
最大10Gbpsでの高速有線通信に対応したSFP+ポートを搭載し、Wi-Fi 6による高速無線通信にも対応する高性能ルーター「RT-AX89X」が、2021年2月12日にASUSから登場しました。実際にRT-AX89Xを使って、通信速度を計測したり、便利機能を試したりしてみました。 RT-AX89X|Wi-Fi 6製品 |ASUS 日本 https://www.asus.com/jp/Networking-IoT-Servers/WiFi-6/All-series/RT-AX89X/ ◆開封 ◆スペックの確認 ◆実環境での通信速度 ◆AiMeshを用いて手軽にメッシュWi-Fiを組んでみる ◆まとめ ◆開封 RT-AX89Xのパッケージはこんな感じ。 フタを開くと、RT-AX89X本体が現れます。 箱の中身はこんな感じ。左から順にRT-AX89X本体・電源アダプター・LANケーブルです。
iPhone 15 Proでようやく対応の「Wi-Fi 6E」って何? 「Wi-Fi 6」と何が違う?:改めておさらい(1/3 ページ) 9月13日(日本時間)に発表された「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」では、無線LAN(Wi-Fi)の機能において久しぶりのアップデートがあった。「Wi-Fi 6E」に対応したのだ。 →「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」発表 USB-C採用、チタニウム素材で軽量小型化、アクションボタン搭載 一方で、同時に発表された「iPhone 15」「iPhone 15 Plus」は、ここしばらくの既存モデルと同様に「Wi-Fi 6」への対応にとどまっている。 →「iPhone 15」「iPhone 15 Plus」はUSB-C、A16 Bionic、4800万画素カメラ採用 超広帯域無線の新機能も Wi-Fi 6Eを
既報の通り、日本国内でも9月2日から6GHz帯の無線LANを利用できるようになった。同日以降に認証を取得した6GHz帯に対応する無線LAN機器では、同帯域で“合法的に”通信を行える。 →「Wi-Fi 6E」ついに解禁――総務省が6GHz帯の無線LAN利用を認める省令を公布 即日施行 →いよいよ解禁!「Wi-Fi 6E」は何がすごい? 「Wi-Fi 6」との違いは? どんなモデルがある? 一方で、同日以前に認証を取得した無線LAN機器は、ハードウェア的に対応していても、国内において6GHz帯で通信できないようになっている。果たして、既存の6GHz帯対応機器で6GHz帯を利用できるようになるのだろうか……? 【更新:9月18日11時45分】「ThinkPad X13 Gen 3(Intelモデル)」を参考に、必要となる手続きについて解説する記述を追記しました(写真の差し替えと追加も合わせて実施
関連キーワード Wi-Fi | IEEE | IEEE 802.11ac | 無線LAN | ネットワーク 無線LANの次世代規格「IEEE 802.11be」(Wi-Fi 7)に準拠した製品の開発と導入を巡る議論が活発化している。そうした中で、ほとんどの企業が無線LANの製品を購入する際に検討しているのは、「IEEE 802.11ax」(Wi-Fi 6)や、その拡張版で6GHzの周波数帯を利用できる「Wi-Fi 6E」に準拠した製品だ。 IEEE(米国電気電子学会)は、次世代無線LAN規格であるIEEE 802.11beをまだ承認していない。計画では、IEEEは2024年5月にこの新規格を承認する。一方でベンダーは、IEEE 802.11be標準化前の仕様に基づくWi-Fi 7のチップセット(集積回路の集まり)を製品に実装している。 無線LAN規格のアップグレードの関心は、業界専門家や企
バッファローが9月5日、Wi-Fi 6Eに対応する無線LANルーター「AirStation WNR-5400XE6」の出荷を開始した。筆者が調べた限りでは、一部の家電量販店では販売が始まっていて、複数のWeb通販サイトでは9月9日から順次出荷を開始するようである。 →Wi-Fi 6E対応無線LANルーター製品が解禁 バッファロー/NECから発表 Wi-Fi 6Eは、従来は使われてこなかった6GHz帯を利用することで外的要因による通信中断や電波の干渉を気にすることなく高速通信できることが何よりのメリットである。 →いよいよ解禁!「Wi-Fi 6E」は何がすごい? 「Wi-Fi 6」との違いは? どんなモデルがある? バッファローからのご厚意で、このWNR-5400XE6の実力を試す機会を得た……のだが、少し困ったことが発生したので、この記事を通して共有したいと思う。 セットアップはとても簡単
関連キーワード Wi-Fi | IEEE | 無線LAN 「Wi-Fi 6」は、業界団体Wi-Fi Allianceがこれまでに策定した無線LAN製品の認証プログラム名と比べて始まりがユニークだった。Wi-Fi 6の「6」は世代を指しているが、世代名を付ける認証プログラム名の導入はWi-Fi 6からだ。Wi-Fi 6は前の世代に相当する「Wi-Fi 5」を基にしつつ、さまざまな新機能を加えて性能を大幅に高めている。こうした背景もあり、Wi-Fi 6は登場した当初から業界に波紋を起こしていた。 最初にWi-Fi 6が脚光を浴びたのは、2018年末にWi-Fi Allianceがこの認証プログラム名とともに新しい命名システムを発表したときだ。Wi-Fi 6は通信技術の標準化を手掛ける学会IEEE(米国電気電子学会)が策定する無線LAN規格「IEEE 802.11ax」が基になっている。Wi-F
総務省の情報通信審議会は4月19日、金子恭之総務大臣に対して「6GHz帯無線LANの導入のための技術的条件」に関する答申を行った。この答申を元に、同省は「Wi-Fi 6E」を始めとする6GHz帯の無線LANを日本国内で利用できるようにするための法令整備を進める方針だ。 【更新:4月22日9時】一部表記を改めました そもそも「Wi-Fi 6E」って何? 最近、「Wi-Fi 6E」への対応をうたうスマートフォン、タブレットやノートPCが増えている。「『Wi-Fi 6』とは何が違うの?」と疑問に思う人もいると思うので、Wi-Fi 6Eとは何なのか、確認しよう。 Wi-Fi 6Eの「E」は「Extended」、つまり「拡張」という意味である。簡単にいうと、2.4GHz帯や5GHz帯に加えて6GHz帯のアンライセンスバンド(免許を取得せずに通信できる周波数帯域)の電波でも通信できるWi-Fi 6のこ
「つながらない」をなくしたい――バッファローがWi-Fi 6ルーター/中継機の「Wi-Fi EasyMesh」対応を進める理由(1/3 ページ) バッファローが6月3日、2019年以降に発売したWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)ルーターと中継機において「Wi-Fi EasyMesh」への対応を進めることを発表した。合わせて、Wi-Fi 6ルーターの新製品も披露している。 →手頃な価格でメッシュWi-Fiを構築 バッファローのWi-Fi 6ルーター/中継機が「Wi-Fi EasyMesh」に対応へ →バッファローが新型Wi-Fi 6ルーターを発表 「ネットワーク脅威ブロッカー」のライセンスを付属(1年分) 同社では、メッシュWi-Fi対応製品として、2018年に「AirStation Connect」をリリースしている。これはバッファローが独自に開発したメッシュWi-Fiシステムを
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