もともと歌うことが嫌いだった ──上田さんのデビュー作品「RefRain」(2016年12月発売のミニアルバム)は淡い、柔らかいトーンで統一されていたのが印象的だったのですが、この方向性はどのように定まったんですか? もともと私は歌うことがすごく苦手というか……嫌いと言ってもいいくらいなんですよ、実は。 ──ええー。 なので「アーティストとして活動しませんか?」と言っていただいてから、1年ほどお返事を待っていただいたんです。それくらい重い腰を上げる感じで、なおかつ音楽にも詳しくなかったので「RefRain」のときはプロデューサーさんをはじめスタッフの方々にいったんお預けするくらいの気持ちで制作に臨みまして。その過程で自分の好みに当たるものを探して突き詰めていく、みたいな作り方だったんです。 ──ご自身で好きなものを選んでいった結果……。 自然と方向性が定まっていった感じですね。実は、楽曲会