イングランド南東部、ロンドンとオックスフォードの間にあるバッキンガムシャー州の村ストーク・マンデヴィルの中世の教会跡で石材に刻まれた悪霊を祓うためのものとみられる「魔女の印(‘witches’ marks)」と呼ばれる文様が見つかった。 イングランドを縦断してヨーロッパ大陸と直結させる高速鉄道”High Speed 2(HS2)” 敷設計画のルートに予定されているストーク・マンデヴィル村にある中世の教会「聖メアリ教会」の跡地で考古学者らによる工事準備のための発掘調査が行われた。 ストーク・マンデヴィル村の聖メアリ教会はノルマン・コンクエスト直後の1070年頃に作られた礼拝堂に始まり、その後増築され、1340年代には回廊も追加された。初期は現地の荘園領主家のための礼拝堂だったが、後に村人のための教会として解放された。1866年、近くに新たな教会が建てられたことで、それまでの教会は取り壊された