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推理小説に関するq52464のブックマーク (6)

  • 時代別にミステリを読む意義とは -

    前にも言ったかもしれませんが、私はミステリをほぼ発表年順に読んでいます。さらによっぽど入手不可の作品じゃない限りシリーズ順にです。なんだ、そんなのあたりまえだろ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、単純に「そうしたい」からという拘りだけじゃありません。 なにより重要視しているのが書かれた時代です。ある程度同じ時代の作品をひとまとめにして読んでいかないと、作中に登場する通信手段や移動手段、また警察の捜査方法までガラリと変わってしまい、作品についていけないときがあります。そうなると、同じ評価の観点で眺めることも難しくなり、不公平でもあります。 そんな理由から私は、ミステリが書かれた時代をざっくり区分化してしまい、名前をつけ、順番に読むことにしているのですが、まず最初に今回改めてミステリから時を読もうと思ったきっかけから話そうと思います。 ついに1940年代に突入! 先日ついにアガサ・クリス

    時代別にミステリを読む意義とは -
    q52464
    q52464 2017/06/22
    時代順に読んでいきたいのは凄く同感。
  • 堂々と生涯ベストテンにくい込む超傑作【感想】パトリック・クェンティン『俳優パズル』 -

    発表年:1938年 作者:パトリック・クェンティン シリーズ:ピーター・ダルース2 今年読んだミステリで群を抜いて面白かったです。前作『迷走パズル』で少し触れましたが、感想を書く前にもう一度パトリック・クェンティンという作家についておさらいしたいと思います。 そもそもパトリック・クェンティンというペンネームは、ウェッブとホイーラーという2人の作家の合同のペンネームです。しかもウェッブは『パズル』シリーズの発表よりも前からメアリーとマーサという二人の女性と同じペンネームでミステリを発表しており、ウェッブ&ホイーラーは3代目のパトリック・クェンティンなのです。こうした影響からパトリック・クェンティンの作品は、書かれた時期・実際の作者によって大きく作風が変わるのが特徴のようです。 特にシリーズはパトリック・クェンティンの代表作でもあるし、『迷走パズル』がウェッブ&ホイーラーコンビの最初の作品で

    堂々と生涯ベストテンにくい込む超傑作【感想】パトリック・クェンティン『俳優パズル』 -
  • 考える機械が現実味のある今読みたい1作【感想】ジャック・フットレル『思考機械の事件簿Ⅰ』 -

    発表年:1905~1907年 作者:ジャック・フットレル シリーズ:思考機械 書は日で独自に編纂された≪思考機械≫が登場する短編集です。≪思考機械≫はもちろんあだ名で、名はオーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼンといい、肩書きと名を合わせればアルファベットのほとんどを使い切ってしまうというのは有名な話です。ということで少し調べてみました。 Augustus・S・F・X・Van・Dusenそして≪思考機械(The Thinking Machine)≫さらに教授(Professor)と博士(Doctor)を使った残りは…B・J・L・Q・W・Zの6つでした。ほとんどねぇ…できればあと一、二文字くらい使って欲しかった気もしますが、まぁ長ったらしい名と≪思考機械≫という一度聞いたら忘れない名前、そして印象的な口癖「2たす2はいつも4」だけでも、シャーロック・ホームズに負けない濃いキャラ

    考える機械が現実味のある今読みたい1作【感想】ジャック・フットレル『思考機械の事件簿Ⅰ』 -
  • わたしたちの心の奥底まで見透かすグレアム・グリーンの目/グレアム・グリーン(小津次郎訳)『第三の男』ハヤカワepi文庫 - 誤読と曲解の読書日記

    わたしたちの心の奥底まで見透かすグレアム・グリーンの目/グレアム・グリーン(小津次郎訳)『第三の男』ハヤカワepi文庫:目次 人間の暗黒面を見つめる物語 無垢な存在としてのマーティンズ ウィーンの街という舞台 この物語について 参考リンク 人間の暗黒面を見つめる物語 グレアム・グリーン『第三の男』は、第二次世界大戦直後のウィーンを舞台に、人間の暗黒面を見つめる物語。この『第三の男』は、単なる事件の真相を暴いてゆくだけの謎解き物語の範疇には収まらない。 特に、ウィーンの街の地下に張りめぐらされた大下水管でのクライマックスは、人間の抱える闇の奥底にまで入りこむようで、ゾクゾクとした恐ろしさに似たものすら感じる。そういった意味で、この物語は人間の暗黒面を見つめる物語でもある。 物語の主人公はロロ・マーティンズ。彼は”バック・デクスター”というペンネームで、安いペーパーバックに西部劇を書く作家。け

    わたしたちの心の奥底まで見透かすグレアム・グリーンの目/グレアム・グリーン(小津次郎訳)『第三の男』ハヤカワepi文庫 - 誤読と曲解の読書日記
  • 戦後のミステリ史のリアルタイム感がすごい!紀田順一郎さん『幻島はるかなり』がいい感じでした! - あべろぐぷらす

    こんにちは、あべし(@honjituno)です。いい感じでした。とても。今日は紀田順一郎さんの『幻島はるかなり』の紹介です。 紀田順一郎さん『幻島はるかなり』がいい感じでした! 紀田順一郎さん『幻島はるかなり』がいい感じでした! 幻島はるかなり posted with ヨメレバ 紀田 順一郎 松籟社 2015-02-10 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 著者の紀田順一郎さんは1935年生まれ。ご自身の読書経験を振り返って書かれているので、戦時中から戦後のミステリ事情がわかります。 1950年ぐらいからバブルぐらいまでの『ミステリ小説界の雰囲気』をリアルタイムで感じてみたかった。。。と、最近よく思っています。 そんなぼくにできることといったら、当時のポケミスや創元推理文庫を集めることや、ミステリマガジンを読んでみることぐらいで。でも、そういう努力をしても断片的な情報として

    戦後のミステリ史のリアルタイム感がすごい!紀田順一郎さん『幻島はるかなり』がいい感じでした! - あべろぐぷらす
  • 海外探偵小説十傑

    〈新青年〉海外探偵小説十傑 〈新青年〉昭和12年(1937)新春増刊号に掲載されたアンケート。質問は次の2点。 A. 海外長篇探偵小説を傑作順に十篇 B. その第一位推賞作に対する寸感 26人のアンケート回答を50音順に配列し、著作権上の問題がないものはBのコメントも再録、他はリストのみ掲載した。作品名、作者名の表記にはばらつきが見られるが、あえて統一せず、新かなに直した以外は原文のママとし、現在流布している邦題が推定しにくいものについては、【 】 内に注記を付した。 ルブラン、ヴァン・ダインなど一部の作家、またその作品に選択が集中しているが、1937年という時点で翻訳紹介されていた長篇探偵小説の絶対数が、いまとは比べものにならないほど、限られたものでしかなかったことに留意されたい。翻訳物の長篇が単行として刊行される機会は少なく、雑誌での紹介が主だったことから、おのずと短篇中心の訳出とな

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