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2017年5月1日のブックマーク (3件)

  • 焼きそばがお好み焼きを蘇らせる - 関内関外日記

    正直に言おう。おれはもうお好み焼きえなくなっていた。いくら小麦粉の量を減らそうが、ともかくべきるのにいっぱいいっぱいになっていた。それはお好み焼きに対する飽きからくるものかもしれないし、単に加齢からくるものかもしれなかった。ともかくおれはお好み焼きがだめになっていた。だから冬は鍋や蒸し野菜や雑炊ばかりっていた。 が、この間のことである。冷蔵庫の中にキャベツとダイコン、卵くらいしか材がなくなっていた。肉すらない。何をうべきか。ふと、インスタント焼きそばが目に入った。「キャベツとこれでいけるんじゃないのか?」と思った。思った結果がこれである。 キャベツ、インスタント焼きそば、卵。 pic.twitter.com/kW9GdAZMy5— 黄金頭 (@goldhead) 2017年4月30日 刻んだ大量のキャベツに卵を二個、かき混ぜて焼く。別口で進行していたインスタント焼きそばをそこに

    焼きそばがお好み焼きを蘇らせる - 関内関外日記
    q52464
    q52464 2017/05/01
    粉と和解せよ
  • J.M.クッツェー「夷荻を待ちながら」 翻訳:土岐恒二 - 本棚のすき間でつかまえて

    冒頭のあらすじ 舞台は帝国領の辺境にある、とある城壁都市。主人公はその地で長らく民政官を務めていた初老の「私」。郊外には夷狄と呼ばれる土着の民族――、遊牧民、漁を生業にする種族、なにやら不明な蛮族などなどがいる。とにかく帝国の境目である辺境の地とは、中心都市と違って異文化との接触がすぐそばにあるところ。 ある時に中央からひとりの軍人がやってくる。ジョル大佐と言われるその人は「夷狄が帝国に攻め入ろうとしているという情報を得た」という理由から、近辺に出没する夷狄を捕まえはじめる。そして大佐は連行してれきた夷狄に対して取り調べという名のもとの「拷問」をしはじめる。人権などは無視をして、とにかく痛めつけることで夷狄から何かを聞き出そうとこころみる。 これに反発するのが主人公の「私」。それもそのはずで「私」は民政官としてこの地の安定して治めるために、これまでに夷狄との間に良好な関係を築いていた――、

    J.M.クッツェー「夷荻を待ちながら」 翻訳:土岐恒二 - 本棚のすき間でつかまえて
  • デイヴィッド・ロッジ『小さな世界』(1984) - 海外文学読書録

    小さな世界―アカデミック・ロマンス 作者:デイヴィッド ロッジ 白水社 Amazon ★★★ 大学講師のパース・マガリグルは、T・S・エリオットの詩をテーマにした修士論文を完成させたばかり。その彼が学会で出会ったアンジェリカという女性に恋をする。一方、教授のフィリップ・スワローは講演で世界中を駆け回り、彼の友人で同じく教授のモリス・ザップも、国際大学人として各地の学会に参加していた。 「人は誰でも自分自身の聖杯を求めているんだと思いますね。エリオットにとってはそれは信仰だったんですけど、別な人間にとっては、それは名声であるかもしれないし、善良な女の愛であるかもしれません」(p.22) 筒井康隆『文学部唯野教授』【Amazon】の元ネタの一つだけど、大学人が主要人物の喜劇であるところ以外はそんなに似ていなかった。ストーリーとかシチュエーションとかまったくの別物。むしろ、もう一つの元ネタである

    デイヴィッド・ロッジ『小さな世界』(1984) - 海外文学読書録