南シナ海での中国の振る舞いに、米海軍がいよいよ行動でノーを突きつける時が来たようだ。といっても、攻撃するわけではない。中国が領有権を主張し、他国の侵入を拒んでいる人工島周辺海域で、艦船を航行させるのである。これにより、アメリカは中国の主張を認めないという姿勢をはっきりと示すことになる。 ◆国際法にのっとった正当な実例を確立することが目的 このニュースは、フィナンシャル・タイムズ紙(FT)が8日、米高官の情報として伝えた。また、米海軍関係者向け新聞のネイビー・タイムズ紙(NT)も、軍高官らの情報として7日付で伝えている。時間的に先行するNTの記事では、作戦はオバマ政権からの最終承認待ちとなっているが、FTの記事では、行政府(ホワイトハウス)が承認したと伝えられている。 このような作戦は「航行の自由作戦」と呼ばれている。争われている海域を通過することで、公海での航行の自由と、領海の無害通航権に
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