小池都政の改革に期待したい。それ以上に、自民党の安倍政権の 驕 ( おご ) りと緩みに反省を求める。それが、首都の有権者が示した意思と言えよう。 東京都議選は、小池百合子知事が代表を務める初陣の地域政党「都民ファーストの会」が躍進し、自民党に代わって第1党の座を確保した。 公明党、無所属などと合わせた小池氏支持勢力の議席の合計は、半数を大きく上回った。小池氏は、都政運営を進める安定的な基盤を築くことに成功した。 ◆公明と二人三脚が奏功 自民党は、歴史的な惨敗を喫した。長年、緊密に連携してきた公明党と 袂 ( たもと ) を分かった影響に加え、国政の加計学園問題に関する政府の不十分な説明や、稲田防衛相らの失言が響いた。 知事が地域政党の先頭に立つ選挙戦は都民の関心を集め、投票率は51・27%と前回を上回った。 都民ファーストの原動力は、小池氏個人の高い人気だ。公明党との選挙協力も功を奏し、