ブックマーク / katoler.cocolog-nifty.com (12)

  • 自民党が死んだ日 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    自民党が結党以来の大敗北を喫して、戦後初めて総選挙によって政権交代が実現した。 前代未聞の解散予告で始まった長い選挙戦は、当初は自民党にとって有利に働くと考えられていたが、結局、選挙戦の終盤には、民主党に地滑り的に支持が集まるという結果になった。(写真:産経ニュースより) 民主党よくやった!とほめるところかも知れないが、どうもそういう気分にはならない。というのも、民主党が圧倒的に支持を集めたというより、自民党が自滅したという印象が強いからだ。思えば、2年前に安倍首相が、ストレスから下痢ピー状態になり政権を投げだしたのがミソの付き始めだった。 安倍政権の後を受けた福田首相もわずか1年で降板し、禅譲に近い形で首相の座に就いた麻生太郎は失言続きで、国民ばかりか党内の人心も離れダッチロール状態に陥り、とても政権を担っていける状況ではなかった。 麻生は今回の総選挙の結果を「有権者の自民党に対する積年

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    qinmu
    qinmu 2009/09/03
  • 「表参道ヒルズ」シャッター通り商店街  ~ブランド突然死の時代~

    20年前の表参道は今とは違って人通りもまばらな閑静な場所だった。その頃、知人の仕事場が伊藤病院の裏にあったので、よく辺りをぶらつき、散歩の途中でよく立ち寄って覗いて見たのが同潤会アパートだった。 同潤会アパートは、関東大震災後、大正期に建設された日のコンクリート住宅の草分け的建物で、既にかなり老朽化が進んでいたが、アーティストやデザイナーが入り込み、ブティックや雑貨店を開き、表参道のランドマーク的存在になっていた。再開発の話が持ち上がった時に、何とか残したいという声が方々から上がったが、最終的には取り壊されてしまい、3年前に森ビルが経営する「表参道ヒルズ」に生まれ変わった。 設計を担当した建築家の安藤忠雄氏も同潤会アパートの記憶を今に遺したいと考え、アパートの一部をそのまま復元し、そこに接続させる形で現在の表参道ヒルズの建物を完成させた。 オープンして半年ぐらいした時に、建築好きな知人に

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    qinmu 2009/02/16
  • カトラー:katolerのマーケティング言論: ダライ・ラマと毛沢東 〜その光と闇〜

    チベット暴動が起きてから、「ダライ・ラマ自伝」をもう一度読み返してみた。 現在のチベット問題やダライ・ラマという稀有な精神を理解する上で、また、中国共産党政府の質を知る上で大変得るところが多いだ。 特に印象的なのは、ダライ・ラマと毛沢東が交錯する場面である。 中国共産党政府が、力づくでチベットを実質的に併合した4年後の1954年、北京で初めての全国人民代表大会(全人代)が開催され、当時19歳だったダライ・ラマも、全人代への参加を求められ、北京に赴き、毛沢東とも何度か会見する。 若きダライ・ラマは、毛沢東の指導者としての資質やその人間的な魅力から強い印象を受ける。チベットを蹂躙し、後には全面的に軍事力を展開して、ダライ・ラマに亡命を余儀なくさせた宿敵ともいえる存在だが、驚かされるのは、毛沢東に対する人格批判めいたことが、一切書かれていないことだ。 ダライ・ラマは、周恩来に対しては、狡猾な

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    qinmu 2008/04/12
  • カトラー:katolerのマーケティング言論: ツバルからのメッセージ 〜環境鎖国主義を排せ〜

    南太平洋の小さな島「ツバル」の行く末に、世界中の目が集まっている。 珊瑚礁の上にできた海抜1.5mしかない島、ツバルは、地球温暖化の進行によって、海面が上昇しているために、水没の危機に瀕しているといわれているからだ。ツバル政府は、既に周辺国に住民の難民としての受け容れを求めており、その求めに応じてニュージーランド政府は、毎年75人のツバル住民を受け容れることを表明している。 前回の温暖化難民に関するエントリー記事の中で、このツバルについて言及したところ、Danzさんという方から、以下のようなコメントをもらった。 「ツバルの問題は、海面上昇ではなく(それも無いとはいえないが海面上昇はたったの5cm)、単なる地盤沈下らしいですよ?温暖化でツバルが沈むというのは、マスコミも取り上げやすくてセンセーショナルな『もっともらしい嘘』」 ツバルの海面上昇はもっともらしい嘘なのか Danzさんがここでいっ

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    qinmu 2008/02/18
  • 隠喩としてのパンデミック・フルー(新型インフルエンザ) - カトラー:katolerのマーケティング言論

    病は時代を映す鏡であるといわれる。結核、癌、エイズといった死に至る病は、人々をして、その苦痛を耐え忍ぶために、様々な神話や空想を紡ぎ出させ、それぞれの時代の文学や芸術に色濃く影を落としてきた。 例えば、結核という死病とそれを取り巻く時代の空気がなければ、19世紀ヨーロッパのロマン派の芸術や、日の新感覚派の文学などもありえなかったことは想像に難くない。自身もガンを患って逝ったスーザン・ソンダクは、そうした病が時代に落とす影を「隠喩としての病」と呼び、その著書なかで「病者の王国の住民となりながら、そこの風景と化しているけばけばしい隠喩に毒されずにすますのは殆ど不可能に近い」と書いている。現代の我々もまた、病をめぐる想念から自由ではありえない。 そのことを、あらためて強く感じさせられたのが、「新型インフルエンザ(パンデミック・フルー)」の登場だ。 この問題について、欧米に比べて、日ではどうし

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    qinmu 2008/01/23
  • 世界中が日本を真似はじめた?② 村上隆の戦略 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    前回のエントリーに引き続き、オタク文化について考える。 この問題を考える上で、まず俎上に上げなくてはならないのが、「村上隆」という存在だ。 村上隆については、ルイ・ヴィトンのモノグラムをデザインしたりしているのを見ると、ずいぶん商売上手なアーティストだなという印象を持っていたぐらいで、もともと関心が薄かった。 けれども、昨年、村上が書いた「芸術起業論」というを読んで、日のアーティストには珍しく、世界市場で勝負するという覚悟と戦略性を持った人物だということが良くわかった。このは、芸術論としてよりも、むしろビジネス書として読んだ方が面白く、得るところが多いだろう。 先のエントリー記事でも紹介したように、現在、村上は、ロスアンゼルス現代美術館(MOCA)で「大回顧展」と銘打った展覧会「© MURAKAMI」を開催している。 大回顧展としたのは、これまでの村上の仕事を総括する意味合いとその仕

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  • 世界中が日本を真似はじめた?ジャポニズムの再来とオタク文化 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    攻める村上隆 米欧巡回の大回顧展スタート 日の伝統や現代文化をポップアートと結びつけて突っ走る美術家、村上隆(45)。その大回顧展が、アメリカ・ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で10月末始まった。題して「(C)MURAKAMI」(コピーライト・ムラカミ=来年2月11日まで)。(asahi.comより:写真も) 村上隆の「大回顧展」が、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で始まり、大盛況だそうだ。 今や村上の制作した等身大フィギュア作品は、サザビーズで6000万円という高値が付く人気で、この10年間で村上は、世界的なトップアーティストの仲間入りを果たしたわけだから「大回顧展」というのもわからないではない。 しかし、年齢でいえば、まだ40代で、アニメキャラクターやフィギュアを題材に、作品世界を創り上げてきた村上に対して「大家」という呼び名や「大回顧」という言葉は、違和感が伴う。たぶん、村上隆

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  • カトラー:katolerのマーケティング言論: 吉兆の蹉跌 ?ブランドと「のれん」のはざまで?

    「ミシュランガイド東京2008」が昨日、発売された。 国内の日料理店や寿司、天ぷら店などが三つ星や二つ星に選定される中にあって、偽装問題で揺れている「吉兆」の名は影も形もなかった。 東京サミットでは、日料理を各国の元首に供する大役を担うなど、吉兆は、正に日料理界の最高峰の名をほしいままにしてきた。その吉兆の名が地に墜ちつつある。 あまり知られていないことだが、「吉兆」という料亭は、創始者の湯木貞一氏が、1930年に大阪で鯛茶所として開店し、一代で創り上げたもので、百年以上続く老舗料亭、日料理店が、数多く存在する日にあって、その歴史はたかだか70余年でしかない。 その吉兆が、これほどまでの名声をどうして築くことができたのか?それは、ひとえに湯木貞一という創始者の非凡さによっている。大正~昭和の料理人で湯木と並び称されるのが、北大路魯山人だが、魯山人は正真正銘の天才であり、料理を魯山

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  • 毎日新聞がソフトバンクに買われる日 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    この数ヶ月、新聞を読んでいない。 このブログの以前のエントリー記事で、テレビを見なくなったと書いたが、新聞も読まなくなった。テレビを見なくなった時もそう思ったが、それで格別、不便を感じない。 仕事柄、ネットからは離れられないので、世間的なニュースはパソコンの画面から入ってくる。世の中のゴシップ的な話題は、通勤電車の車内吊り広告を眺めていると大体見当がつく。驚いたのは、気がつくと私のような「無読層」と呼ばれる輩が周りに結構多いことだ。これでは、新聞が売れなくなるのも道理だ。 最近、元毎日新聞社の常務だった河内孝氏という毎日新聞OBが「新聞社 破綻したビジネスモデル」(新潮新書)というを出して話題になっている。河内氏は毎日新聞社で社長室長を長く勤め、新聞業界の裏表を知り尽くしている人物で、新聞業界では表沙汰にすることがタブー視されている、ヤクザまがいの拡販団を使った拡販競争の実態や新聞社が販

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  • コスメティック・シティ「上海」 ~ドラゴン・レディが世界のコスメをリードする~ - カトラー:katolerのマーケティング言論

    都市は女性を美しくする。 学生時代、田舎から上京した友人が「東京のオンナは綺麗だ」と力説していたことを思い出す。 東京の下町育ちの私としては、そんな実感はなく、怪訝な面持ちで彼の言うことを聞いていた。しかし、上海に何回か渡る度に、この都市の成長につれて上海の女性たちがどんどん綺麗になっていることに気がついた。上海という街の1500万人を超える他者の眼差しと欲望が、この街の女性達の「綺麗になりたい」という願望に火をつけたのだ。 街を歩くと至るところに美容院があり、どの店もそこそこ客が入って繁盛している。現地のOLの平均月収は、1500元程度ということだが、その月収の1/3を化粧品に注ぎ込んでいる女性も少なくないという。最近では、韓国が進出して、韓国でも大流行となっている美容整形が上海でもブームになっている。もともと、上海の女性たちは美容に対する関心が高かったことと、美貌を武器にこの街で幸

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    qinmu
    qinmu 2006/11/27
  • 希望格差社会からの出口?

    フランスで大規模なデモが行われ、一部が暴動化している。経営者に労働者を雇用しても当初2年間は解雇できるとした、若年労働者むけ新雇用法(CPE)というのが反発を呼んでいるらしい。確かCPEは明らかに経営者を保護するような法律でフランスの若者の怒りも当然だと思うが、全国規模のストライキや暴動にまで発展するほど反発を受けているのか、日にいるとどうもわかりにくい。フランスの事情に詳しいにむらじゅんこさ んによれば、フランス国内で長くくすぶっている貧富の差の拡大への不満、階層化社会への絶望感が背景にあり、法案の内容への反発もさることながら、全国規 模の騒ぎに同調して、スポーツ感覚で参加している人々も多いという。前回のパリ暴動では、サルコジ内相の暴言がきっかけとなったが、現政権の対応のまずさ も手伝って、ことあるごとに若者たちの不満が噴出してくる。パリの暴動の様子が伝わってきたときにも、指摘したこと

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    qinmu
    qinmu 2006/07/31
  • 立花隆はどうしてしまったのか - カトラー:katolerのマーケティング言論

    私は立花隆の熱心な読者とは言えないが、それでも「臨死体験」や「宇宙」に関する彼の著作については興味を持って読み、その貪欲な好奇心のエネルギーに対して敬意さえ抱いてきた。しかし、立花が「nikkeibp.jp」で開始したに連載コラム「メディアソシオ・ポリティクス」における「ホリエモン」の金脈、人脈に関する記事のひどさには目を疑ってしまった。 立花隆が月刊文藝春秋で田中角栄の金脈問題を取り上げ、緻密な分析と論証の積み重ねによって時の宰相を退陣にまで追い込んだのが20余年前。以来、金脈追求は立花隆のオハコ分野なのかも知れないが、ホリエモンの金脈に関する限りその論評はあまりにお粗末であった。 この文章で立花はホリエモンについて色々述べ立てているのだが、発信しているのは唯一「ホリエモンは、あやしい奴だ」というメッセージだけだ。それは、時の宰相の身辺や金脈があやしいと指摘したこととは全く持つ意味が異な

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