まとめるなら,歴史的に「ドラッグ」の意味する危険性と,レトリックとして「脱法」が暗に示す危険性を諦め,直接的なレッテル貼りに置き換えられたという話。 呼称問題のおこりは,「脱法ドラッグ」と言っても有害さを効果的に伝えられていないことらしい。違法になってくれない以上,取り締まる警察としては次善の手として使わないように呼びかける,というのは分かります。その「脱法」という表現でヤバいと分からない馬鹿につける薬がない,いや,売りつけるヤクがあるのが問題だと。もともとは,密売人が「合法ドラッグ」と宣伝することに対抗するために,「脱法」の名で周知させようとし,「法律が許していても社会とか道徳とかが許すか」をイメージ戦略で争っていたはずなのですが。 さて,新呼称は「危険ドラッグ」だそうです。これを見た私の感想は,日本語としておかしいでしょというか,片腹が腹痛な感じです*1。現在,「ドラッグ」と言えば,薬