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ブックマーク / cruel.org (18)

  • ジョン・メイナード・ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』解説 (山形浩生 訳)

    ジョン・メイナード・ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』解説 Intro to Keynes General Theory (2006) Paul Krugman 山形浩生 訳 要約: 「一般理論」のすごさは、それが有効需要の問題をきちんとうちだして、セイの法則(供給は需要を作る)と古典金利理論を打倒したことだ。それは経済の見方を完全に変え、ケインズ批判者も含めていまや万人がケインズの枠組みで経済を考えている。今見ると冗長に思える部分も、ケインズが当時の古典経済学の常識を破壊した結果としてそう見えるだけだ。そして金融理論の過小評価というありがちな批判は、当時の(いまの日と同じく)超低金利環境の反映であり、理論の中では重要性も指摘されている。真に画期的な名著。必読。 General Theory初版、1936 目次 はじめに ケインズのメッセージ ケインズはなぜ成功したか ケインズ氏と現

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    qpq 2011/09/05
  • 山形浩生 - Keynes "General Theory" Digest ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』要約

    ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』要約 by 山形浩生 (with Special TNX to 能登麻実子氏……の2ちゃんねるに巣くうキモヲタファンども諸賢) 能書き これは、John Maynard Keynes The General Theory of Employment, Interst, and Money (1936) の要約版だ。邦題は今まで『雇用、利子および貨幣の一般理論』(東洋経済、岩波文庫)だったものだが、「money」ということばを「貨幣」と訳すのが嫌いなのと、いろんなものを羅列する場合の and の使い方を直訳するのが嫌いなので、この邦題にしてある。テキストとしては 1953 年刊の HBJ 版を使っている。 要約といっても、勝手なつまみいじゃない。原書に登場するすべての段落 (ただし6章、14章、19章それぞれのおまけは除く) を、番号をふってまとめてあ

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    qpq 2011/09/05
  • ツイッターのhga02xxって、あれホントにあの日垣隆なのか??!!- Irresponsible Rumors 2011

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2011/6 なぜかスタバの全店で、シナモンが引き上げられている。どうしてだろう? 毒入りシナモンでも出回ってるのか?(2011/6/22, id) ときどきツイッターって挙動がよくわからなくて困惑することがある。実は『ぼくらはそれでも肉をう』についてこんなご指摘 (画面) をいただいた。まちがっている箇所をうかがったところ、ツイート削除のうえご人のブログでご回答をいただき、二つほど例をもらった……はずが、ツイートはなぜか復活 (よいことです)、コメントも消えている (キャッシュには残っているので、夢ではないはず。これはこの人が意図的に消したんだろう)。ツイッターって消したコメント復活できるの?(付記:削除して

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    qpq 2011/03/19
  • How to Become A Computer Nerd #Bangai

    ascii.PC 連載 コンピュータのき・も・ち ――あるいは How to be an Computer Otaku 番外編: 著作権を尊重しすぎるのは、来の趣旨に反することなのだ (『コンピュータのきもち』単行) 山形浩生 コピーと知的財産 コンピュータそのものからはちょっと離れるけれど、コンピュータを 使うにあたって必ず問題になることがある。それは著作権の問題だ。 コンピュータがいちばん得意なのは、まあ計算だということになって いる。でも、実際にコンピュータの普及に役にたったのは、それがいろ んなものを簡単にコピーペーストできるということだ。だれかの文章。 いろんな数字やデータ。プログラム。ファイル。それをどんどんコピ一 して、再利用できることこそが、コンピュータの普及には大きく役にた った。最初にパソコンが大きく普及する原因になったのはまずは各種の 表計算ソフトとワープロソフト

  • 富岡日記

    右は一人にて二十五釜受持、繭えり場・糸揚場見廻りもこの内。 日婦人中廻り 尾高 勇   この方は尾高様の令嬢、只今は渋沢男御子息の令夫人の筈に有之。 青木 けい  総取締青木たい様の御孫 森村 時 (武州)  畑銀 (七日市) 太田たい (武州)  笠間愛 (武州) 轟 とね (武州)  若林若(高崎) 磯貝某 (上州小幡) その他の姓名忘れました。 右は五十釜に三人、二十五釜に一人ずつ。一人は二時間ごと位に交代。一釜を三人で代る代る に糸をとって居ります。男女二人二十五釜の前を行き来して、糸のむらになりませんように見て 歩きまして、太過ぎても細過ぎても切れてしまいます。湯かげん、しけの出し方、蛹(さなぎ)の出し方等 やかましく申されます。それで聞きませんと叱られます。その上西洋人が見廻りまして、目に止 りますと中々厳しく申します。これは直に工女中の評判になりますから、如何なる者も恥かし

  • Magazine ALC コラム 2006/10

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 7 回 技術移転と「フランス人の箱」 月刊『マガジン・アルク』 2006/10号 要約:フランス技術者は日の発電事業者に「これには触るな」とブラックボックスを残していった。それに敢えてさわり、そのブラックボックスを自分のリスクでなくしたとき、日の電力技術は独立できた。教育はしばしば教えたことを暗唱できればおしまいだと思われがちだけれど、教育当にめざすべきなのは、生徒が自分たちの教えたことを超えて、ときにはその知識で刃向かってくれることなのだ。 前回に続いて、日が途上国だった頃の話と、その日が受けた技術移転の話をしようか。そもそも技術移転とは何をめざすべきなんだろうか、という話とともに。 もちろん表面上は、技術移転は技術を学んでくれればいい。電気だったら、オームの法則と安全な工事方法をおぼえて等々。教科書に書いてある通りに学んで、卒業試験

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    qpq 2010/05/24
  • 経済思想の歴史

    経済思想史ウェブサイト日語版:new school の HET ページの翻訳。経済思想の歴史について、古代から現代まで情報やリンクを集めたサイトなんめり。学生や素人で、経済学について歴史的な流れを理解したい人たち向けのサイトだが、中身的にはそこらの専門書より視野が広くて高度だったりするぞ。

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    qpq 2008/08/29
  • ケン・スミス『誰も教えてくれない聖書の読み方』 訳者あとがき

    (ケン・スミス『誰も教えてくれない聖書の読み方』(晶文社、2001)pp. 253--275) 山形浩生 1. 総論 書は Ken Smith, Ken's Guide to the Bible (1995, Blast Books) の全訳だ。さらに、 これを知り合いにいろいろ見せたらみんな「おもしろいし、あたしはわかるけれど、 ふつうの人はこんなに聖書にくわしくないんじゃないかな」と言うので(みんな 一人残らずそう言うのだ。だから実際には、みんなが思っているよりも世間的な 知識レベルは高いんじゃないかと思うんだが)、ぼくが解説を ちょいと付け加えて、一応常識的に欧米人が知っている聖書のあらすじ(特に旧約)に ついては説明してある。山形なんて、信用できないというのであれば、ほかに各種の 「聖書物語」とかいうのを読んでみたり、聖書テーマの映画を見たりする手もあるだろう。 ただし、これらの

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    qpq 2008/08/21
  • アクセルロッドのしっぺ返し戦略批判

    原文はこちら、(c) Copyright JASSS アクセルロッド『対立と協調の科学』書評:「しっぺ返し」はそんなにすごいものではありません Ken Binmore ELSE, Economics Department, University College London. (1998, JASSS vol 1, no 1.) 要約:ゲーム理論の偉い人、ビンモアによるアクセルロッド&「しっぺ返し戦略」称揚に対する強い批判。アクセルロッドは前著『つきあい方の科学』で反復型囚人のジレンマゲームのコンテストを開催し、ラポポートの「しっぺ返し」戦略がもっとも有力だった(そしてそれを進化型ゲームに適用しても有力だった)ということを根拠に、しっぺ返しがあらゆる協力の発生と成長の根幹となる原理だ、といわんばかりの主張を行い、それが一人歩きしている。でもこれが成功するのはごく一部の状況で、安易に一般化で

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    qpq 2008/08/21
  • 『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である

    研修資料の余白に:『はだかの王様の経済学』は戦慄すべきである (2008/06/16, 17 日に 注 等細かい加筆, 22日にコメントなど加筆。) 山形浩生 要約:松尾『はだかの王様の経済学』は、解説されている疎外論がひがみ屋の責任転嫁論でしかないうえ、それを根拠づける「来の姿」だの「実感」だのがあまりに恣意的で確認しようがなく、まったく使えない。そして「みんなで決め」ればすべてうまく行くというお花畑な発想は悪質なニュースピークによる詐欺であるばかりか、最後にはポル・ポトまがいの抑圧思想に直結していて戦慄させられる。 目次 序 「設備投資」は「コントロールできない」か? 疎外とはひがみ屋の天国である。 「来の姿」ってだれが決めるの? 市場を超える「話し合い」って? 「みんな」で決めればだれも不満はない? おわりに 稿への反応など 蛇足コメント 1. 序 松尾筺『はだかの王様の経済

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    qpq 2008/06/18
  • Krugman "The Web Gets Ugly" Japanese

    山形浩生 訳(hiyori13@alum.mit.edu) 「犬が人に噛まれる」というほどのことではないのかもしれないけれど、シャピロ&ヴァリアン『ネットワーク経済の法則』(邦訳IDGコミュニケーションズ)は、ケヴィン・ケリー『ニューエコノミー勝者の条件』(邦訳ダイヤモンド社)より売れているようだ。どっちのも、インターネット時代のビジネスマニュアルを自称している。でも、ケリーはWiredの上級エディターであるだけでなく、書き方も最高のトム・ピータース張りで、新語・造語を機関銃のように目にもとまらぬ早業でくりだし、ルールはすべて変わった、ふるくさい前提を捨てる勇気さえあれば、無限の可能性が広がっているんだ、と息もつかせず宣言しまくる。そのかれが、なぜ「わたしたちが求めるのはモデルであってトレンドではない。ことばではなく概念だ。そしてたとえばなしではなく分析だ」なんて宣言するような、どんくさ

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    qpq 2008/04/19
  • 『アサイラム・ピース』より6編

    『アサイラム・ピース』より6編

  • http://cruel.org/other/toeic.jpg

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    qpq 2006/12/12
  • A Brief History of Hackerdom: Japanese

    ハッカー界小史 A Brief History of Hackerdom <http://www.catb.org/~esr/faqs/hacker-hist.html> 著者 エリック・レイモンド <esr@thyrsus.com> 訳者 山形浩生 <hiyori13@alum.mit.edu> ©1998 Eric S. Raymond, ©1999 YAMAGATA Hiroo 文書はGPLのもとにおかれておるのだ。コピー改変再配布してもよろしいが、そいつもちゃんとGPLにして、版権表示もちゃんと入れるのだぞ。 この文書の古い版に基づく、中谷千絵の古い訳があるそうだけれど、今回の訳ではまったく参照していない。あと、倉骨彰訳でこの文の別の訳が「真のプログラマたちの国 概略史」というタイトルで、『オープンソースソフトウェア』(オライリー)に収録されるはずだが、とっても不安の多い代物にな

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    qpq 2006/12/12
  • Yamagata Dojo in CYZO 2001/08

    進化や遺伝学っていうのは、なかなかに面倒な分野だ。特にそれが、性差とか人種の差についてのものである時には。人種間に差はない、男女の間に差はない、ヒトはすべて遺伝的に平等である、とするのが今の「正しい」立場ではある。でも、それがホントじゃないのはそもそも進化っていうのは生物が遺伝的に平等でない、ということを前提にして成立しているんだから。ただその個体レベルでのちがいを、人種とか男女というくくりでどこまでまとめていいのか、というのが問題ではあるわけだ。 で。マット・リドレー『赤の女王』(翔泳社)は性について進化遺伝学の立場からいろいろまとめた。男と女(雄と雌)には遺伝上のちがいがあるし、それが行動にももちろん影響する、という。そしてかれは、ちがいはあるんし、性差はすべては後天的なすり込み、というドグマは有害無益、と述べる。 ぼくはこれに賛成なんだけれど、ここはまあ議論の分かれるところだ。が

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    qpq 2006/11/29
  • 論座 2006/08 Book Review

    『ヤバい経済学』:お金だけが大切じゃないことを、説教としてではなく理論的に解明しようとする経済学の新潮流 レヴィット、ダブナー『ヤバい経済学』(東洋経済新報社, 2006) (『論座』2006 年 8 月号) 山形浩生 要約: 『ヤバイ経済学』は、経済学お金だけを扱うものではないことをはっきり示し、その方向性を次々に打ち出している実に楽しくも有意義な一冊だ。でも日のタコツボ経済学の世界はそれをきちんと評価できない。「お金ばかりを重視してはいけない」と年寄りの説教は大好きなくせに、ではお金以外をどうやって学問として考えようかについてまったく考えていない。書はそれをやっているのが偉大なところである。 書は刊行されてからすでにかなりの時間がたっている。ぼくは原書で読んで狂喜したし、すでに版権が取られていて自分では訳せないことを知って不安になったが(だってこんな楽しいが、どんよりした学者

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    qpq 2006/11/22
  • How To Become A Hacker: Japanese

    なぜこんな文書を書いたか わたしは Jargon Fileの編集者で、またその他似たような有名文書いくつかの著者なので、しばしば熱心なネットワーク初心者から「ウィザード級の大ハッカーになるにはどうやって勉強すればいいの?」といったようなお尋ねメールを頂きます。でもかつて 1996 年に、こんな大事な問題を扱った FAQ や Web 文書 はみあたらないことに気がつきました。というわけで、これを書き始めました。多くのハッカーがいまやこれを決定版と見なしているし、つまり実際に決定版なんだと思います。でも、この問題について自分が唯一無二の権威だと主張するつもりもありません。気にくわなければ、自分なりのヤツをどうぞ。 この文書をオフラインで読んでいるなら、最新版は次のところにあります。 http://www.catb.org/~esr/faqs/hacker-howto.html なお、この文書の

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    qpq 2006/02/17
  • CUT 2004/11 Book Review / きみは進化のために何ができるか? バカやブスの存在理由について。

    きみは進化のために何ができるか? バカやブスの存在理由について。 (『CUT』2004 年 12 月) 山形浩生 鏡をのぞきこんで「なぜ自分はもうちょっと見た目がよくないのか」とため息や涙を漏らしたことのあるあなた。なぜ神様は自分をもうちょっと頭良く作ってくれなかったのか、とお嘆きのあなた。それにはちゃんと、人類進化上の理由があったのです。それを説明する、悲しくもおもしろいがでましたよ。ニコラス・ハンフリー『喪失と獲得』だ。 進化と遺伝と心の話というと、日ではドーキンスが普及してきた直後に、竹内久美子がとてもいやな形で汚染して、下ネタおやじギャグで悪しきセクハラ現状維持の屁理屈をこねるトンデモ分野という印象を構築してしまった(新潮社の「進化論の現在」シリーズは、彼女の訳や解説であるが故に手を出さなかった人がかなりいると思う)。国内ではそれに対抗できる人材があまりなく、なんかいかがわしい

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