Finalevent さんが、とてもよいドヴァイスをしていた。旧約聖書の成り立ちに興味をもたれた方(Kousyoublog)に、日本語WPだけでなく、もっと本も読むといいよ、というものだ。同感である。そこで浮かんだ印象をいくつか。 Kousyoublogに紹介された日本語WPを二、三見てみた。間違いではないが舌足らずの表現で誤解されそうな記事が多い。(以下、印象だから詳しい説明は省く。)例えば、創世記(モーセ五書の一)が捕囚期にできたとか、一神教がそこで成立したとか書いてあるが、大成した時期であり、始原ははるか昔に遡るのである。その辺りの説明がない。 Finalevent さんは学生時代にノート(Martin Noth)の本を読んだらしい。原著は半世紀以上前のものだが、今でも各国語に訳されている基本図書の一つだ。しかし、同世代のラート(Gerhard von Rad)も日本語に訳されている