JR新宿駅は、国鉄時代最後の時期、1980年代後半まで山手線と中央緩行線のペアで2面、それに中央線快速と列車ホームで3面、都合5面10線というホーム構成であった。房総方面の急行が存在していたものの、「国電」以外は中央本線の長距離・優等列車ホームが1面あったのみで、東京駅や上野駅に比べるとかなりシンプルだった。 ところがその後、JRになってからの変貌、発展が目覚ましい。国鉄時代最後の時期に埼京線が入り、次いで「成田エクスプレス」の都心ターミナルの一つとなり、東北・高崎線方面の中距離電車の乗り入れが湘南新宿ラインとして本格化し、埼京線は南に延びてりんかい線との直通も開始した。この発展を追ってホームも増設され、結果、現在では8面16線に拡大している。 これらの増設スペースは、国鉄の消長とともに姿を消した車扱輸送時代の貨物扱い、荷物輸送用のスペースが充てられたのだが、それらは新宿駅の南東側に隣の代
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