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ブックマーク / book.asahi.com (6)

  • 【第39回日本SF大賞受賞決定】文字が自ら動き出す 円城塔さん連作短編集「文字渦」|好書好日

    円城塔さん=東京都新宿区矢来町、岡田晃奈撮影 「文字小説」と出版元は言い、「文字ファンタジー」と作者は言う。小説は文字でつづられるが、文字を小説のテーマにすると見たことのないになった。円城塔さんの『文字渦(もじか)』(新潮社)は古代、漢字の起こりから未来、文字のあの世まで12編。時に光り、時に動き、語り出す文字。日語の海にダイブして、とことんたわむれる連作短編集だ。 表題作は昨年、川端康成文学賞を受賞した。始皇帝の陵墓から未知の漢字を記した竹簡が発見される。その3万字すべてが「人」の形を含んでいる。物語は2千年さかのぼり、陶工が大量の兵馬俑(へいばよう)を区別するために独自の文字を作ろうとする。彼は皇帝に呼び出される。名は●(えい、羸の「羊」の部分が「女」)。皇帝像を作れと命じた●は、羸、◎(羸の「羊」の部分が「虫」)、と姿を変え、陶工はその正体をとらえられない。 驚くことにこれらの漢

    【第39回日本SF大賞受賞決定】文字が自ら動き出す 円城塔さん連作短編集「文字渦」|好書好日
  • 「三体」監修・立原透耶さんインタビュー 中国SF界に現れた、突然変異的なスペースオペラ|好書好日

    文:ハコオトコ 立原透耶(たちはら・とうや)作家・翻訳家 1969年生まれ。ファンタジーなど幅広い作品を執筆。「ひとり百物語」シリーズ(メディアファクトリー)など著作多数。華文SFの翻訳も長く手掛け、最近も中国語圏の作家の作品を翻訳した『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(新紀元社)を出版。 戦後、ソ連の影響を受けた中国SF ――翻訳・監修に多くの人が携わった「三体」シリーズ邦訳版ですが、立原さんは主に和訳された文章と中国語の原書と乖離が無いか、固有名詞やルビのミスが無いかなどをチェックする「総監修」を担当しました。華文SFに造詣が深く、翻訳も長く手掛けてきた立原さんですが、まずは三体の背景にある中国SF事情、歴史を教えてください。 第二次世界大戦後、中国ではソ連のSFが最初に(大々的に)影響したと思います。同じ共産国として中国の目指す科学技術立国、「頑張ったらこんな良い未来があるんだよ

    「三体」監修・立原透耶さんインタビュー 中国SF界に現れた、突然変異的なスペースオペラ|好書好日
  • 日本SF大賞2度受賞の作家が生み出した〝レイゴウキン〟とは 飛浩隆さん8千字インタビュー|好書好日

    はるかなる未来――。「特種楽器」の技芸士トロムボノクは、特異体質の美少年シェリュバンと一緒に宇宙を旅している。2人は老商人に誘われ、ある惑星へ。そこでは、およそ70万個の鐘を1千人の奏者が鳴らす巨大なカリヨン(組み鐘)が「埋蔵楽器」として眠り、首都の開府500年を記念して、今しも打ち鳴らされようとしていた……。 ――『零號琴』の構想は初めての長編『グラン・ヴァカンス』(2002年)の刊行前からあったそうですね。いつごろからだったのでしょうか。 正確な時期は覚えていないです。すでに消えてしまった高度な文明があって、それがあちこちの星に楽器をたくさん残していて。ぼんやりとしたイメージでは、建物大の変な楽器がたくさんある。パイプオルガンみたいなものとか、いろんな変な音が出るものがたくさんあり、それを修理して回る主人公と、お話をかき乱す相棒がいて……みたいな感じになれば楽しいだろうなという、その程

    日本SF大賞2度受賞の作家が生み出した〝レイゴウキン〟とは 飛浩隆さん8千字インタビュー|好書好日
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    qt_fb 2019/03/04
  • SF×百合ブーム、キマシタワー! 謎マリアージュの魅力、仕掛け人編集者が語る|好書好日

    文:ハコオトコ 写真:斉藤順子 溝口力丸(みぞぐち・りきまる)編集者 1991年、東京都生まれ。早川書房でSF専門文芸誌「SFマガジン」のほか、SFを中心とした書籍の編集を手がける。担当小説に『裏世界ピクニック』(宮澤伊織)、『最後にして最初のアイドル』(草野原々)、『ファイト・クラブ〔新版〕』(チャック・パラニューク)など。 百合にみんな“飢え”ている!? ――文芸誌の不況と言われる今、溝口さんが担当編集者を務めたSFマガジンの「百合特集」の売れ方にはすさまじいものがありました。 今回のは企画から原稿の依頼などを私1人でこなしました。「百合なんか売れないでしょ」という声も事前に聞きましたが、発売2週間前に在庫が切れましたね。Amazonの在庫もすぐ無くなった。とにかく異様でした。 の売れ方というよりは、何だか品というか生活必需品のような売れ方でした。今の百合好きな人々は、(百合作品

    SF×百合ブーム、キマシタワー! 謎マリアージュの魅力、仕掛け人編集者が語る|好書好日
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    qt_fb 2019/02/10
  • インタビュー : 膨張する広告戦争、SFに 椎名誠「アド・バード」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    今から約35年前、「アドバタイジング・バード」という題で個人誌に書いた、断片的な序章のようなものが最初です。プロの作家になる前でした。その後、僕が編集長をやっていたデパート業界誌でも書き、さらに短編にして文学賞に応募しましたが落選しました。 1987年から「すばる」での連載でいよいよ腰を据えて書こうと思った。1年間の予定でしたが話が終わらず延長して2年半に。編集者が味方をしてくれて「いいですよ」と。今は故人ですが、育ての親ですね。 広告が過剰になり、広告で世の中が汚染される世界に焦点をあてました。「すばる」連載の頃はものすごいバブル景気。あらゆる業種の広告合戦が激しかった。予算も使い放題の企業や政府が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)し、広告が世相をリードしていた時代。消費者を幻惑する広告という仕掛けがさらに進化していったら、生物をも媒体に使う広告戦争の時代が来る。商業主義のあげく闘い合い、殺

    インタビュー : 膨張する広告戦争、SFに 椎名誠「アド・バード」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    qt_fb 2017/06/07
  • asahi.com:〈ふたつのM−マンガと村上春樹4〉世界に根付く自己表現 - ひと・流行・話題 - BOOK

    〈ふたつのM−マンガと村上春樹4〉世界に根付く自己表現 2006年11月22日 「うちの学生に、マンガ家がいる」。フランクフルト大学日学科のゲーパルト教授から教えられ、ドイツ学術交流会の奨学生として先月まで来日していたクリスティーナ・プラーカさん(23)に、東京で会った。 ドイツの少女マンガ誌「DAISUKI」。日的な少女感覚があふれている 「日でもになったら、最高!」と夢を語るドイツのマンガ家クリスティーナ・プラーカさん=東京都内で 05年春にドイツで出版された「YONEN(幼年) BUZZ」は、日独ハーフの主人公ら東京の若者4人によるロックバンドを描く連作だ。これまでに2巻出て、フランスやアメリカでも翻訳されている。 フランクフルト近郊生まれで両親はギリシャからの移民。11歳で、テレビアニメ「アタックNo.1」に夢中になった。14、15歳のころ、日のマンガが翻訳され始めた。元

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    qt_fb 2006/12/03
    海外のマンガ事情
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