愛知県岡崎市は29日、県内の4幼稚園で園児87人が食中毒症状を発症し、うち10人が入院したと発表した。市は、4園が給食として使っている弁当製造業者「ときわ食品」(同市大門4丁目)の仕出し弁当が原因として、再発防止策がとられるまでの間、同社を営業禁止にした。 市生活衛生課によると、21日から28日にかけ、名古屋市、蒲郡市、日進市の計4幼稚園に通う3~6歳の園児87人に相次いで下痢や発熱、嘔吐(おうと)といった食中毒症状が出た。いずれも命に別条はないという。うち数人からサルモネラ属菌が検出された。原因食材までは特定されておらず、市が引き続き調べている。 ときわ食品は昨年4月にも、製造した仕出し弁当を食べた71人に食中毒症状が出たため、市から3日間の営業禁止処分を受けた。