香港の金融街に貼られたトランプ米大統領の写真=11月28日(共同) 現役の役人時代に先輩から共産主義体制国家の外交の常套(じょうとう)手段として、まず理不尽な既成事実を一方的に作りだし、交渉を長引かせ、その理不尽な既成事実を引っ込めて元に戻すのが恰(あたか)も大変な譲歩であるように見せかけて相手側から妥協を引き出すというのがあると教えられた。 ≪穏健・国際派の発言に注意≫ この手の中には交渉事項と無縁の邦人を拘束し、文字通り「人質」にして交渉をゴリ押しする「無理筋」の手法も含まれる。これは非民主主義国家の専売特許かと思ったが今日必ずしもそうではないようだ。
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