新型コロナウイルスを巡り、神奈川県は28日、自宅療養中だった伊勢原市の50代男性が死亡したと発表した。県は男性に1日3回連絡を取り、健康状態などを電話で確認し、「対応に落ち度はなかった」としている。県の見守り体制の対象となっている自宅療養者の死亡が判明するのは3人目。 県によると、男性は1人暮らしで、…
2018年8月のあつぎ鮎まつりで、ミストシャワーを手に熱中症への注意を呼び掛ける厚木市の佐藤明副市長(厚木市提供) 神奈川県厚木市の佐藤明副市長が25日、急性心筋梗塞で58歳で急逝した。旺盛な行動力と気さくな人柄で知られ、庁内の信望が厚かった。目下の重要課題である新型コロナウイルスへの対応で多忙を極める中だった。市職員は悲しみに打ちひしがれた。 市によると、25日午前9時5分ごろ、佐藤副市長が市役所近くの路上で倒れているのを通行人が見つけ、病院に搬送されたが亡くなった。この日は新型コロナの影響で休園した保育園の代替保育が行われた市内の公民館に立ち寄ってから登庁予定で、市役所に向かう途中で倒れたとみられる。 机を並べた市職員は悲嘆に暮れた。「判断力や行動力に優れ、部下思いだった」「まわりからは親しみを込めて『あきらさん』と呼ばれていた」。涙があふれるのを抑えられない職員の姿もあった。 あつぎ
ヘイト団体「日の丸街宣倶楽部」による外国人を排斥する差別街宣が20日、JR川崎駅前で開かれた。ヘイトスピーチに刑事罰を科す「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が7月に全面施行されて以降、告知して行うヘイト街宣は2回目。市職員が条例に基づき発言を記録し、市民は差別をやめさせるカウンター活動に取り組んだ。 条例施行後も差別活動をやめない卑劣さに100人を超える市民は抗議の姿勢を強め、「レイシストは帰れ」「差別をやめろ」の連呼で演説をかき消していった。 掲げられた抗議のプラカードには「ヘイトは犯罪」「人類の恥」といった文言のほか、「川崎市職員にも差別を止める義務がある」と書かれたものも。横浜市から駆け付けた女性(39)は「市は中立ではなく差別をやめさせる主体だ。なのに前回あった差別をあおる『在日特権』などのデマも放置したまま。条例を作ったことで満足せず、ちゃんと機能させてほしい」。 通り
新型コロナウイルス感染拡大を巡り、県が休業を要請したインターネットカフェの利用客向けに開放したシンコースポーツ県立武道館(横浜市港北区)に13日、自衛隊神奈川地方協力本部(同市中区)の男性広報官が避難者に対する採用活動のために訪れた。県職員が立ち入りを拒否して広報官は立ち去ったが、生活拠点を失った避難者を狙った勧誘は倫理的な議論を呼びそうだ。 【動画】ネットカフェ休業、利用者を県立武道館で受け入れ 県職員(右)に立ち入り許可を求める自衛隊神奈川地方協力本部の男性広報官=13日午後0時20分ごろ、シンコースポーツ県立武道館 男性広報官は午後0時20分ごろ、スーツ姿で県立武道館を訪れた。出入り口で受け付け担当の県スポーツ局の男性職員に対し、「自衛隊の採用活動のために来ました。避難されている方一人一人に直接お声掛けさせていただきたい」と申し出た。 県職員が「私どもでは対応できません」と拒んだが、
俳優・竹中直人さんの父竹中博美さん(92)=横浜市金沢区=は1945年5月29日の横浜大空襲で九死に一生を得た。学徒勤労動員先の軍需工場にいて被災をかろうじて逃れ、生と死のはざまを生き抜いてきた。今月2日には同区内で講演し、「戦争は人間らしく生きることも死ぬことも許されない」と語り、不戦を誓った。愚かな戦争のない未来のために─。 【#あちこちのすずさん】戦争は終わった、強く生きよう 光子ちゃんとの約束 「5月の晴れた日。横浜は空一面真っ黒になった。あれは怖い。たった1時間で焼け野原になってしまった」 横浜大空襲では慣れ親しんだ横浜の景色が一変した。米軍のB29爆撃機による焼夷(しょうい)弾攻撃を市街地に受け、約8千人とも、それ以上ともいわれる市民らが命を落とした。 竹中さんは戦争末期、旧制中学の同級生と勤労動員に駆り出されていた。同市鶴見区の東寺尾に自宅があったが、工場を点々と移りながら兵
政府の観光支援事業「GoToトラベル」の開始から2週間が過ぎた。冷え込んだ旅行需要の起爆剤になると事業者は期待を膨らませたが、予約の動きは鈍く、「期待したほどの効果はまだない」と感じている。一方、新型コロナウイルスの感染再拡大により収束が見通せず、観光業者や宿泊業者からは「潮目が変わるきっかけがほしい」といった悲痛な声も上がる。 「残念ながら、経済効果が出ているとは言えない」 大手旅行会社「KNT─CTホールディングス」(東京都)の広報担当者はため息交じりに話す。 7月の旅行予約人数は前年同期比8割減。「GoToトラベル」がスタートしてもほとんど変化がなく「期待したような上げ幅はない」と話す。 観光庁が先月公表した主要旅行業者の旅行取り扱い状況速報(5月分)によると、国内旅行の総取扱額は前年同月比96・6%減。海外旅行については99・0%減の落ち込みようだ。企画旅行の取扱人数も、海外旅行は
ヘイト街宣で掲げられた朝鮮学校をおとしめるのぼり旗=12日、JR川崎駅東口 JR川崎駅前で12日に行われたヘイト街宣で、主催団体が掲げたのぼり旗に記されていた「朝鮮学校は国家保安法違反」との文言について、駐横浜大韓民国総領事館は16日、神奈川新聞社の取材に「国家保安法に違反するという事実はない」と否定した。虚偽の事実によって朝鮮学校の関係者や保護者、子どもたちを不当におとしめるもので、「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」で罰則対象とするヘイトスピーチに該当する可能性がある。 街宣は極右政治団体「日本第一党」の渡辺賢一氏が立ち上げた「日の丸街宣倶楽部」が主催した。 同法は韓国の法律で、北朝鮮政府などを反国家団体に指定し、団体に関わる一切の行為を処罰対象とする。総領事館の韓相赫(ハンサンヒョク)領事は取材に「韓国籍の同胞が数多く通っていることからも明らかなように、朝鮮学校は反国家団体で
ペリー艦隊の黒船が横須賀・浦賀沖に来航した嘉永6(1853)年6月当時の江戸幕府の混乱ぶりを風刺した狂歌「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん) たった四はいで夜も寝られず」が、黒船来航直後に詠まれたことを示す書簡がこのほど、東京都内で見つかった。この狂歌は関連史料が明治時代までしか、さかのぼれなかったことから「明治人の作ではないか」との説が10年ほど前から出され、最近ではほとんどの教科書から消えていた。発見者は、新史料によって旧来の説が正しかったことが裏付けられたとしている。 発見したのは元専修大講師で横須賀開国史研究会特別研究員の斎藤純さん(62)。同研究会が編集し、横須賀市が発行する研究誌「開国史研究第10号」で経緯を報告している。 それによると、書簡は1853年6月30日付で日本橋の書店主山城屋佐兵衛が常陸土浦(茨城県)の国学者色川三中(みなか)にあてたもの。異国船(黒船)の件で
男性が取り押さえられた現場=30日午後2時35分ごろ、小田原市栄町1丁目 30日午後1時ごろ、小田原市の小田原城で、60代男性が「俺はコロナだ。小田原城を感染させてやる」と叫んだと、関係者が110番通報した。男性が徒歩で移動した小田原駅前の繁華街は複数の小田原署員が防護服姿で駆け付けるなど、周辺は一時騒然とした。男性は飲酒しており、「うそだった」と話しているという。 署などによると、男性は小田原城2階休憩スペースの長いすに横たわり、注意した警備員に「俺はコロナだ」などと叫んだ。警備員に連れ出されて繁華街の路上を歩いていたところ、署員が任意同行。体温は36度で安定しており、署が相談した医療機関も「検査の必要はない」と判断した。 小田原城 一連の騒ぎで、城内にいた観光客ら20~30人は全員退館。館内の消毒など対応に追われた市観光協会担当者は「このご時世、そんなことを言うと大きな騒ぎになり大勢に
「当たり前に扱ってくれた」 ローソンから無償配布されたおにぎり=3月17日、川崎朝鮮初級学校 在日コリアンの子どもたちが通う川崎朝鮮初級学校(川崎市川崎区)に17日、おにぎりの支援が分け隔てなく届いた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、学童保育施設を対象にコンビニ大手のローソンが無償で配布したもの。学校関係者は「朝鮮学校ということで色眼鏡で見ることなく、当たり前に扱ってくれたことが何よりうれしい」と喜んだ。 正午すぎ、小学1年生の教室で子どもたちがぱりぱりのノリを巻いたおにぎりをほお張っていた。午前中に1人2個行き渡るよう60個が届けられた。教員が作ったわかめスープも添えられ「とってもおいしいよ」と笑顔が広がった。 無償配布は各地で学校が休校となったことを受けて実施。昼食の準備をしなければならなくなった保護者の負担を減らそうと、申し込みがあった施設を対象とした。10日は約1800施設に
ヘイトデモに抗議する市民が掲げたプラカード=東京都中央区銀座 ヘイトスピーチを繰り返す極右政治団体「日本第一党」は29日、東京・銀座で中国人を排斥する差別扇動デモを行った。新型肺炎の流行を口実に憎悪をまき散らす蛮行。道行く市民からも「言っている内容もやる時期も全て間違っている」と厳しい非難が上がった。 差別・排外主義団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)前会長の桜井誠党首を先頭に、中国人の蔑称である「シナ人」を連呼。「中国からの流入を止めろ」などと政権批判を装いながら敵意をあおり、迫害の正当化を企てた。 川崎、相模原市で在日コリアンを攻撃するヘイト街宣を続ける瀬戸弘幸氏、中村和弘氏ら幹部も参加。「差別をやめろ」と沿道から抗議する市民を「コロナウイルスをまき散らす日本民族の敵だ」とデマで中傷し、手にした日章旗で殴り掛かる場面もあった。 差別に抗議する市民に日章旗で殴りかかるヘイトデモ参
東京湾でマダコが大発生している。江戸前のタコはその味や希少性、取引価格から“東京湾の宝石”とも形容され、高級食材の「明石のタコ」に並び称される。大発生は2019年から続き、専門家は「18年は大雨が降らなかった上に、黒潮の大蛇行による海水温の変化など、さまざまな条件がそろったのだろう」と推測するが、明確な原因は見いだせない。謎は残ったままだ。
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