7~9月の福井県内の新型コロナウイルス感染第2波は、122人の感染者のうち半数以上がカラオケ喫茶関連だった。福井市の「カサブランカ」は、従業員の陽性が判明した直後に、店名の公表に踏み切った。以後、複数の店舗が公表し、第2波の収束につながった。10月2日にカサブランカの営業を再開した女性経営者(67)は「お客さんの命を最優先に考え公表した。ゼロからの出発。カラオケ喫茶は憩いの場。また歌いに来てほしい」と話す。 夫婦そろって歌が好きで、息子夫婦と4人で9年前にオープンした。私の好きな花の名前を店名にした。気持ちよく歌ってほしいから、音響にこだわり最新機器をそろえた。 「コロナ陽性なんや」。8月24日午後、体がだるくて休んでいた息子から電話が入った。保健所から、濃厚接触者として検査を受けるように言われた。店に6人ほどお客さんがいたが、謝ってすぐに店を閉めた。 夫も感染していた。7月の石川県のカラ
自民党の稲田朋美衆院議員(61)=福井1区=が10月5日までに、党整備新幹線等鉄道調査会長を続投することが内定した。稲田氏は「ウィズコロナ、アフターコロナ時代の福井の発展のため、北陸新幹線は欠かせない。2023年春に敦賀以西が着工できるよう、しっかりと進めていく」と意欲を語った。 鉄道調査会は党政務調査会に設けられている部会、調査会、特別委員会などの中の一つ。稲田氏は18年11月から会長を務めている。6日の総務会で正式決定する見通し。 稲田氏は取材に、東京一極集中を是正する上で、インフラとしての鉄道の重要性を見直すべき時期に来ていると指摘。「鉄道全体と、福井の課題である新幹線の整備を最重要課題として取り組む」と述べた。北陸新幹線金沢―敦賀間の工期が逼迫(ひっぱく)している問題についても「前倒しに取り組んできた中で、工期が遅れるとなると影響が大きい。影響が極力小さくなるよう頑張っていきたい」
直線的に雲が発生し、青色と白色に分けられた上空=1月26日午前9時40分ごろ、福井県福井市東今泉町から撮影 雲が直線的に現れ、上空が真っ二つに割れたような不思議な光景が1月26日午前、福井県内各地で見られた。 福井地方気象台によると、本州南海上にある停滞前線の移動に伴い、前線付近にできた高積雲が移動したことで起こった。高積雲は「ひつじ雲」などと呼ばれ、通常はまだら状や帯状だが、この日は前線の影響で、雲が地上に近いところで分厚くなりびっしりと空を覆った。同気象台は「きれいに一直線になって動くのは珍しい」という。 鯖江市の女性は自宅2階から撮影。驚きながら「青と白にパキッと割れていて、きれいだった」と話していた。
関西の通勤通学の足を支えてきたJR西日本の「新快速」が10月1日に誕生から50年を迎える。敦賀(福井県敦賀市)―播州赤穂(兵庫県赤穂市)の275・5キロに及ぶ長距離を特急並みの最高時速130キロで結ぶ看板列車に成長した一方、速さ重視の姿勢は尼崎脱線事故につながるひずみも生んだ。JR西はゆとりのあるダイヤに改正し「安全を第一に、これからも親しまれる存在でありたい」と意気込む。 「移動はいつも新快速。生活になくてはならない存在です」。通勤で神戸―新大阪間を利用する神戸市兵庫区の会社員(51)の乗車歴は兵庫県姫路市に住んでいた学生時代から約30年。中央の通路を挟んで2人席が並ぶクロスシートも「個室感があって書類の確認やメールチェックに集中できる」とお気に入りだ。 新快速の誕生は旧国鉄時代の1970年10月。113系車両が京都(京都市)―西明石(兵庫県明石市)間を79分で結んだ。車両性能で私鉄に後
滑走路の雪氷状態をリアルタイムに把握する、世界初のシステムの開発を目指し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2020年度と21年度の冬、福井空港(福井県坂井市)で実証実験することが決まった。実用化すれば積雪時の航空機の離着陸判断がスムーズになり、遅延や欠航低減につながる。JAXAを誘致した福井県は「県内企業が航空産業へ参入する足がかりになれば」と期待している。 福井空港は滑走路が1200メートルと短いため、ジェット機が離着陸しづらく定期便がない。利活用が課題になる中、▽積雪や落雷が多い▽雪国の技術を持つ企業と連携できる▽離着陸が少なく安全に実験しやすい―ことを“売り”に、県は2016年からJAXAに実験利用を働き掛けていた。 一般的に、空港では離着陸の障害となるため滑走路に機器を置けず、積雪は滑走路を閉鎖して人が直接計測している。開発を目指す「雪氷モニタリングシステム」は滑走路にセンサーを
福井県福井市内の住宅で高校2年の女子生徒(16)の遺体が見つかった事件で、県警福井南署は9月12日午前、殺人容疑で同居の祖父(86)を送検した。 ⇒女子高生殺害、住民が見た事件の夜 送検容疑は9日夜、自宅で、女子生徒の上半身数カ所を鋭利な刃物で刺し、殺害した疑い。 捜査関係者によると、女子生徒は部屋着姿で、遺体近くに刃物が落ちていた。1階の複数の場所に血痕があり、女子生徒に抵抗した際にできる傷などはなかった。近くの住民らによると、7月ごろから2人で暮らすようになったという。 県警によると、市内で別居している女子生徒の父親が祖父から連絡を受け、2階建て住宅の1階で倒れている女子生徒を発見、10日午前0時10分ごろに110番した。同署などは10日深夜に祖父を逮捕した。
福井県あわら市、坂井市にまたがる坂井北部丘陵地で、特産のナシが収穫期を迎えている。ナシ園では夜になると、蛾から果実を守る「防蛾灯」の光が一帯を幻想的に包み込んでいる。 防蛾灯は、蛾の嫌いな光で、果実の汁を吸う蛾を寄せ付けにくくする。坂井市三国町の男性(54)の76アールのナシ園では、7月20日ごろから約60個を設置。9月3日夜も、艶やかに育ったナシが暖色の光に浮かび上がった。 JA福井県によると、同丘陵地では約110軒の農家がおよそ55ヘクタールの畑でナシを栽培している。今年は日照不足などによりやや小玉だが、甘味は十分という。「幸水」は9月上旬まで、「豊水」は9月上旬から下旬にかけて収穫される。
【論説】2023年春の北陸新幹線敦賀開業時、北陸線が並行在来線としてJR西日本から経営分離される。県や市町、民間出資の第三セクターが石川県境―敦賀駅間の運行を引き継ぐが、見通しは明るくない。ただ事業主体が変わろうと、住民にとって身近な足であることに変わりはない。安定的な運行を支えるため、国のさらなる支援が不可欠だ。 整備新幹線の着工5条件に並行在来線の経営分離がある。旧国鉄が巨額の赤字を抱えた反省から、国は採算性の低い並行在来線を地方がJRから引き継ぐことを建設条件としている。 JRが手放しただけに、並行在来線の経営は全国どこもシビアだ。運行がまだ始まっていない福井県の場合も決して楽観視できない。県が18年にまとめた収支予測によると、23年度の開業時に既に8億2千万円の赤字。さらに10年後の33年度には人口減で1日当たりの乗客数が約2千人減ると予想し、赤字は15億円まで拡大するとみている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く