安倍晋三首相が28日午後5時からの記者会見で辞任を正式に表明しました。記者会見では冒頭、安倍氏が13分間述べたのに続き、20人の記者が質問しました。その大半は、安倍政治の「レガシー」と「継承」、次の総理・総裁の選出に関するもので、安倍政治を追及する質問はほとんどありませんでした。この国のメディアの腐敗を改めて目の当たりにする思いでした。 安倍氏は約1時間の最後の会見で、3つのことを言い遺しました。うち2つは、冒頭の発言で自ら「以上2つのこと」として言い遺したものです。 1つは、コロナ対策の新たな方針です。「検査の抜本的拡充」というこれまで同様の掛け声だけとは違う今回の眼目は、「軽症者・無症状者の自宅療養」の徹底です。 「保健所・医療機関の負担軽減」が口実ですが、現在広がっている家庭内感染をさらに拡大する愚策中の愚策と言わねばなりません。 「保健所・医療機関の負担軽減」は、人員・予算の拡充に