大阪府警関西空港署生活安全刑事課の男性巡査部長(40)が、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕したウガンダ国籍の男性容疑者(37)の取り調べ中、胸を殴るなどの暴行を加えた疑いがあるとして、府警は26日、特別公務員暴行陵虐容疑で巡査部長の聴取を始めた。 府警監察室によると、容疑者は2日に逮捕された。弁護人が17日になり、泉南署で5日に行われた取り調べで、胸を殴られたほか、平手で額を押されたり耳を引っ張られたりしたと府警に苦情を申し立てた。巡査部長は「容疑者の態度に腹が立った」とおおむね容疑を認めている。 巡査部長は別の日、関空署の取調室で「おまえには人権がない」などと暴言も吐いた。いずれの取り調べも通訳が同席ししており、府警に対し暴行があったと証言した。 容疑者は覚せい剤を飲み込み密輸したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的密輸)容疑で逮捕され、その後、起訴された。