東京都内で昨年起きた交通事故の死者は前年比22人(16・5%)増の155人で、53年ぶりに全国ワーストとなったことが4日、警察庁の集計で分かった。事故発生件数、負傷者数は減少したが、死者数が悪化。警視庁の担当者は「新型コロナウイルスの影響で交通量が減り、スピードを出す車が増えたことなどが要因と考えられる」と分析している。 東京がワーストを記録したのは、死者数が749人だった昭和42年以来。 死者155人を状況別にみると、「歩行中」が最多の67人で前年より10人増。次いで多かったのは「バイク乗車中」の40人で、12人増加した。コロナ禍で電車の混雑を避け、バイクを利用する人が増えたことが背景にあるとみられる。