小学4年生の春頃だっただろうか。 初めてその人を一目見たときから、いつもその人の顔がちらついて頭から離れなくなった。 まさしく初恋である。 人を好きになるってこういうことかと思った。 でもそれは叶わぬ恋で、なぜなら彼はうんと年上の人だったから。 授業中もずっとその人をちらちらと見ては、顔を赤らめていた青春の思い出。 結局実ることなど、ありえなかった。 甘酸っぱい思い出だけが、残った。 ●●●●● そう、その初恋の人とはまさしく文豪・芥川龍之介で、授業中にちらちら眺めていたのは国語の便覧だ。 ちなみに100歳ほど年上である。 芥川龍之介 - Wikipedia 二大イケメン文豪といえば芥川と太宰であることに異論を唱える人はいないと思うが、私の好みはだんぜん芥川。ニヒルでシュッとした感じが好きなんである。 ところで好きなタイプのアイドルや俳優の顔を5人上挙げると似たような顔が集まるというが、私
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