「あぶなーい」。先日、福岡市・天神の歩道を歩いていると、前方から女性が乗る自転車が速度を落とさずに迫ってきた。周囲の歩行者は逃げるように道を譲る。ただ、冒頭の「あぶなーい」は、歩行者側ではなく、自転車の女性が口にした言葉。「急いでいるから、道を空けて」。そんな意味だったのだろうか。 別の日、同じく天神の歩道を歩いていると、右腕に鈍い衝撃を感じた。と同時に自転車が通り過ぎ、ペダルをこぐ男性は振り向きもせず、左手を上げて去っていった。「悪かったね」のサインなのか、あぜんとして見送った。 坂が少なく、都市機能がコンパクトな福岡市は自転車での移動にもってこいだ。環境に優しく、健康増進にも役立つ。シェアサービスの自転車の利用も増えているという。ただ、歩道は当然、歩行者優先。福岡県内では昨年、自転車の対歩行者事故が85件あった。「あぶなーい」運転はご法度です。 (長田周三)
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