NTTドコモなど、通信事業者の回線を借りて通信サービスを提供する「MVNO」。その草分け的存在である日本通信の三田聖二会長が、ソフトバンクにかみついている。 同社は2016年4~9月期の実績を11月8日に発表した。今上期の売上高は13億円、6億円の営業赤字だった。前上期は売上高23億円で1億円の営業赤字だったから、大幅な減収・赤字拡大である。個人向けを中心とした月額課金の通信サービスが、競争激化と積極的に拡販していないことで減少。MVNOから、MVNOを支援する「MVNE」への転換を進めているが、自社の通信サービスの減少を補うほどには成長していない。 「上期に6億円の赤字では、通期で営業益2億6000万円としている期初計画を達成するのは難しいのではないか」。11月9日の決算説明会で記者にそう問われると、三田会長は「ソフトバンクが接続を拒んだからだ。下方修正が必要になるかどうかはソフトバンク